『能面女子の花子さん』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は織田涼。掲載誌はITAN。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックの学園ギャグ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入・無料で試し読みが可能です。
『能面女子の花子さん』がそこそこ面白かったので考察してみた。『能面女子の花子さん』を購入する時の参考にしてください。ちなみに自動車ブログの方では「トヨタ・CHR vs ホンダ・ヴェゼル」や「ノートe-POWER vs アクア vs フィットHV」といった車種比較記事も書いてるので良かったらクルマ選びに悩んでる方は閲覧してみてください。
(能面女子の花子さん 1巻)
それが能面を常時被っていること。ユーチューバーのラファエルか。しかも一番無表情のやつ。THE能面 of 能面。おそらく「お日柄もよく…」というセリフが一番似合わない顔ランキング1位。
(能面女子の花子さん 1巻)
とはいえ、花子はやっぱり女の子。全校生徒の前でのスピーチは緊張する。そこでこの気持ちを誰かと共有したいと考えるものの、クラスは「やけに静かなのよね」と花子。うん、100%、お前が原因や。
だから何故かムダにコミュニケーション欲みたいなんが強い花子。果たして花子はクラスメートと溶け込むことができるのか。友達ができるのか。そもそも花子は何故そんな能面をかぶっているのか!?という学園ギャグ漫画になります。
ちなみに能面とは、日本の伝統芸能である能楽や狂で使われる仮面・小道具のこと。花子が被っている能面は「若女(わかおんな)」と呼ばれるタイプ。若女は眉毛があるのが特徴で、眉毛が無いのが「増女(ぞうおんな)」と呼ばれるらしい。逆に言えば、ほぼ見た目の違いがない(笑)
(能面女子の花子さん 1巻)
例えば電車での通学シーン。ただでさえ「能面をかぶった女子高生」というだけでも違和感だらけなのに、花子さんは何故か激しく横揺れる。ただただホラーすぎる光景に、思わず隣のOLもビビる。
一応、理由を説明しておくと花子さんは居眠りしてた模様。でも能面をかぶってるから、周囲が気付ける訳がない。それにしてもそんなに揺れるか?
(能面女子の花子さん 1巻)
だから花子さんが授業中に外を物憂げに眺めてる場面も、焦点がまさに「こっち見んな」状態。読者をここまで堂々と睨みつけたことがある主人公もいないでしょう。ただ花子さんが考えてることは「あ、今変な鳥が飛んでた」。全然物憂げじゃねぇー。頬杖ついてまで考えることじゃねぇ。ややこしいんだよ。
そして他の生徒たちが考えてるのは、花子は能面をかぶっていて「どうやってご飯を食べるんだろう」という素朴な疑問。何もかもがすれ違ってる哀しい状態。ちなみに花子がどうやってご飯を食べてるかは本編を読んでてみてください。一応ネタバレは避けたいと思います。
花子は一日中能面を付けてるわけですが、能面の材質は木材。当然湿気などには弱い。ユーチューバーのラファエルもそうですが、絶対長期間マスクや仮面を着用してると口周りはゼッタイ臭いはず。じゃあどういう対策が必要か?
(能面女子の花子さん 1巻)
それは予備の能面のストックを持ち歩くこと。画像は担任の女教師・北山が花子のカバンを持ち物検査した場面。
言うまでもなく、袋からいきなり能面が飛び出てくるインパクトがハンパない。講談社の編集者が逮捕されるぐらいのインパクト感。せめてギャグ漫画らしく「ババーン」みたいな擬音を付けて欲しい。無音でヌルっと、って恐怖でしかねーよ。推理漫画でいきなりタンスから死体が出てくるそれ。
でも能面のストックは一個や二個じゃない。花子が持ち歩く能面は大量。
(能面女子の花子さん 1巻)
だからある日、花子は能面を大量に並べてひなたぼっこをすることも。ちょっとした呪いの儀式にしか見えない。少しでも近寄ったら生気を吸い取られそうで怖いです。考えようによっては単なるデスマスク。
ただ泉家は実際に能楽をやるわけではないので、せめて「人前では能面を付ける」という家訓があるらしい。それを律儀に守ってる。じゃあ花子はいつから能面を付けているのか?
(能面女子の花子さん 1巻)
まさかの小学生時代から能面を着用。花子の体の小ささも相まって、能面の存在感というか違和感がもっともっと増してるーーーー!!!
