『約束のネバーランド』3巻のネタバレ感想。作者は白井カイウと出水ぽすか。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのサバイバルマンガ。AmazonのKindleや楽天などでも試し読み・立ち読みが可能です。


ウィリアム・ミネルヴァの正体は?


『約束のネバーランド』3巻までの展開を簡単におさらいしたいと思います。主人公・エマやノーマンたちは図書室である本を見つける。それがフクロウのハンコ(蔵書票)が押された本。その所有者の名前は「ウィリアム・ミネルヴァ」。

このウィリアム・ミネルヴァが付けた蔵書票には、ある特徴があった。インクのカスレかと思いきや、フクロウマークに付いた円がモールス信号になっていた。孤児院の子供たちは天才。当然気付く。

そして、このウィリアム・ミネルヴァは「気付くことを気付いていた」からこそ、モール信号をグレイスフィールドハウス内に長年サインを送り続けていた。このモールス信号の内容も「逃げろ」「疑え」「危険」「真実」と鬼気迫るものばかり。

約束のネバーランド3巻 ウィリアム・ミネルヴァ
(約束のネバーランド 3巻)
ただ謎のモール信号もあった。それが「プロミス(約束)」。もう一つはモールス信号がないフクロウマーク。果たして、それらは一体何を意味しているのか。少なくとも、外に味方がいることだけは確か。エマたちは再び希望の光が胸に灯る。

約束のネバーランド37話
(約束のネバーランド 37話)
少年ジャンプ最新号では無事エマたちは脱獄することに成功。いずれウィリアム・ミネルヴァが遅かれ早かれ登場する可能性が高そうです。一体この世界の何を知っているのか。


ドンとギルダが秘密の部屋に潜入!


続いて『約束のネバーランド』3巻では前巻のネタバレ感想でも触れた、ママが毎晩消えるナゾの秘密部屋が登場。

約束のネバーランド3巻 ドンとギルダ1
(約束のネバーランド 3巻)
エマたちは追求は後回しにしてたものの、ドンとギルダが特攻。やだ子供の好奇心って怖い。果たしてママの隠し部屋には何が隠されているのか。

約束のネバーランド3巻 ドンとギルダ2
(約束のネバーランド 3巻)
そこには養子として外の世界に送り出された子供たちの持ち物があった。みんな愛用の品を持って、グレイスフィールドハウスを旅立った。それが秘密部屋にあるということは、何らかの理由でママ・イザベラが持ち帰ったということ。

少なくとも、ママは「重大なウソ」を付いてることは明白だった。これを裏返すとエマたちの主張の正しさを物語っていた。思わず震えるギルダ。他にも通信装置らしきものを発見した直後、ママが戻ってくる。ネタバレしすぎてもあれなので詳細は割愛しますが、とりあえず無事逃げ切るドンとギルダ。

この秘密の部屋を見てしまったドンとギルダは、エマやノーマンたちに詰め寄る。何故なら「助けに行く」と聞かされていたから。でも実際は既に死亡しているため助けに行けない。そこでエマたちは全て洗いざらい告白する。

約束のネバーランド3巻 ドンとギルダ3
(約束のネバーランド 3巻)
俺達はそんなに守ってあげなきゃ何もできないザコなのかよ。そんなにお荷物なのかよ」とショックを受けるドン。でもドンが悔しかったのは、ザコ扱いされていたことでもウソを付かれていたことでもなかった。

実際に本当に自分たちがザコだから悔しかっただけ。グレイスフィールドハウスの子供たちは、しっかり自覚ができる。もしドンやギルダが強かったら、わざわざエマたちは嘘を付く必要がなかった。ただエマもドンたちを少し下に見て、信用しなかった自分自身を反省。脱獄への結束が強まった。

もう間違えない。


クローネの暗躍と吐露


ただ、『約束のネバーランド』のキーマンを忘れちゃいませんか?

約束のネバーランド3巻 クローネ1
(約束のネバーランド 3巻)
それがシスター・クローネ。この3巻でも暗躍が止まりません。ムダにパイオツだけはデカイですが、クローネは先程の一連の顛末を一部始終見ていた。つまりは万事休す…かと思いきや、「私と組まない?」とまさかの提案。

クローネの目的は、ママ・イザベラを引きずり下ろすこと。子供たちが脱走することは、ママ・イザベラの落ち度。それはシスター・クローネの前に果実となって落ちてくる。ママという名の果実。

約束のネバーランド3巻 クローネ2
(約束のネバーランド 3巻)
そしてクローネはこれまで自分が起きた顛末を洗いざらい教える。自分もグレイスフィールドハウス出身の食糧児であることを。12歳になると優秀な女子は「ママ(飼育監)」を目指すチャンスが与えられることを。

