『私の少年』のネタバレ感想をレビュー。作者は高野ひと深。掲載誌は月刊アクション。出版社は双葉社。ジャンルは青年コミックの恋愛漫画。AmazonのKindleや楽天などでも試し読み・立ち読みが可能です。

今回の記事も面白いかつまらないか考察してみました。この漫画は「ショタ」というのが一つのテーマらしいので、そこを軸に書いた感想になります。『私の少年』を購入ダウンロードする時の参考に使ってみてください。


私の少年のあらすじ登場人物 ストーリー内容


主人公は多和田聡子(たわだ・さとこ)。どこにでもいる普通のアラサーOL。職場にいる元カレの年上上司との関係に少し悩んでいた。

私の少年1巻 あらすじ1
(私の少年 1巻)
ある日の残業帰り、多和田聡子はいつものように公園でビール缶を片手にストレス発散をしていた。腰に手を当てる姿はさながらオッサンそのもの。

そこへ今朝も見かけたサッカー少年がボールをコロコロと飛ばしてきた。その少年はとにかくサッカーが下手クソだったのを多和田聡子は何となく印象に残っていた。そのまま少し酔った勢いもあって、自分が得意なサッカーを教えてあげる。

私の少年1巻 あらすじ2
(私の少年 1巻)
ただふと少年の顔を見やると、まさかのギョッとしてしまうほどの超絶美少年。これが12歳の少年・早見真修(はやみ・ましゅう)との初めての出会いだった。

そしてここからアラサー女の多和田聡子と、美少年・早見真修の物語が始まる。多和田聡子はサッカーを通して接することで、早見真修の不遇な生い立ちと近況を徐々に知っていく。二人は親と子の年齢ぐらい離れてるアラサー女と12歳の少年。当然何か始まるはずがなく、本来はコソコソと関係を築くようなこともあってはならない。

私の少年1巻 あらすじ3
(私の少年 1巻)
しかし多和田聡子と早見真修は次第に関係性を深めていく。果たして二人はどこへ向かおうとしているのか。どんな運命が待ち構えているのか。『私の少年』はそういった内容の、ジャンル的には恋愛漫画か。


少年の美しい・かわいい表情にキュンキュンしちゃう?


『私の少年』のおすすめポイントがあるとしたら、やはり早見真修という美しい少年キャラクターに尽きると思います。特に早見真修のかわいらしい表情がポイントと言えましょう。

私の少年2巻 早見真修の表情1
(私の少年 2巻)
喜んだ時の早見真修の表情。

私の少年2巻 早見真修の手
(私の少年 2巻)
多和田聡子に手を差し伸べる瞬間の、早見真修の可愛い表情は一番好きかも知れない。

私の少年1巻 早見真修の表情2
(私の少年 1巻)
逆に真剣な時の表情。既に「オトコ感」も見せるというギャップ感。

私の少年1巻 早見真修の表情1
(私の少年 1巻)
サッカーの試合の最中、前髪を上げてる時の真剣な表情の早見真修。さながら獲物を捉えるようなバチッとした視線。

私の少年2巻 早見真修の表情3
(私の少年 2巻)
時には多和田聡子のことが好きすぎて泣いちゃうときだってあります。だって早見真修は美少年だもん(アタックNo.1風)。ギャップ感 of ギャップ感。


早見真修のサイズ感が地味に大人


じゃあ『私の少年』がショタ受けするかというと、個人的には微妙。何故なら結論から書いてしまうと、早見真修のサイズ感が子供ではなく大人サイズだから。平たく言ってしまえば、作者・高野ひと深に画力がない。

私の少年1巻 歯が大人サイズ
(私の少年 1巻)
例えば、「歯」。真修がニカッと笑顔を見せるのは良いんですが、歯が健康的で大きすぎる印象。12歳の早見真修の場合、特に乳歯と永久歯が生え変わり始める時期。もちろん全部永久歯の可能性もありますが、もう少し歯を小さくしても良かった気がする。

こういった要所要所で描くべきポイントが、ことこどく外してる。普通は画力があれば自然と違いを描けてると思うんですが、少なくとも作者・高野ひと深の画力が平凡である以上、意識して描くべき。

