進撃の巨人』21巻のネタバレ感想。作者は諫山創。別冊少年マガジンで連載中のバトル漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。ちなみに『進撃の巨人』22巻のネタバレ感想は既にレビュー済み。


エルヴィンを取るべきか、アルミンを取るべきか


ベルトルト打倒のためアルミンが犠牲になった続き。具体的にはベルトルトの巨人化時の熱風によってアルミンが真っ黒クロスケ状態でこんがりパン工房。誰が見てもアルミンが死亡したとしか思えない終わり方でしたが、果たしてこの『進撃の巨人』21巻ではどうなったのか!?

…と、その前に確認しておくことがもう一つあります。それがリヴァイの存在。ジークの反撃にあって、無数のモブ巨人に取り囲まれて絶体絶命のピンチ。リヴァイが武器を使い果たしたと書かれてあったので、「進撃の巨人・リヴァイの最強まとめ」ではもしかすると巨人化して打開するのかもと予想してみましたが、実際には巨人化せず。20巻をよく読めば直後にリヴァイは立体機動装置を使ってました。

ジークはベルトルトやライナーを救い出すために壁内に戻ったんですが、まさかの自力で追いかけてきたリヴァイ。これほどピンチという言葉が似合わないキャラもいない。思わずジークも「ウソだろ…化け物め…」と冷や汗。ジークはベルトルトの救出は諦めて、その場を立ち去ってライナーのもとへ向かう。

一方、ライナーは雷槍に為す術もなく結局はミカサたちに捕縛されていあ。そこでハンジたちはライナーの巨人の力を手に入れるか判断するため、ミカサをエレンのもとに行かせる。ちなみにその後ライナーはジークによって連れ去られてしまう。

現状を整理すると、ベルトルトを捕縛したエレンの周囲には、こんがりパン工房のアルミンとリヴァイとミカサがいる状態。前述のようにリヴァイは巨人化しなかったので、巨人の注射が一本だけ余ってる。当然、現状の最善策は巨人の注射でアルミンを一刻も早く蘇生させること。そしてベルトルトを食べて超大型巨人の能力を奪うこと。

しかし、ここでモブ部下が負傷したエルヴィン連れて戻ってくる。

進撃の巨人21巻 リヴァイの選択2
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
つまりはエルヴィンとアルミンの二者択一。リヴァイは究極の選択を迫られることとなる。『進撃の巨人』と『ハンターハンター』のどっちが面白いか、その二者択一を迫られるぐらい難しい話か。

アルミンを残した場合とエルヴィンを残した場合、どちらが多くの人類を助けることができるのか。言うまでもなく戦士としての価値が高いのはやはりエルヴィン。エルヴィンが持つ圧倒的な経験値はアルミンの思考力や判断力を上回る。

進撃の巨人21巻 リヴァイの選択3
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
もちろんエレンは納得できない。エレンの鬼気迫る表情が素敵。リヴァイとの距離感、目線、口元の描き方。何もかもが上手い。それを意図的に無視しようとしてるリヴァイも切ない。そこにミカサやハンジも参加。流れはエルヴィン一択の雰囲気に。

進撃の巨人21巻 アルミンが超大型巨人へ
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
ただ結果的にリヴァイはアルミンを選択。そしてアルミンは直後にベルトルトの捕食して「超大型巨人」の能力を手に入れる。鎧の巨人のライナーではなく、敢えて「超大型」が選ばれたのにはしっかり理由があるはずですから、今後どういった展開に活かされるのか楽しみにしたいです。

じゃあ何故リヴァイはエルヴィンを選択しなかったのか?

