『東京グール・東京喰種:re』9巻のネタバレ感想。作者は石田スイ。ヤングジャンプで連載中のバトル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入や試し読みが可能です。

「東京喰種が面白いか考察」した記事は別ブログ「すごないマンガがすごい」でレビュー済みです。9巻は主人公・金木研が「隻眼の王」にとうとう君臨した続きが描かれると思いきや、残念ながら今巻で金木研は登場せず。端役というか脇役キャラ中心でお送りします。金木きゅんがいなくて寂しおぺろぺろ


篠原 on the 鈴屋什造

まずはクロ。鈴屋什造に一度倒されたシロをお腹の中に取り込んでパワーアップ。その結果8巻では鈴屋什造の心臓を貫き勝利した…かに思われたものの、実際にはやはり鈴屋什造。

東京喰種re9巻 篠原のアラタ
(東京喰種:re 9巻)
篠原特等のクインケ「アラタ」を所有してた。相変わらずカグネやら何やらという設定をいまいち理解できてませんが、武器や必殺技を踏襲できるのは面白い。そこにドラマを作ることもできるので、鈴屋什造と篠原特等の「絆」みたいなんも暗に読み取れます。

きっと篠原のアラタと同様に所有者の肉体を食べて強くなる性質を持ってそうですが、鈴屋什造の場合は完全にコントロールできてるっぽい。篠原版アラタは完全防御に徹していたようですが、鈴屋版アラタは攻撃も同時に可能っぽい。

これ以上、鈴屋什造は強くなってどうしたいんでしょうか?誰か教えてください。

当然クロは鈴屋什造にフルボッコ。情けないまま遁走。そして嘉納教授の元へ再び戻る。クロはプライドをかなぐり捨てて、嘉納にシロを復活させてほしいと懇願。鈴屋什造を倒す順番は逆になったが、それでも愛するシロが生き返ることが先決。

シロの顔は前述のようにクロの腹に合体してる状態。『ドラえもん』のポケットと『ど根性ガエル』のピョン太が組み合わさったような状態。シロの「口」らしき部分から何かを喋ってることからも今でも生きてるように「見える」。

でも嘉納教授は「で?何?」と草生えるんですけどー状態。

東京喰種re9巻 嘉納とクロ
(東京喰種:re 9巻)
何故ならシロが発している声らしきものは単なるガスが漏れ出てるに過ぎなかったから。いわゆる屁。「隣の家に囲いができたんだってね?へぇ」の屁。嘉納のナチュラルに舐めきった言動が素敵。

つまりはクロがブチ切れ。逆ギレとも言えますが、嘉納はオカヒラという一等捜査官をコピーした複数のクインクスを使って応戦。多勢に無勢。クロは鈴屋什造との一戦もあって不利な状況。

東京喰種re9巻 クロと西尾錦
(東京喰種:re 9巻)
そこへ現れたのが西尾錦。敵の敵は味方ではないものの、二人は共闘。「嘉納」を今後追い詰めていく模様。ただクロは「壁パイ」というより、腹黒ならぬ「腹ジロ」ですけどね。ちなみに今更ですが「西尾錦(にしおにしき)」って名前が意外と呼びづらい。「西西尾錦、東西尾錦、南西尾錦」「赤西尾錦、黄西尾錦、青西尾錦」みたいな早口言葉も作れそう。

東京喰種re9巻 月山 ナキ 宇井
(東京喰種:re 9巻)
他にもナキとミザたちに月山習が加勢。コイツも割りとしぶとい。宇井や富楽といった捜査官たちと応戦。更には「あんていく」の元店員・入見カヤが参戦。徐々に喰種たちの間で勢力が集約化されつつある模様。

ちなみに犬顔の入見カヤが生きてたってこと、実はあんなヤツも死なずに生き残ってたりします。つか、この9巻の感想記事のタイトルで既にネタバレ全開か。そういや前にタイトルでネタバレしすぎて怒られたっけ(T_T)うるうる


まさかの亜門鋼太朗が生き延びてた件

一方、タタラという喰種と法寺という捜査官とのバトル。法寺の部下に真戸暁がいる模様。このタタラと法寺には浅からぬ因縁があり、かつてタタラの兄を法寺が倒したらしい。まさに復讐。

東京喰種re9巻 タタラ
(東京喰種:re 9巻)
タタラがクインケを解放すると、ただの化け物。こんな怪獣ってウルトラマンにいなかったっけ?w前述の鈴屋什造のアラタがかすむほど。タタラは中国系喰種。更に正確に言えば、赤舌連と呼ばれる部族。その名の通り、4000℃を超える炎を吐く。当然捜査官たちは「ぴゃ」っと燃え盛る。まさに炎の舌。

東京喰種re9巻 タタラ オウル 法寺
(東京喰種:re 9巻)
ただ二人のバトルに突如として割って入ったのが、オウルの滝澤。まさかの仲間割れかと思いきや、滝澤はずっとこの時を待ってた。

滝澤は元々捜査官だった。喰種の力を結果的に手に入れてしまったものの、それを逆手に取ってCCGを救おうと虎視眈々と狙ってた。そのままタタラを倒した滝澤はかつての上官・法寺に褒められるのかと思いきや…。

東京喰種re9巻 タタラ オウル 法寺2
(東京喰種:re 9巻)
完全な喰種扱い。「SSレート喰種オウルを攻撃準備」とまさに臨戦態勢。滝澤っちは思わず「どしてぇどうしてどうして」。そのまま法寺もあやめてしまう。確かに完全にぶっ飛んだと思ってたので、滝澤に「わて味方でしてん。正常な思考回路でしてん」と今更言われてもピンと来ない。

