『歪のアマルガム』1話のネタバレ感想をレビュー。作者は石山諒。掲載誌は少年ジャンプで、2016年45号から連載が開始した新連載漫画。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのバトル漫画。マンガタイトルの読み方は「いびつのあまるがむ」。歪は「ゆがみ」とは読みません。

新連載が始まったということで、さっそく『歪のアマルガム』が面白いかつまらないか考察してみました。まだ現時点では2話目しか連載されていないものの打ち切りされないかどうかについても軽くレビューしてみます。あくまで競馬の予想屋以下の感想ですからテキトーに読み流しすることをおすすめします。


アマルガムの意味とは?

ちなみに「アマルガム」の意味は、作者がテキトーに付けたわけではないらしく、実際に使われている科学用語。

アマルガムとは水銀と他の金属との合金・混合物の総称を意味しているらしい。例えば歯の修復でも使われていることもあるらしく、その修復法を「アマルガム修復」と呼ぶらしい。「らしい」ばっかでいかにも理系の素養がないのがバレてしまいそうですが、とにかくそういう意味とのこと。

でも水銀は身体に悪いので歯の修復に使っても大丈夫なんでしょうか?


歪のアマルガムのあらすじストーリー内容

主人公は久佐場六道(くさば・ろくみち)。どこにでもいる男子高校生は幼馴染の火野彌生(ひの・やよい)のことが好きだった。ちょっと暴力的だけど、根は照れ屋さんな女の子。

ある日、六道は彌生をデートに誘うと成功。学校の帰り道もニヤニヤが止まらない。踏切で電車が通り過ぎるのを待っている時もニヤニヤ。しかしその瞬間、子供が遮断機の下をくぐり抜けて走り抜けようとする。思わず止めに入った六道はあえなく死亡…したかに思えた。

歪のアマルガム1話 あらすじ 六道
(歪のアマルガム 1話)
六道が気付くと上半身だけで何故か生きていた。目の前にはナゾの女性科学者・サラが話す「実験」という不気味なフレーズ。そして転校生・黒水影洲(くろみず・えいしゅう)の姿もあった。六道は助けを求めるジェスチャーを送るものの、「俺は正義の味方だ。応援を呼んだから助かる」と声をかけてくれた。

歪のアマルガム1話 あらすじ 妖細胞
(歪のアマルガム 1話)
しかしサラは見逃さない。実験を早めて六道の体内に「妖細胞(あやかしさいぼう)」を注入。六道の身体は妖細胞に冒され、思わず絶叫する六道。サラ曰く、死を乞うほどの痛み。耐えられるはずがなかった。あえなく六道は「ガシャドクロ化」してしまう…はずだった。

歪のアマルガム1話 あらすじ 六道2
(歪のアマルガム 1話)
「彌生とのデートの約束」が六道の自我を目覚めさせる。六道が失った下半身はガシャドクロで補い合い生還。見事に人間と妖怪が合体させる。

先程「アマルガム」の意味を書きましたが、つまり漫画タイトルは「妖怪・妖かしとの混合・ハーフ」である主人公・六道を指していると考えられます。水銀は超絶的に有害ではあるものの、モノとしての有用性は高い。漫画で言うなら「戦闘能力」に置き換えられると思いますが、その水銀を妖怪に置き換えて例えているわけです(多分)。

だから果たして妖怪とシンクロしてしまった六道を待ち構えている運命とは!?…といった内容の新連載漫画になります。


東京喰種にインスパイアされたっぽい世界観など

『歪のアマルガム』は自分だけではないと思いますが、既に貼った画像を見るといかにも『東京喰種(東京グール)』あたりを意識した絵柄や雰囲気がします。

歪のアマルガム1話 六道の表情
(歪のアマルガム 1話)
例えば六道が悪徳教授・サラを睨んでいる場面は、『東京喰種』の金木研を彷彿とさせます。そもそも髪型など含めてクリソツ。面倒くさい人名からして、明らかに『歪のアマルガム』が影響を受けている臭いがプンプン。

歪のアマルガム1話 妖細胞 ガシャドクロ
(歪のアマルガム 1話)
六道が最初妖怪化(ガシャドクロ化)した場面の見開きページを見ても、何となくグール(喰種)を彷彿とさせてる印象。これが今後果たして、どう奏功するのかといったところ。その点も含めてバトル描写をゴリゴリ前面に押し出してくる可能性が高そうです。