その理由はケニー・アッカーマンの「みんな何かに酔っ払ってねぇとやってらんなかったんだ。みんな何かの奴隷だった」という最期の言葉を思い出したから。エルヴィンはこの世界の謎を追求したい夢を持っていたが、その先の話は何一つしなかった。

ただアルミンだけは「壁の向こうにある海」について壮大な夢を語っていた。あくまでエルヴィンは鬱屈した世界から逃げ出すために、その夢の奴隷になってたに過ぎなかった。仮に地下室の秘密に辿り着けたところで、同じ地獄が続くことは目に見えていた。

リヴァイは一言「休ませてやりたい」。エルヴィンは自分を救ってくれた恩人であり友であるからこそ楽になってほしかった。これ以上、誰かから嫌われる悪魔を演じ続けてほしくなかった。まさにエルヴィンに対するリヴァイの優しさであり手向けだった。

そしてジークとライナーが逃亡したことでシガンシナ区の制圧封鎖に成功した。つまりはウォール・マリアを再び人類のもとに奪還。自分たちを邪魔する敵がいなくなったことで、ついにエレンやリヴァイたちは父グリシャがたくした地下室の秘密に迫る。

果たしてグリシャが残した手記には一体何が書かれているのか?


エルディア人・グリシャの子供時代のエピソード

結論から書くと、やはり人類は滅んではいなかった。むしろ遥かに進んだ技術を持ち、栄華を誇っていたといっても過言ではなかった。何故そんなことが分かるのか?それはグリシャ自身が「外の世界」からやって来た張本人だから。

進撃の巨人21巻 グリシャの過去
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
地下室の手記には、グリシャ・イェーガーが外の世界「マーレ」で生まれ育ち、そこがどういう世界であるかが詳細に書かれていた。画像の背後には高度に文明が発展したことを伺わせる飛行船が飛んでいることからも明らかでしょう。

ただ正確にはグリシャがいかに悲惨な過去と運命を背負い、また屈辱的な人生を味わされてきたが書かれていた。

グリシャ・イェーガーはエルディア人の血を引く一族だった。エルディア人はかつて1820年前に大国マーレを滅ぼし、エルディア帝国を作り上げた。エルディア人はそれに飽き足らず、あらゆる人種を弾圧し略取。次々とエルディア人は他民族の女性に子供を産ませることによる「一種の民族浄化」を行う残虐非道な民族だった。

しかしながら大国マーレはエルディア帝国にスパイを送り込むことで、エルディアは内部崩壊をきたして弱体化。結果的にエルディアは自滅しまう。それがおそらく100年ほど前の話っぽいですが、つまり立場が完全に逆転した状態。

そのためエルディア人の末裔であるグリシャ・イェーガーたちは「悪魔の血」と差別されていた。その結果、グリシャ・イェーガーは妹の命をマーレの警官たちによって無残にも殺されてしまうものの、グリシャは為す術もなかった。

グリシャの父曰く、「我々が直接の加害者じゃなくても、被害を受けた側の長い歴史にとて見れば関係ないこと」。負の歴史は連綿と続いていくもの。あとあと後述もしますが、日本の一部の政治家やネトウヨをちょいちょいディスってる描写も見受けます。


開祖ユミル・フリッツと九つの巨人

そもそもエルディア人はどうやって他民族を弾圧・迫害したのかといえば、それこそが「巨人の力」そのもの。

進撃の巨人21巻 ユミル・フリッツ エルディア人
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
この巨人の力を「大地の悪魔」と契約して手に入れたのが、エルディア人の祖先であるユミル・フリッツと呼ばれる女性。つまり「ユミルの民」とはまさにエルディア人そのものを指すカタチ。『進撃の巨人』5巻でイルゼ・ラングナーが手記などを参照。

「大地の悪魔」も今後カギを握りそうですが、ユミルは巨人の力を得ても永遠に生きることはできなかった。それではどうしたかといえば、自分の力(魂)を9つの巨人に分け与えた。この「九つの巨人」に関する詳細は現時点では不明ですが、その9つのいくつかが女型の巨人・超大型・猿・鎧などと推察されます。ということは、まだまだ別の巨人が今後登場するのかも知れない。

その中でも「始祖の巨人」が持つ能力は特筆すべきであり、他の巨人全てを支配し操ることができた。この「始祖の巨人」の能力を継承することが許されていたのが、ユミル・フリッツの血を直接的に引く末裔である歴代のフリッツ王だけだった。