当然、能面を被ってるのは花子だけじゃない。泉家で代々伝わる伝統である以上、他の家族も能面を着用してる。
(能面女子の花子さん 2巻)
例えば花子の母親に至っては「般若のお面」を被ってる。おそらく母親に一番被っててほしくない能面ナンバーワン。そして二人の対比もハンパない。圧もハンパない。どこのラスボスと中ボスだよ。花子の母親が持つ回覧板がちょっとしたデスノートにしか見えない。
まさに「この親にしてこの子あり」ならぬ「この能面にしてこの能面あり」といったところか。どっちも乳がデカいので、まさに遺伝子やDNAの力強さが読み取れます。
ちなみに花子の彼氏は、松田三郎という能楽師。どうやら「能面」という運命から、花子はどこまでも逃れられない様子。まあ考えてみると、能面をかぶった女子高生に好意を抱く男子はいないか。
(能面女子の花子さん 1巻)
例えば、花子は英語を割りと話せるのか街中で声をかけてきた外国人観光客に対して、英会話のCMに出演してる石原さとみばりに「イエス!オフコース!」と答えてる場面。
もし花子が石原さとみの代わりにCMに出てたら、きっとJAROには抗議の電話やメールが殺到してるでしょうが、何故か能面をかぶってるのに不思議と「花子の爽やかな表情」が伝わります。
(能面女子の花子さん 1巻)
他にも花子のこの表情は嬉しそうに微笑みを浮かべてるようにも見えます。ある意味、こういった部分でも柔軟にギャップ感を作れてる。ここで笑いは生まれないものの、花子というキャラクターに深みを与えてるように思えます。
そう考えると、もっと漫画内では能面に自由に大胆に表情を付けてもいいのかも知れない。能面そのものが人の顔を模してるわけですから、意外と違和感は生まれないはず。
『能面女子の花子さん』のネタバレ感想をまとめると、そこそこ面白かった。
やはり主人公・花子のキャラクターに尽きます。無表情の能面が生み出すミスマッチ感やギャップ感。そして能面さながらの強固なメンタリティーから繰り出される、花子の大胆不敵な行動の数々。はたまた「人間はやっぱり顔だよ」とか言い放つ何様感など、今までなかった設定ではありつつもしっかり一つの漫画作品に仕上げてる。
個人的には「嘘吹(うそぶき)」や「大飛出(おおとびで)」といった能面を根暗なキャラクターに着用させれば、もっと面白くなりそう。彼氏の松田三郎(さぶちゃん)は正直そこまで多用するキャラとは思えない。
だから、『能面女子の花子さん』はまだまだ面白くなりそうな余地は残すものの、正直その可能性を最大限まで引き出せてるとは言いがたいですが、それでもギャグ漫画ということで4巻5巻ぐらいまで続けば御の字か。きっと最後の最後、『能面女子の花子さん』は完結するまで花子の素顔は不明なままでしょう。
『能面女子の花子さん』がそこそこ面白かったので考察してみた。『能面女子の花子さん』を購入する時の参考にしてください。ちなみに自動車ブログの方では「トヨタ・CHR vs ホンダ・ヴェゼル」や「ノートe-POWER vs アクア vs フィットHV」といった車種比較記事も書いてるので良かったらクルマ選びに悩んでる方は閲覧してみてください。
「能面女子の花子さん」のあらすじ物語 ストーリー内容
主人公は高校新一年生の泉花子。入学式で代表スピーチをするなど学業は優秀。ただ一点だけ他の生徒とは異なる部分があった。(能面女子の花子さん 1巻)
それが能面を常時被っていること。ユーチューバーのラファエルか。しかも一番無表情のやつ。THE能面 of 能面。おそらく「お日柄もよく…」というセリフが一番似合わない顔ランキング1位。
(能面女子の花子さん 1巻)
とはいえ、花子はやっぱり女の子。全校生徒の前でのスピーチは緊張する。そこでこの気持ちを誰かと共有したいと考えるものの、クラスは「やけに静かなのよね」と花子。うん、100%、お前が原因や。
だから何故かムダにコミュニケーション欲みたいなんが強い花子。果たして花子はクラスメートと溶け込むことができるのか。友達ができるのか。そもそも花子は何故そんな能面をかぶっているのか!?という学園ギャグ漫画になります。
ちなみに能面とは、日本の伝統芸能である能楽や狂で使われる仮面・小道具のこと。花子が被っている能面は「若女(わかおんな)」と呼ばれるタイプ。若女は眉毛があるのが特徴で、眉毛が無いのが「増女(ぞうおんな)」と呼ばれるらしい。逆に言えば、ほぼ見た目の違いがない(笑)
能面女子のスクールライフとは?
『能面女子の花子さん』の見所は言うまでもなく、主人公・花子のキャラクターであり学校生活。ここを面白いと思えるかどうかがポイントになります。果たしてどんなスクールライフを送っているのか。(能面女子の花子さん 1巻)
例えば電車での通学シーン。ただでさえ「能面をかぶった女子高生」というだけでも違和感だらけなのに、花子さんは何故か激しく横揺れる。ただただホラーすぎる光景に、思わず隣のOLもビビる。
一応、理由を説明しておくと花子さんは居眠りしてた模様。でも能面をかぶってるから、周囲が気付ける訳がない。それにしてもそんなに揺れるか?
(能面女子の花子さん 1巻)
だから花子さんが授業中に外を物憂げに眺めてる場面も、焦点がまさに「こっち見んな」状態。読者をここまで堂々と睨みつけたことがある主人公もいないでしょう。ただ花子さんが考えてることは「あ、今変な鳥が飛んでた」。全然物憂げじゃねぇー。頬杖ついてまで考えることじゃねぇ。ややこしいんだよ。
そして他の生徒たちが考えてるのは、花子は能面をかぶっていて「どうやってご飯を食べるんだろう」という素朴な疑問。何もかもがすれ違ってる哀しい状態。ちなみに花子がどうやってご飯を食べてるかは本編を読んでてみてください。一応ネタバレは避けたいと思います。
花子は一日中能面を付けてるわけですが、能面の材質は木材。当然湿気などには弱い。ユーチューバーのラファエルもそうですが、絶対長期間マスクや仮面を着用してると口周りはゼッタイ臭いはず。じゃあどういう対策が必要か?
