頭突け横浜謳歌高校××××部1
『頭突け!横浜謳歌高校××××部』のネタバレ感想をレビュー。作者は許斐剛。少年ジャンプ2017年2・3合併号で掲載された読み切り漫画。

許斐剛といえば『テニスの王子様(現在は新テニスの王子様)』。FC2の「すごないマンガがすごい」では何度かレビューしてるんですが、いずれここでも『新テニスの王子様』についてツッコミを入れたいと思います。

今回は久しぶりに少年ジャンプに帰還して新作読み切り漫画を発表。この『頭突け!横浜謳歌高校××××部』がカオスすぎて面白かったのでさっくりレビューしたいと思います。


横浜謳歌高校のあらすじ物語 ストーリー内容

舞台は横浜謳歌高校。

頭突け横浜謳歌高校××××部2
(頭突け横浜謳歌高校××××部)
そこに新入生として入学してきたのが菩薩坂エイリ。どんな名前だ。いかにも見た目よろしくの不良。カツアゲしようとした不良たちを「新時代の不良の生き方を教えてやるよ」と頭突きで一蹴。どんな生き方を教えてくれるんでしょうか?

でも菩薩坂エイリは意外と優しい。ある日、サッカーしている少年がサッカーボールを取りに行こうと道路へ飛び出す。そこにはトラックがベタにやって来る。菩薩坂エイリは少年を助けるために思わず道路に飛び出すものの重傷を追ってしまう。「我が生涯に無数の悔いあり」と走馬灯が流れかけた瞬間。

頭突け横浜謳歌高校××××部3
(頭突け横浜謳歌高校××××部)
何故かサッカーボールがコロコロとやって来て、トランプのキング風のキャラクターが「よくぞワシを救ってくれた。お礼として生き返らせといたから」と菩薩坂エイリを完全復活させてくれる。ただ、ついでにとんでもなく不要な機能を菩薩坂エイリの体に追加してきた。

頭突け横浜謳歌高校××××部5
(頭突け横浜謳歌高校××××部)
それが丸くて動くものを見ると無性にヘディングがしたくなるという性質。その結果、菩薩坂エイリは入学早々教師にヘディングをかましたり、女子生徒のパイオツに飛び込んでみたり、散々な目に遭う。

ただ画像を見たら分かるように、完全にヘディングLOVE。「くそう体から湧き出るこの高揚感、そして抗えないこの快感」と完全にヘディングHIGH状態。「我にヘディングを与え給え」と一日中発狂することも。完全にASKAってる状態。

実は例のサッカーボールは「ヘディング星の王子さま」だった。果たして菩薩坂エイリの運命はいかに!?といったストーリー内容。もうツッコミどころしかありませんが、許斐剛の場合はこれこそがある意味平常運転?(笑)


基本的に真剣に読んだら負け

「ギャグ漫画に初挑戦」とラストの作者コメントにあるように、だから内容は完全にギャグ漫画。『テニスの王子様』の半分ぐらいはほぼギャグだろというツッコミはスルーします。

他にもツッコミどころを挙げておくと、先程の菩薩坂エイリの「新時代の不良の生き方教えてやるよ」というカツアゲしようとした不良に対するセリフ。いかにも暴力以上の暴力で仕返しするのかと思いきや、全く違う。

頭突け横浜謳歌高校××××部 NISA
(頭突け横浜謳歌高校××××部)
それがまさかのNISA(ニーサ)を伝授。カツアゲがいくら古いとはいえ、さすがにNISAは早すぎないか。年齢的にはジュニアNISAとかになるのかも知れませんが、NISAにハマった不良たちは菩薩坂に「次に来る銘柄教えてくださいよー」とチョける。いや、こんな不良ゼッタイ嫌(笑)

しかも冒頭で菩薩坂エイリにヘッドバットされた不良はのちのち会社を立ち上げる。これ内容的にはほぼほぼ三田紀房に出てくるような漫画ですやんと。

ちなみに『横浜謳歌高校××××部』というタイトルですが、この××××に入る名前をネタバレしておくと「ヘディス部」。ヘディング+テニスという造語なんですが、卓球台の上でボールを頭を使って打ち合うという実際にあるスポーツ。少年ジャンプの巻末作者コメント曰く、許斐剛は「温泉宿で絶対流行らせるぞ」とのこと。

ストーリーはこのヘディス部の試合に菩薩坂エイリが偶然出会うという展開。菩薩坂エイリは当然ヘディング星の王子様に見初められたことで、ヘディング命な体質に進化してる。むしろヘディスに生かさずにどこで生かすんだという話。

ただ横浜謳歌高校ヘディス部は弱小チーム。強豪の羅津川高校と練習試合するもののフルボッコ。そこへ菩薩坂エイリが途中参加したことで…というオチ。そこら辺を深くネタバレしても意味はありません。何故ならカオスなギャグ漫画だから!

頭突け横浜謳歌高校××××部 永井
(頭突け横浜謳歌高校××××部)
例えば対戦相手の部長が明らかにアイツ。高校名からも察しがつくはずですが、とにかくラッセン好きの芸人やないかい(この書き方だと別の芸人と混同しちゃうか)。

何故コイツをチョイスしたのかが分からない上に、このラッセンの名前が「ザコビッチ・輝」。シンプルに何やねんそれ。一体どういう気持ちで命名したのか色々と理解不能(笑)

頭突け横浜謳歌高校××××部 コングリー
(頭突け横浜謳歌高校××××部)
他にもコング・リーという交換留学生は「流星百烈顔」という必殺技を披露。「あたたたた」的なノリで叫び声が「あたまたまたまたまたま!ほあったま!!」。もちろん「頭」とかけてあるわけですが、冷静に聞くと「玉」「玉」言ってる回数の方が多くてちょっとした下ネタ全開。

そもそも原哲夫的にオッケーなのか各所から怒られないか心配になったりしますが、実はムダにカオスってる or 奇をてらってるだけでもない。

頭突け横浜謳歌高校××××部 ノリツッコミ
(頭突け横浜謳歌高校××××部)
例えばフツーにボケてツッコんでを細かく繰り返すという、意外と王道的な笑いも描かれてる。許斐剛的には「笑われてるんちゃいます、ワテが笑わせてるんや」とでも言いたげです。

ちなみに編集者の煽り文が「誰も見たことがない衝撃」とあったんですが、ヘディスというナゾすぎるスポーツの設定も含めて、そりゃ誰もこんなもん読んだことないわなと(笑)


ヘディス部の総合評価 評判 口コミ


『頭突け!横浜謳歌高校××××部』はフツーに面白かった。

基本的にノリはお寒いですが、そのことがちゃんと笑いに繋がってるので安心して読める。『テニスの王子様』でのカオスなノリをしっかり「ギャグ漫画」に落とし込めてる。ヘディス描写もテニスの延長線上ということもあってか、ムダにダイナミック。その大げささが良い感じにアホすぎる。

でもカオスとは表現してますが、良くも悪くも実はカオスすぎない。ストーリーやボケも破綻してるようで破綻してない。ボケの連続だけどもボケが渋滞してない。だからギャグ漫画にありがちな「読みにくさ」がないのは良い。

従来のファン読者がどう捉えてるのかは知りませんが、許斐剛ワールドを理解できてる読者なら笑えるはず。さすがに連載化はないと思いますので、きっと『新テニスの王子様』のあとがきに収録される可能性が高そう。