自分で説明しておいてなんですが、なんだか『進撃の巨人』のストーリーやオチが大分見えてきましたよ。ちなみに既に「9つの巨人の正体」について進撃の巨人考察サイトで詳しく言及済み。もし興味がある方は参照してみてください。


フリッツ王が逃げ込んだ「パラディ島」こそが進撃の巨人の舞台

フリッツ王は代々始祖の巨人の力を継承してきたわけですが、何故エルディア人は負けたのか。

進撃の巨人21巻 巨人大戦 パラディ島
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
それは145代フリッツ王が「パラディ島」と呼ばれる辺境の島に逃げ込んだから。

これまで始祖の巨人以外の8つの巨人の力を持つ勢力は、エルディア帝国内でお互いにいがみ合っていた。いわば内紛状態が続けばフツーは維新の会のように勝手に空中分解してもおかしくないんですが、そこをいつも始祖の巨人を持つ歴代フリッツ王が全てを丸く収めてた。

ただこのことに145代フリッツ王は嫌気が差したのか、エルディア人の一部を連れてパラディ島に移住。しかも巨人の力を利用した巨大な「三重の壁」を築いて完全に閉じこもってしまう。…ん?ん?ということは?つまり?

『進撃の巨人』の舞台こそが、このパラディ島そのもの。つまりエレンたちが住む場所は、ただの大きな島でしかなかった。グリシャも正確には「外の外の世界」からパラディ島にやって来たと表現するのが正しいのかも知れない。

エルディアとマーレの立場が逆転したのが100年前、ウォール・マリアといった城塞都市が生まれたのも100年前。時期的にもおよそ完全に符合します。エレンたちは壁内は地獄だから「外の世界」に飛び出そうとしてるものの、ウォール・マリアはむしろフリッツ王からしてみると「壁内こそ理想郷や楽園」という位置づけ。

ということはレイス家こそがフリッツ王の末裔であり、レイス家の当主が継承してきた「記憶」の中身がまさにエルディア人が犯した犯罪と迫害の歴史であり、何故パラディ島に逃げ込んで楽園を作り上げたのかという理由だと推察されます。


無数の巨人たちはマーレの侵攻から守る番犬?

『進撃の巨人』21巻のストーリーは、まだ終わらない。

数十年ほど前にマーレ政府がパラディ島に対する侵攻を画策する。理由は至って合理的。パラディ島には膨大な資源が埋蔵されているとされ、軍事大国化が進んだマーレは化石燃料といったエネルギーが必要になったから。

実際の戦争でもそうですが、表向きは「自由」や「防衛」といった美名の下で行われる。マーレ政府も同じく「パラディ島に逃げ込んだ悪の化身フリッツ王から宣戦布告を受けた」のを開戦の理由に挙げたもののもちろんウソっぱち。

ちなみに既にマーレは「七つの巨人」の力を持っている。正確にはエルディア人の一部を裏切らせてマーレ内に引き込んだと考えるのが妥当かも知れませんが、実際に扱えるのはエルディア人の一族のみ。そこでマーレはエルディア人たちから七つの巨人の力を継承するに値する男子を集めようと目論む。

フリッツ王は当然こういった侵略行為を見越していたんだと思いますが、何故パラディ島に無数の巨人たちが徘徊してるかと言えば、おそらく他国の侵略を防ぐため。だから巨人たちは「人類を食べる」ものではなく、本来は「人類(エルディア人)を守る」ためだったのではないかと予想されます。

実際フリッツ王は「我々に干渉するなら壁に潜む幾千万の巨人が地上のすべてを平らにならす」とウォール・マリアなどを作り上げた当時に言い残してる。だから悪の化身から宣戦布告を受けたというのもあながち間違いではないのか(笑)