そして最後に同僚だった真戸暁に手をかけようとした瞬間、そこに現れたのがヤツ。

東京喰種re9巻 オウル滝澤と亜門鋼太朗2
(東京喰種:re 9巻)
肛門太朗こと亜門鋼太朗。

ってえぇぇぇッッッお前生きてたんかい!!!!!!しかも愛しの女性がピンチになった時にだけ現れるという。前述の入見カヤも然り、さすがに過去キャラが生き残りすぎてやしないか。亜門鋼太朗が生き残ってるようなフリってありましたっけ?…と思ったら7巻で堂々と登場してました。清々しいほど覚えてなかった(笑)

画像の説明をしておくと、実は亜門鋼太朗も喰種化してる。滝澤と同様に嘉納教授の実験台にされてた。ただ結果的に滝澤が成功し、亜門鋼太朗は失敗。バトル能力の点では立場が逆転。これまで亜門鋼太朗はコソコソと隠れてた。ちなみに「フロッピー」という喰種が亜門鋼太朗のことだった。

ただ亜門鋼太朗は滝澤の過去を知ってる。弱かった過去を知ってる。だからこそ滝澤を命を賭してでも救いたい。だから喰種としてではなく、「喰種捜査官」として滝澤に向き合おうとしてる。

東京喰種re9巻 六月透 オウル滝澤
(東京喰種:re 9巻)
そこへ六月透が登場。六月透はシリアルキラーだった記憶を取り戻したので、そのまま喰種としてフェードアウトするのかと思いきや、しっかりCCGに戻るらしい。「イケる」という意味はさておき、実力的にはオウル滝澤より格上っぽい。ただ滝澤のタマキンを潰してみたり、嗜虐心はニコニコプンプン。ヤバくないか。

東京喰種re9巻 真戸暁 オウル滝澤
(東京喰種:re 9巻)
このままオウル滝澤が倒されるのかと思いきや、真戸暁が六月透からの攻撃を身を挺して守る。二人は学生時代からライバルだった。いくら喰種化したとはいえ、滝澤はかつての同士。無意識に足が動いていた。

もちろん喰種をかばうことは重罪。瓜江たちも駆けつけた中、滝澤はピンチ。そこで亜門鋼太朗が言う。「真戸暁を連れて逃げろ。次こそちゃんと逃げてくれ」。最初は反発したものの、かつての上司と部下の姿がそこにはあった。

オウル滝澤と真戸暁が再び立場を替えて仲間になり、トータルすると月山家やナキやミザといったアオギリの樹、オウル滝澤、真戸暁、笛口雛実あたりが合流。つまりは「隻眼の王」こと金木研の元に集結。ここには平子など元捜査官も含まれるので、この9巻で一大勢力を築き上げたってことになる模様。

これから金木研たちはCCGといったグール捜査官たちと戦うのかと言えば、おそらく否。じゃあ一体誰と戦うのか。

東京喰種re9巻 和集旧多宗太
(東京喰種:re 9巻)
それが旧多宗太(ふるたそうた)。CCGを裏でも表でも牛耳っていた和修一族を根絶やし。しかも旧多そのものが和修家の分家だった。コチラのネタもエト(高槻泉)が既に「おい和修」と呼ぶなど伏線がありました。

だからフルネームも「和修旧多宗太」。ただ「和修旧多」が名字なのか、「旧多宗太」が名前になるのか、さすがに意味不明。旧多はミドルネーム的な扱いなのだとしたら、カタカナで良くなかったか。

それはさておき、旧多宗太は金木研をグール化させるキッカケを作った張本人であり、嘉納教授とズブズブの繋がりがある。つまり簡単に言ってしまえば「金木研 vs 旧多宗太(嘉納教授)」的な構図になりそうです。


東京喰種:re9巻総括


『東京グール:re』9巻の見どころは、オウル滝澤と亜門鋼太朗、真戸暁のやり取り。

かつて喰種捜査官として一緒に働いていたからこそ、全く違う立場に立たされた時にどういった行動を取るのか。取らなければいけないのか。その瀬戸際におけるギリギリの選択の過酷さに、何とも心が締め付けられる思いがさせられます。

この9巻でようやくガチで死亡した亜門鋼太朗のセリフが象徴的。

東京喰種re9巻 亜門鋼太朗 米林
(東京喰種:re 9巻)
かつて自分が助けた捜査官・米林に対して「この世界は歪んでる。なにが正しいかなにが間違っているか。簡単に分からなくなる。だから考え続けるんだお前の選択が間違っていないか。その行為だけは正しいと言えるはずだ」。

果たして作者・石田スイは『東京喰種:re』のラストに一体どういった選択を選ぶのか。どういった答えを出すのか。どうしてもバトル描写など絵的に派手な部分ばかりに目が行きがちですが、グールであるがゆえの迫害、差別、葛藤。そういった繊細かつドロドロした心理描写も見どころと言えます。

しかし相変わらず、作者・石田スイの画力の進化がハンパない。

最初は『進撃の巨人』と同様に芋臭い絵柄で、正直どうかなーと思ってましたが気付けば漫画家の中でもトップレベルではなかろうか。中学や高校で入っていたサッカー部では補欠だったのに、数年後にはリーガエスパニョーラのトップチームでレギュラーを張ってるようなもん。