『喧嘩稼業』8巻のネタバレ感想をレビュー。作者は木多康昭。掲載誌はヤングマガジン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックの格闘漫画。AmazonのKindleや楽天などでも試し読み・立ち読みが可能です。

ちなみに【考察】喧嘩稼業が面白すぎwという記事はアップロード済み。『喧嘩稼業』は休載頻度も高いこともあってか、気付くと新刊コミックのレビューをずっとしてなかったので遅ればせながら『喧嘩稼業』8巻のネタバレ感想を書きたいと思います。


喧嘩稼業8巻までのあらまし


『喧嘩稼業』8巻までの展開をおさらいしておくと、簡単に言うと「佐藤十兵衛 vs 佐川徳夫」戦が始まりました。これまでに佐藤十兵衛は試合外で兄・佐川睦夫とぶつけようとしたり、反則スレスレの先制攻撃をかますなど手練手管を駆使。

喧嘩稼業8巻 佐川徳夫 vs 佐藤十兵衛1
(喧嘩稼業 8巻)
しかしながら佐川徳夫の圧倒的なポテンシャルを前に、佐藤十兵衛は為す術なし。圧倒的な実力差フルボッコ状態。

喧嘩稼業8巻 佐川徳夫 vs 佐藤十兵衛2
(喧嘩稼業 8巻)
佐川徳夫は佐藤十兵衛の奇襲にダメージを追っていたものの、いつしか体力が回復。逆に、佐藤十兵衛の体力だけが削られていく状態。まさに佐川徳夫、完全復活。それでも佐藤十兵衛の諦めずに立ち向かっていく。

喧嘩稼業8巻 佐藤十兵衛に共感
(喧嘩稼業 8巻)
その姿勢に他のトーナメン競技者たちは、思わず佐藤十兵衛に共感を抱く。負けない精神力、強いハートがあれば必ず強くなる。そう語るのは無差別最強柔道家の関修一郎。実際、その読みは正しかった。

喧嘩稼業8巻 佐川徳夫 vs 佐藤十兵衛3
(喧嘩稼業 8巻)
佐藤十兵衛が下段攻撃からの膝蹴りをかました時に、事態は急変。佐川徳夫は無事十兵衛の攻撃をかわしたものの、コーナーマットに背中が当たってしまう。これが佐川徳夫の運の尽き。

喧嘩稼業8巻 佐川徳夫 vs 佐藤十兵衛4
(喧嘩稼業 8巻)
何故なら十兵衛たちが戦う前に、工藤優作と対戦した梶原修人が使った「猛毒」が残っていたから。主催者の田島彬も「リングの中に仕掛けが残っていた!?」と驚愕。

喧嘩稼業7巻 佐藤十兵衛 カワタク 毒ジェスチャー
(喧嘩稼業 7巻)
7巻でカワタクが謎のジェスチャーを送っていたことが伏線。一切意味がないジェスチャーではあったものの、「ジェスチャーを送る行為」そのものに意味があった。

佐藤十兵衛は控室でリングの状況が分からない。そこでカワタクにリングの状況を確認させ、コーナーマットの毒が回収されていなければ何でもいいからジェスチャーを送れと十兵衛は指示していた。

もちろん佐川徳夫は最初道着を着用していたので、それでは毒が刺さらない。十兵衛は何度か脱がそうと試みるも、自分が深刻なダメージを与えてしまったため、逆にそれが不可能になった。

そこで今度は佐川徳夫から一方的にダメージを食らうことで、自然と自分が道着を脱ぐ動作を取る。それを見た佐川徳夫は自然と「同調行動」を促されて、道着を脱いだ。先程の完全復活は「完全脂肪」と裏腹だった。

喧嘩稼業8巻 佐川徳夫 vs 佐藤十兵衛5
(喧嘩稼業 8巻)
血の涙を流しながら、佐川徳夫は思わず「卑怯者」と罵る。しかし、その言葉はブーメランとなって自分に突き刺さる。佐藤十兵衛は思わず「超ウケる」とせせら笑う。最後は死の階段をゆっくりと上る佐川徳夫に対して、金剛を放ってとどめを刺す佐藤十兵衛。まさに鬼畜の所業。

そして無事、佐藤十兵衛は圧倒的な実力差を覆し、無事勝利を収める。

ちなみに試合後、同級生の増田が「完全にロシアの工作員レベルじゃないか」とガタガタと震え出すものの、佐藤十兵衛は単なる事故だったと主張。これは半分正しい。

喧嘩稼業8巻 佐川徳夫1
(喧嘩稼業 8巻)
でも「俺のことはもういい。済んだことではなく、これから起こるであろう不慮の事故が一件でもなくなるように努力してくれ。バカヤロー泣いてる暇なんてねーぞ」と佐川徳夫が語ってくれたと主張。「僕はこんなにも死人に口なしを有効に使った事例を知らない」と増田は涙が止まらない。いろいろとヒドすぎて笑った。

喧嘩稼業8巻 佐川徳夫2
(喧嘩稼業 8巻)
佐藤十兵衛はまだ「佐川徳夫は死んでない」と増田を慰めたように、一応ネタバレしておくと佐川徳夫は死んでない。梶原修人が残した血清を使って、事なきを得る。板垣組との関係性など複雑に絡みながらも、結果的にタンチュンチェンが佐川徳夫の命を買った。

果たしてタンの狙いは?もっと言えば、田島彬の狙いは何なのか?相変わらず、佐川徳夫の記憶が混同していることはどう展開に影響するのか。


工藤優作を揺さぶれ!!