つまり巨人たちは「番犬」であり「ボディーガード」。きっと壁内の人間を外に出さないためでもあるので、まさに二重の目的が隠されていた。


ジークもグリシャの息子だった件

ただパラディ島に潜むフリッツ王の脅威は、何もかつて陵辱の限りをつくしたマーレだけではない。それは同じエルディア人であるグリシャ・イェーガーの存在も脅威となった。

そもそもフリッツ王はパラディ島にエルディア人と共に逃げ込んだはずなのに、何故エルディア人であるグリシャはマーレに残ったままなのか。まだ理由こそ不明ですが、答えはシンプル。フリッツ王はグリシャたち一部のエルディア人を見捨てたから。その中にグリシャたち家族もいた。

だからグリシャの中ではマーレに対する復讐心だけではなく、「自分たちが捨てられた」という被害者意識から生まれる怒りも相まって、「エルディア復権派」と呼ばれる一大勢力を築き上げる。再び完全にエルディアが復権するには始祖の巨人の力が必要なため、パラディ島へいずれ足を踏み入れることを考えていた。

進撃の巨人21巻 グリシャの息子がジーク
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
そんな矢先、グリシャはダイナ・フリッツと呼ばれる王家の血を引く女性と結婚して、一男をもうける。そのグリシャの子供の名前が「ジーク」。そうエレンたちを襲ってきた猿の巨人ことジーク。色々とストーリーが繋がっていきます。

進撃の巨人21巻 ジーク 伏線
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
実は21巻の冒頭でジークとエレンが邂逅するときにも、しれっとジークとグリシャを重ね合わせる伏線を張っていた。最初は隣同士で並べて描く演出意図が解せませんでしたが、21巻の終わりまで読めば合点がいきます。

当然、巨人の力を管理してるのはマーレ政府たち。今更エルディア人たちに反旗を翻すだけの力は何も残っていない。そこでタイミングよく生まれたジークを「マーレの戦士」として育て、逆スパイに育て上げようとグリシャは決意。

ただジークが7歳になった頃にグリシャを裏切る。そう考えるとジークやライナーたちの目的はマーレ政府の思惑のもとに動いてるっぽいのか。

仮にそうだとしたらジークやライナー・ベルトルト・アニたちは「マーレ派のエルディア人」であり、グリシャたちは「エルディア復権派の残党」ということ。そう考えないと前述画像の「俺たちはあの父親の被害者…お前は父親に洗脳されている」というジークのセリフが通らない。

またグリシャたちが密告された画像に「エルディア復権派は全員楽園に送られた」と書かれてあるので、パラディ島にさまよってる巨人たちの多くはフリッツ王の意図で作られたわけではなさそう。ということは侵略や侵攻から実を守るためのボディーガードという、前述の考察は間違いなのかも。

果たしてグリシャの運命は?ジークの運命は?二人が再びどこでどう交わるのか?みたいな場面で21巻は終わります。


進撃の巨人21巻はネトウヨをディスりすぎ?

ということでラストはネトウヨディスりの件について、簡単な考察。

進撃の巨人21巻 加害者としての運命
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
再び前述の画像を貼っておくと、グリシャの父親は自分たちが犯した歴史を語って「我々が直接の加害者じゃなくても、被害を受けた側の長い歴史にとってみれば関係ないことだ」と諭す。加害の歴史は連綿と続いていくもの。

今のところグリシャが間違っているような描かれ方をしているので、日本がかつての大戦でアジア諸国を蹂躙した事実や植民地化で苦しめた歴史を肯定したがるネトウヨや一部の政治家とグリシャたちがつい重なってしまう。

数十年前の歴史ですら覚えてない人も多い中、ましてや数百年前、1000年以上前の負の歴史を語られても信用したくない国民もいるのも事実。だから「正の歴史が捻じ曲げられた」と曲解・妄想するネトウヨ的な人間も中にはいる。

進撃の巨人21巻 ネトウヨ2
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
その最たる例がグリシャ。

ある古文書や歴史文献を見たグリシャは、「我々の始祖ユミルは巨人の力に目覚め、荒れ地を耕し、道を造り、峠には橋を架けた。つまり始祖ユミルが人々にもたらしたものは富だ!人々を豊かにしこの大陸を発展させたんだ!これが真実だ!」と色めき立つと周囲のエルディア人も呼応する。自分達は加害者の歴史と教わったけど、実は他国に良いことしかしてないらしい?