(能面女子の花子さん 1巻)
それは予備の能面のストックを持ち歩くこと。画像は担任の女教師・北山が花子のカバンを持ち物検査した場面。
言うまでもなく、袋からいきなり能面が飛び出てくるインパクトがハンパない。講談社の編集者が逮捕されるぐらいのインパクト感。せめてギャグ漫画らしく「ババーン」みたいな擬音を付けて欲しい。無音でヌルっと、って恐怖でしかねーよ。推理漫画でいきなりタンスから死体が出てくるそれ。
でも能面のストックは一個や二個じゃない。花子が持ち歩く能面は大量。
(能面女子の花子さん 1巻)
だからある日、花子は能面を大量に並べてひなたぼっこをすることも。ちょっとした呪いの儀式にしか見えない。少しでも近寄ったら生気を吸い取られそうで怖いです。考えようによっては単なるデスマスク。
この能面にしてこの能面あり?
そもそも花子さんは何故能面を常に被っているのか。出し惜しみしても仕方ないのでネタバレしておくと、そういう「能楽師の家系に生まれた」というだけ。ただ泉家は実際に能楽をやるわけではないので、せめて「人前では能面を付ける」という家訓があるらしい。それを律儀に守ってる。じゃあ花子はいつから能面を付けているのか?
(能面女子の花子さん 1巻)
まさかの小学生時代から能面を着用。花子の体の小ささも相まって、能面の存在感というか違和感がもっともっと増してるーーーー!!!
当然、能面を被ってるのは花子だけじゃない。泉家で代々伝わる伝統である以上、他の家族も能面を着用してる。
(能面女子の花子さん 2巻)
例えば花子の母親に至っては「般若のお面」を被ってる。おそらく母親に一番被っててほしくない能面ナンバーワン。そして二人の対比もハンパない。圧もハンパない。どこのラスボスと中ボスだよ。花子の母親が持つ回覧板がちょっとしたデスノートにしか見えない。
まさに「この親にしてこの子あり」ならぬ「この能面にしてこの能面あり」といったところか。どっちも乳がデカいので、まさに遺伝子やDNAの力強さが読み取れます。
ちなみに花子の彼氏は、松田三郎という能楽師。どうやら「能面」という運命から、花子はどこまでも逃れられない様子。まあ考えてみると、能面をかぶった女子高生に好意を抱く男子はいないか。
意外と能面の表情が豊か?
『能面女子の花子さん』の売りは無表情の能面から繰り出されるギャップ感やミスマッチ感にある。当然その笑いを生み出すためには「能面の無表情感」が必要になってきます。ただ意外と能面から色んな表情を読み取れるのも面白い。(能面女子の花子さん 1巻)
例えば、花子は英語を割りと話せるのか街中で声をかけてきた外国人観光客に対して、英会話のCMに出演してる石原さとみばりに「イエス!オフコース!」と答えてる場面。
もし花子が石原さとみの代わりにCMに出てたら、きっとJAROには抗議の電話やメールが殺到してるでしょうが、何故か能面をかぶってるのに不思議と「花子の爽やかな表情」が伝わります。
(能面女子の花子さん 1巻)
他にも花子のこの表情は嬉しそうに微笑みを浮かべてるようにも見えます。ある意味、こういった部分でも柔軟にギャップ感を作れてる。ここで笑いは生まれないものの、花子というキャラクターに深みを与えてるように思えます。
そう考えると、もっと漫画内では能面に自由に大胆に表情を付けてもいいのかも知れない。能面そのものが人の顔を模してるわけですから、意外と違和感は生まれないはず。
能面女子の花子さんの総合評価 評判 口コミ
やはり主人公・花子のキャラクターに尽きます。無表情の能面が生み出すミスマッチ感やギャップ感。そして能面さながらの強固なメンタリティーから繰り出される、花子の大胆不敵な行動の数々。はたまた「人間はやっぱり顔だよ」とか言い放つ何様感など、今までなかった設定ではありつつもしっかり一つの漫画作品に仕上げてる。
個人的には「嘘吹(うそぶき)」や「大飛出(おおとびで)」といった能面を根暗なキャラクターに着用させれば、もっと面白くなりそう。彼氏の松田三郎(さぶちゃん)は正直そこまで多用するキャラとは思えない。
だから、『能面女子の花子さん』はまだまだ面白くなりそうな余地は残すものの、正直その可能性を最大限まで引き出せてるとは言いがたいですが、それでもギャグ漫画ということで4巻5巻ぐらいまで続けば御の字か。きっと最後の最後、『能面女子の花子さん』は完結するまで花子の素顔は不明なままでしょう。
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