展開をまとめ上げる力は不足気味

ただ『歪のアマルガム』が面白いか面白くないかはやや微妙。まず気になった点がストーリーの構成力。1話目の最後は妖怪化してしまった六道と、正義の味方である黒水が反目し合う。

歪のアマルガム2話 ろくろ首 妖かし
(歪のアマルガム 2話)
でも『歪のアマルガム』2話目では、ろくろ首の実験体女子高生が登場。明らかに自分の意識が制御できなくて常軌を逸している状態。黒水は六道のことをひとまず置いておいてコイツと戦う。ただろくろ首JKは人間時代の記憶が若干残っている様子。

歪のアマルガム2話 六道
(歪のアマルガム 2話)
それを見た六道は妖怪の細胞を取り入れられているせいもあってか、「他人が勝手に人の命を諦めていいのかよ」と身を挺して守ってあげる。その言葉を聞いて一瞬だけ我に返ったろくろ首JKは、尊厳がある間に死ぬべきだと自ら命を絶つ。

この光景を見た黒水は六道を「自我が呑まれない」限りは生かすことを決意。そしてガッツリと手を取り合ってこれから二人で戦っていくみたいな展開が始まる模様。ようやく2話目で『歪のアマルガム』のストーリーの流れが見えていくカタチ。

でもコレを1話目で表現しようよって話。つまり現地点で妖怪と合体した主人公・六道は一切バトルってない。それだけ全体的に説明描写が多くてテンポ感が悪い証拠。最初の冒頭でここまでマゴマゴしていると、これから先の展開に不安感を感じざるを得ない。

前述の『東京喰種』のクダリも含めて考えると、『歪のアマルガム』は基本的にバトル漫画になるはずですが目ぼしいバトル描写は少ない。普通は2話目で派手なバトル描写を持ってきて読者に印象付けるべきでした。

『歪のアマルガム』はどういった内容で楽しませてくれるの?という点を見せるのが遅く、現時点で既に展開に間延び感も感じなくはないので、割りと早々と「エンスト」を起こす可能性があります。できるならどんどんマイナーチェンジマイナーチェンジやった方が良いでしょう。


ヒロインの彌生がかわいくない

あと致命的にダメな部分がヒロイン・火野彌生の魅力のなさ。まだ1話目しか登場していないものの、主人公・六道が人間に戻ったキーマンであるはずなのにかなり微妙。

歪のアマルガム1話 彌生1
(歪のアマルガム 1話)
とにかく彌生は暴力的ですぐ殴ってくる。リアルでは女性の好みは人それぞれだと思いますが、さすがにガサツすぎる。いくら空手の有段者だからといって、コレはないでしょう。

歪のアマルガム1話 彌生2
(歪のアマルガム 1話)
そして、彌生はまさかの「ツンデレ」ちゃん。しかも痛いだけのツンデレちゃん。ただの情緒不安定な女の子以上でも以下でもない。何度もこの「バズマン。」でも書いてますが、やはりツンデレキャラクターは本当に危険。メインヒロインとして使うなんて無謀そのもの。

だから彌生はヒロインとして力不足と評価して良い。きっと六道が人間に戻った(下半身以外)わけですから、きっと彌生とのやり取りが始まるんだと思いますが、路線変更するなら早い内にしないと打ち切りコースは免れ得ないでしょう。


総合評価 評判 口コミ

『歪のアマルガム』のネタバレ感想をまとめると、主人公・六道の心の叫びや妖怪のキャラクターデザイン、怪物の壮大な描き込みなど期待が持てる部分もありますが、全体的にはやや低調気味。やはり打ち切り臭は臭ってくるので、個人的にどこまで『歪のアマルガム』に期待できるかは微妙か。

先程も書きましたが、大きな「惹き(ひき)」を見せる・出すタイミングが遅い。具体的には漫画の核になるであろう「バトル描写」を描くのが遅い。このペースの遅さは致命的。読者の多くがどこまで気長に待ってくれるかは正直疑問。

作者視点でラストの感想を語るなら「自分の実力を最後まで出し切れずに打ち切りにされてしまった」といった感じか。最悪月刊誌に移籍するのも有りか。