ただグリシャ自身は古代文字を解読できたわけではない(笑)

あくまで「俺達は選ばれし神の子」だから世界をハッピーにしたのは真実に違いない、というアホすぎる理屈。ネトウヨが朝鮮半島の植民地を肯定するときの論法とそっくり。いわゆるネットで真実ガーというヤツ。事実がどうかは関係なく、自分たちが信じたいものだけを信じる。

しかも「バカどもは騙せても、俺たち真のエルディア人は騙されないぞ」とあるモブのエルディア人が叫ぶものの、一番オツムが弱いのはお前というブーメランすぎるオチ。もはやネトウヨの口癖と言っても過言ではないでしょう。それに対する作者・諫山創の強烈なディスりにしか自分は聞こえない。

日本だと「天皇は数千年の歴史を持つ世界最古の神様」と主張する竹田ナントカという馬顔皇子やアホウヨユーチューバーのKAZUYAなど、そういった類いの失笑芸人に対するディスりも込められているのでしょう。百歩譲って『進撃の巨人』の世界観ではユミルは存在してますが、初代あたりの天皇に限ってはただの架空の妄想人物ですからね。それをありがたがるアホの心理を一度紐解いてみたい(爆笑)


加害国の人間が被害者意識をこじらせるプロセス

進撃の巨人21巻 ネトウヨ1
(進撃の巨人21巻 諫山創/講談社)
ただその結果としてグリシャは、逆にどんどん被害者意識を膨らませていく。

再び世界を正すためにはエルディアを復活させなくてはならない」という強い憎しみの感情を募らせていく。グリシャの嫁・ダイナ・フリッツが「王が争いから目を背けたことから始まった」と主張するなど、好戦的な歪んだ愛国血統主義が芽生えていく。ネトウヨも無駄に何故か被害者意識が強くて好戦的。

でも別に日本に限らず、こういった負の歴史を背負ってる国は多い。実際ヨーロッパが多くの難民を受け入れてる理由の一つに、過去の大戦や植民地支配が関係してる。でも現在ヨーロッパに住んでる人間からしたら、過去への贖罪はあまり関係なくどうでもいい話。今の自分たちの生活が一番大事。その生活が幸せではない理由として移民排斥の一部世論が形成されている。

だから世界的な排外主義も跋扈してる現状に対するディスりも読み取れて、かつての加害者たちの子孫が被害者意識をこじらせて、どんどん狂気のアホ化していくプロセスに対する警鐘も込められているのかも知れない。

かなり前に一部の韓国人が『進撃の巨人』について騒いでたらしいですが、実際にはかなり真逆っぽい内容になりそうな気がしてます。とはいえ今後の展開がどう描かれるのか最後まで分かりませんが。

ちなみに『進撃の巨人』21巻で個人的に少しだけ気になったのは、マーレ国内では飛行船といった文明の利器がかなり発達してる以上、いくら巨大な壁で隔離されてるとはいえ、それこそパラディ島内の住民が飛行船の類いを一切見ずに過ごせた根拠が不明。それこそまかり間違って飛行船がパラディ島に不時着でもしなかったのか。

少なくともウォール・マリアなどでは上空に飛行機を目にする日は遅かれ早かれ訪れたということ。そのときにフリッツ王、もといレイス家はどういう対応を取ったのだろうか気になるところ。

ちなみにマンガ考察ブログ『ドル漫』で考察したばかりの【バトル漫画】進撃の巨人が面白い理由まとめも参照してみてください。マーレ編以降の進撃の巨人はストーリー重視になっておりますが、改めて『進撃の巨人』の面白さの原点が分かるかも知れません。