『いぬやしき』の最終回のネタバレ感想をレビュー。作者は奥浩哉。掲載誌はイブニング。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのSF漫画。AmazonのKindleや楽天koboなどでも試し読み・立ち読みができます。

今日2017年10月12日に『いぬやしき』のアニメがフジテレビ系列で放送開始らしい。各局によって放送時間帯は違う模様ですが、概ね深夜の時間帯。それに伴って…という訳でもないと思いますが、いつの間にか原作漫画である『いぬやしき』も完結していたらしい。

そこで今回は『いぬやしき』の最終回・最終話のネタバレ感想をレビューしたいと思います。どこまでアニメで描かれるかは知りませんが、全10巻というボリュームを考えるとおそらくラストの最終回まで描かれそう。だからネタバレが嫌いな方はスルー推奨(そんな方は記事タイトルを確認して当然開いてないと思われますが)。


超巨大隕石襲来に犬屋敷が立ち向かう!!


まずは最終回のネタバレに入る前に、最終10巻までの展開をおさらいしておきたいと思います。

主人公・犬屋敷とライバル・獅子神が壮絶なバトルを繰り広げた直後、獅子神はそのまま逃走。そして犬屋敷は傷付いた市民たちを次々と救っていく。その映像がテレビで放映されてしまい、自分がサイボーグであることを家族にバレてしまう。

今まで黙っていた後ろめたさもあったが、ついに決心して全て白状する犬屋敷。さすがに全身機械の自分を受け入れてもらえないと思ったが、家族は涙。無事温かく受け入れてもらい、これまでうだつの上がらなかった冴えないパパから犬屋敷はついに「真の大黒柱」になった。ただし息子だけは状況が飲み込めない様子。

いぬやしき9巻 最終回
(いぬやしき9巻 講談社)
ただそこに突如として巨大な隕石が襲来。アメリカのトランプ大統領も精一杯のことをしたものの為す術もなし。思わず「好きにしてください。クソ野郎ども」と完全にさじを投げてしまう。おそらく作者的には本当は安倍晋三を出して、ガタガタとクソもらししてる姿でも描きたかったのではなかろうか。

当然、犬屋敷は巨大隕石に乗り込む。必死に引き止めてくれる家族に対しては「必ず帰ってくる」と約束をして飛び立つ。犬屋敷は自信があった。しかし、これまで何度か悪人たちを倒してきたミサイルを何十発を撃ち放ってもびくともしない巨大隕石。そりゃそうだ。金正恩が大好きな核ミサイルをアメリカがぶっ放しても無傷なんだから。

いぬやしき10巻 最終回
(いぬやしき10巻 講談社)
犬屋敷が途方に暮れていると、そこに逃げたと思った獅子神の姿。驚く犬屋敷だったが、獅子神から思いがけない一言。「コレの軌道を変えようと思って…」。

いぬやしき10巻 最終回2
(いぬやしき10巻 講談社)
獅子神は獅子神で地球に大事な人がいた。それが親友のチョッコーと好きな女の子のしおん。そして獅子神は自爆の道を選ぶ。まさに犠牲による威力の強化は、ドラクエのマダンテ並。核兵器以上の威力を持つそれは、隕石の軌道を見事に変えた…かに思えた。

ただ隕石はあまりに巨大すぎた。そして獅子神の自爆の威力が強すぎた。隕石を中途半端に破壊してしまったため、地球に壊滅的なダメージを与えるほどのサイズの隕石が新たにできてしまう。

いぬやしき10巻 最終回3
(いぬやしき10巻 講談社)
犬屋敷は「やっぱりこれが…運命なんだ…みんな約束守れなかった…ごめん」と涙。つまりは獅子神の後を追うように犬屋敷も自爆をし、巨大隕石を今度こそ木っ端微塵にし無事地球を救う。爆破直前の犬屋敷は家族の姿が走馬灯として流れる。

犬屋敷の姿は夜空を明るく照らす。この光の意味を知ってるのは、犬屋敷の家族とチョッコーだけ。不安に支配される世界の中で、たった数人が悲しみの涙を流した。その後、犬屋敷の息子や娘は「父の姿」を胸に秘めて強く生きていく。


いぬやしき完結ラストの感想まとめ


以上、『いぬやしき』の最終回・最終話のネタバレ感想でした。個人的には「犬屋敷vs獅子神」の展開を引っ張るのかなーと思ってたので、やや意外な終わり方。要するに感想を一言でまとめるなら「アッサリした最終回」だったなと思います。もう少し犬屋敷の活躍っぷり、獅子神の悪童っぷりを見てみたかった気もします。

でも作者・奥浩哉の前作にあたる「ガンツ 全37巻 ネタバレ感想まとめ」の最終回はやや分かりづらい終わり方という評価が多かった。おそらく粘ろうと思えばもっと展開を引き伸ばせたと思うんですが、前作を考慮するとこの最終回は実に潔くまとまってたと評価せざるを得ません。アニメ化のタイミングなども考慮されたのかも知れませんが、全10巻というキリの良いボリューム感もあとあとを考えるとまとめ買いしやすいでしょう。

家族にうだつの上がらない中年サラリーマンの犬屋敷が正義のヒーローとして裏方で活躍し、様々な市民を救出。決して日の目を見ることがなかったが、獅子神という悪の登場で事態は一変。自らを犠牲に地球は救ったものの、誰も犬屋敷の貢献は知らない。

でも家族だけは犬屋敷の行動、その価値の重さを知ってくれている。そして犬屋敷自身は知らないものの、今まで袖にされていた家族の心の中で温かく包まれながら死んでいく。一方、獅子神はここまで暴虐無道に振る舞ってきた割に、特に悪のアンチヒーローとして語り継がれるわけでもなく、一切何も残らず悲しい終わり方。

でも「いぬやしき」の物語だからコレでいい。むしろ両者の存在の対比という演出でも効果はあったか。犬屋敷の最後まで報われない感が、なんとも言えない余韻の残る終わり方に繋がっていたのでしょう。

ちなみに、このブログでは【考察】漫画「いぬやしき」が面白いwwwというレビュー記事は随分前に執筆したので、もし興味があればご覧ください。アニメ版『いぬやしき』をご視聴する前に参考程度に読んでみてくれてもいいのかも知れません。

他にもできるだけ早いうちに「おすすめSF漫画人気ランキング」や「おすすめヒーロー漫画人気ランキング」なども執筆したいと思います。この『いぬやしき』や『ガンツ』もおすすめランキングに入れるつもりなので、興味があればご覧ください。