主人公・佐藤十兵衛が無事勝利したということで、二回戦では因縁の工藤優作と戦うことになる。佐藤十兵衛が唯一フルボッコされた相手。泣きながら漏らしながら命乞いするという、惨めな過去がある。

そこで工藤優作に勝つために、十兵衛は早くも様々な工作をする。それが「工藤優作の母親」を連れてきて直接会わせるというもの。工藤優作は捨て子だった。DNA鑑定や裁判記録などを用いて、いかに母親であるかを説明。

ただウソ。探偵に用意させた役者。この役者に「金を無心するクズ親」を演じさせて、工藤優作の「唯一の急所」に揺さぶりをかける。もちろん工藤優作は信用しないものの、十兵衛の工作は一度や二度ではない。

喧嘩稼業8巻 工藤優作への揺さぶり2
(喧嘩稼業 8巻)
ウェイターを利用して「工藤さん…お母さまが見つかってよかったですね」と言わせるなど、こういった揺さぶりを数十分おきに繰り返す。さすがの工藤優作でも、頭の中は「ニセの母親」のことでいっぱいで試合に集中できず。

喧嘩稼業8巻 工藤優作への揺さぶり3
(喧嘩稼業 8巻)
「俺はこういう戦い方をするんだよ」と佐藤十兵衛。果たして二回戦ではどっちが勝利を収めるのか!?8巻の段階では一回戦の3試合目に突入した程度ですから、佐藤十兵衛と工藤優作が戦うのは20巻あたりか。


入江文学は桜井裕章に勝てるのか!?


ということで一回戦の3試合目がついに開始。

喧嘩稼業8巻 入江文学 桜井裕章1
(喧嘩稼業 8巻)
それが佐藤十兵衛の師匠・入江文学と記憶喪失の桜井裕章のバトル。入江文学は古武術を扱い、桜井裕章はシラットを扱う。記憶喪失の桜井は古武術という戦い方を知らない。入江文学もまた桜井裕章の戦い方を知らなかった。

何故なら、シラットは500近い流派があった。投技を主体とする流派、打撃系を主体とする流派。空手の流派と違って、まさに千差万別。どういったシラットを桜井裕章が使ってくるか、誰も知らなかった。

喧嘩稼業8巻 入江文学 桜井裕章2
(喧嘩稼業 8巻)
そこで入江文学が初めに取った攻撃が、ゴング開始と共に放った飛び膝蹴り。敢えて右ページに空間を残しておくことで「移動感」が伝わってくる。また斜線などを描かないことで、一瞬の出来事感(スピード感)が却って演出されます。

この入江文学の飛び膝蹴りを桜井裕章は一瞬で避ける。つまりは、桜井裕章のシラットは「打撃系」を主体としたものだと分かった。入江文学は対策済み。道着の帯を掴んだ上で、二人の近距離での殴り合いが始まる。

喧嘩稼業8巻 入江文学 桜井裕章3
(喧嘩稼業 8巻)
そして入江文学がイヤーカップという鼓膜破りの技を桜井裕章に炸裂させる。つまりは桜井裕章の右耳の聴力が失われる。入江文学が一歩リードと思わせる展開のまま、8巻は終了。果たしてどちらが勝利するのか?!

喧嘩稼業8巻 田島彬と桜井裕章の義兄弟
(喧嘩稼業 8巻)
また入江vs桜井戦で衝撃の事実も発覚。主催者・田島彬と桜井裕章が腹違いの義兄弟だったことが発覚。名護御殿手13代宗家の桜井武吉が両方の父親。しかも田島彬の狙いは「桜井裕章の命」。果たして何故田島彬は桜井を狙うのか?

様々な思惑と狙いが入り乱れる。


喧嘩稼業8巻の総括


以上、『喧嘩稼業』8巻のネタバレ感想でした。

冒頭に貼った面白いかどうかの考察記事でも触れましたが、『喧嘩稼業』ではネタ要素は良い意味で少なめ。ただ8巻では作者・木多康昭も我慢できなかった模様。

喧嘩稼業8巻 極楽とんぼ山本 パロディー
(喧嘩稼業 8巻)
何故なら極楽とんぼの山本が復活したから。例の『めちゃイケ』をディスってる内容で、田村淳の名前がヒドい。ココリコ遠藤に至っては、「円義溺九(えんぎできないん)」。涙を流せない演技を揶揄してる。

極楽山本の番組が放送されたのは2016年7月だか8月。そろそろ一年経過しようとしてますが、『喧嘩稼業』は休載頻度が高いこともあってか、こういった時事ネタはかなりタイムラグが発生。もしかするとコレが原因で笑いには走らないのか。ちなみに狩野英孝もネタにされてます(笑)

ちなみに『喧嘩稼業』9巻のネタバレ感想マンガ考察ブログ「ドル漫」でレビューしたいと思います。あとドル漫では既におすすめ格闘マンガランキングを作ってるので良かったら御覧ください。他の格闘マンガと比較しても『喧嘩稼業』は面白いと思います。