しかしママを目指す人間は心臓にチップを埋め込まれて、農園の外へ出ると自動的に心臓を止められてしまう。自由を手に入れた鳥かごの中の小鳥。自由を得るために完全に不自由なんて、そんなのは自由と呼べないことは明らかだったが、クローネはそれでも偽りでもいいから人間的な暮らしを享受したかった。

ただ、そこはクローネがクローネである。単純に子供たちを逃がしたいわけがない。何故なら、クローネは鬼やイザベラから信用されていない。ましてや、子供たちが脱獄するという明確な物証もない。子供たちを「出荷しない」のではなく、「出荷できない」だけ。

約束のネバーランド3巻 クローネ5
(約束のネバーランド 3巻)
そしてクローネが持つ情報を引き出しつつ、自分たちの持つ情報は与えないという、協力という名の「心理的駆け引き・読み合い」が始まる。果たしてクローネから何が引き出せるのか。グレイスフィールドハウスの外の世界には何があるのか?


ママ・イザベラの本性


クローネは協力的どころか好戦的。左手で悪手をして、右手で殴ろうとしてるようなもん。ただレイは罠を張り、クローネは見事に食いつく。レイはママ・イザベラを同時に引きつけて、エマとノーマンを塀の外を確認させる下見に行かせる。

が、ママ・イザベラが突如として本性を剥き出しにする。

約束のネバーランド3巻 ママ・イザベラの逆襲1
(約束のネバーランド 3巻)
まずはクローネ。背景、真っ黒がヤバい。地味に対比を演出できてます。イザベラの無表情感ヤバい。クローネはイザベラを引きずり下ろす前に、自分が先に密告され引きずり下ろされる。つまりは死。

約束のネバーランド3巻 ママ・イザベラの逆襲2ぶち壊せ
(約束のネバーランド 3巻)
しかしクローネは死を間際にして、諦めず。何としてもイザベラにだけは一矢を報いたいとばかりに、「あるペン」を残す。「絶対逃げろよクソガキども!鬼ごっこは得意だろ?逃げて生き延びて!このクソみたいな世界をぶち壊せ!!」

不本意だが本望。

そして次はスパイ役を演じていたレイ。ママ・イザベラは間髪を入れず、「シスター・クローネを排除した」と不敵な笑み。レイを部屋に閉じ込めて、そのまま下見に動くエマとノーマンを追い駆け、追い付く。

「10年一緒に暮らしたけれど、お芝居抜きでお話するのはこれが初めてね」
「初めてましてエマ、初めましてノーマン」
「今ここではただの飼育監と食用児」
「愛してるからこそ諦めてほしくてここに来たのよ」
「抗うことを」


THE無慈悲。どうしてスラスラとこんな冷酷なことを言えるのか。完全に本性をあらわしたママ・イザベラを前に、思考をフルに回転させるノーマンとエマ。そこで導き出した答えは、「下見ごときでは出荷されない」。もし出荷するつもりであれば、わざわざイザベラはこんな駆け引きはしない。

約束のネバーランド3巻 ママ・イザベラの逆襲3
(約束のネバーランド 3巻)
下見を強行しようと決めたものの、ママ・イザベラの非情なる宣告。ついにノーマンに訪れる死。果たして外の世界を見ないまま死んでしまうのか。脱獄は完全に失敗してしまうのか!?…という場面で3巻は終わります。

ちなみに『約束のネバーランド』のノーマンは実は死んでないと個人的には思います。また時間ができれば考察したいと思います。


約束のネバーランド3巻の総括


以上、『約束のネバーランド』4巻のネタバレ感想でした。クローネが割りと早く死んでしまいましたが、なかなか良いキャラクターでした。真の悪・イザベラを前に無惨に命の花が散ってしまいました。

ただ脱獄が成功するのは話数的に5巻ぐらいだと推察しますが、ママ・イザベラの本心もそこで明らかになる。このイザベラの気持ちを考えると、何故秘密の部屋に持ち物を持ち帰っていたか理由も分かります。もしイザベラが冷酷無比のオンナであれば、わざわざ鬼に食べられた子供たちの所有物を持ち帰る必要がない。それを思うと胸が詰まるかも知れません。

ちなみに『約束のネバーランド』4巻のネタバレ感想新マンガ考察ブログ「ドル漫」でレビューする予定です。他にも【考察記事】約束のネバーランド」が面白いのレビューもいずれ移動させるつもりです。いかんせん時間がないのが玉に瑕。