私の少年2巻 耳が大人サイズ
(私の少年 2巻)
画像は多和田聡子が早見真修に勉強を教えてる最中、その横顔をついうっとり見つめてしまう場面ですが、ここでは「耳のサイズ感」の違いを描写できてない。一見すると悪くはないものの、1コマ目と2コマ目を見比べるとむしろ多和田聡子の耳の方が小さい気がする。

私の少年2巻 早見真修の爪のサイズ
(私の少年 2巻)
コチラは早見真修の爪のサイズ感。やはり左のアラサー女・多和田聡子の爪とサイズ感が変わらない。もちろん早見真修のしんなりとした長い指は素敵。

私の少年2巻 アバラや腹筋
(私の少年 2巻)
そしてやはり欠かせないのが、肉体。美少年の肉体は同時に美しいはず。

ただここが一番最低。やはり子供子供してない。例えば「へその位置」が下すぎる。この感想記事では画像は貼りませんが、「プール 少年」などで画像検索すると分かりますが、根本的にバランスがおかしい。

また子供のカラダは贅肉がなく、全体的にやや筋肉質。だから割れた腹筋や肩上部の僧帽筋、アバラの凸凹感などが欲しい。現状の早見真修は「髪の毛の長いイケメンを少し小さくしてみただけ」の域を出てない。

あと早見真修の顔が安定せず、たまにデカくなる。確かに「子供の頭は大きい」というイメージはありますが、あくまで小学校低学年程度までの話。早見真修はほぼ中学生なんですから、過度な表現。


真修より実は多和田聡子が問題?


他にも代表的な部位が「髪の毛」。子供の髪の毛は大人と違って、一本一本が細くてサラサラしてる。逆に大人の髪の毛は一本一本が太い。むしろ大人の髪の毛は縮れてすらいる。

もちろん早見真修の髪の毛のサラサラ感は表現されてるのは良いんですが、一方で多和田聡子の髪の毛も同じようにムダに光沢感がありすぎる。アラサー女の髪の毛は言うまでもなく、長年の髪染めやパーマの影響もあってガッサガサ(笑)

だから更に『私の少年』を批判しておくのであれば、早見真修というより多和田聡子をムダに美化しすぎ。単純に描き分けができてない。多和田聡子はワキ毛やスネ毛などもっと見窄らしく描いていいぐらいで、これが二人の「違い」や「大人と子供のギャップ感」が意外と乏しいと感じてしまう要因。

もちろん漫画だからといって必ずしもリアルに描写する必要はありませんが、『私の少年』のテーマを考えるとこういう要所要所での画力は作者・高野ひと深に求められるはず。それ故に残念ではあります。

ただ裏を返すと「生々しさ」や「同性愛臭」みたいなんは少ないので、そういう点では意外とクセがないのでオトコ読者にとっては読みやすい漫画ではあるのか。


私の少年の総合評価 評判 口コミ



『私の少年』の感想をまとめると読んでも損はしないと思いますが、何かの賞レースに選ばれるほどの漫画でもないかな。狙いとしては悪くはなく、設定的には「すごい」と表現してもいいのかも知れない。ただ作者・高野ひと深の若干の力不足感が否めない。

漫画のカギを握る早見真修のキャラクターは「可愛い」の延長線上に過ぎない。無邪気さの中に潜む思わずゾワゾワさせる妖艶さには乏しく、何かしらの新たな性癖が目覚めさせてくれるようなインパクト感には乏しい。

ストーリーに関しても、そこまで面白くもない。あらすじでは少し煽ってみたものの、『私の少年』2巻3巻の時点では二人が「ドキドキしちゃうイケない関係」に発展することはありません。多和田聡子は元カレの上司に少し批判されるものの、美少年に手を出してしまうことによる「ハラハラさせる人生の破綻感」も強く感じない。

『私の少年』は、所詮は女性が描いた内容といったところ。多和田聡子のノリ的には「よーしお母さんいっぱい玉子焼き作っちゃうぞ」という、さながら母性愛に近い。悲しき未婚女がまだ知れぬ仮想の息子に抱く「それ」にすぎない。

逆に言えば「気持ち悪い」や「キモい」と感じることも少ないわけですが、結局、母性愛の延長線上っていうのではつまらない。それゆえに『私の少年』を読んでシ○タ好きがムラムラするかといえば、そこまでおすすめするような漫画でもありません。