『人は見た目が100%』全4巻のネタバレ感想をレビュー。作者は大久保ヒロミ。掲載誌はBELOVE。出版社は講談社。ジャンルは少女コミックのギャグ漫画。AmazonのKindleや楽天などでも試し読み・立ち読みが可能です。

今回も面白いマンガか、つまらないマンガか簡単に考察してみました。『人は見た目が100%』の購入を考えてる方は参考にしてみてください。結論から書いておくと全4巻というボリューム感も含めて、割りと個人的にはおすすめ漫画。


人は見た目が100%のあらすじ内容ストーリー


場所は某製紙会社にある研究所。そこで日夜あくせく働く、優秀なリケジョ(理系女子)3人が主人公。ただ残念ながら研究者としては優秀ではあるものの、女性としてはからっきしだった。特に研究職という仕事柄、ひと目を気にする機会が少ない。

人は見た目が100%1巻 あらすじ 柄パンツ
(人は見た目が100% 1巻)
そこで彼女たちは「JSM(ヒト科女子もどき)」と自らを自称。そして仕事終わりには集まって、美容やファッションなど「女子力」を向上させるためにどうすればいいか研究を積み重ねていた。でも、いくら奮闘しても実を結ぶことは少ない。何故なら、全員モテないから!

人は見た目が100%1巻 あらすじ つけまつ毛1
(人は見た目が100% 1巻)
例えば1話目だと「つけまつ毛」。男子的には全く理解不能なアイテムですが、当然、リケジョの彼女たちは装着したことがない。

人は見た目が100%1巻 あらすじ つけまつ毛2
(人は見た目が100% 1巻)
結果、つけまつ毛の位置が圧倒的に不自然。さすがにつけまつ毛が曲がることはオッサンでも理解できるぞ。日本中を探せば、こういう農機具がありそうです。まさにJSMたちは勉強に関する偏差値は60台でも、ファションに関する偏差値はまさかの40未満だった。

見た目はツンケンしてるが可愛い物好きの、メガネ女子・城之内純(30歳)。時代が私を追い駆けてくると何故か自信満々のぽっちゃり女子・佐藤聖良(25歳)妻であり母ではあるがオンナではない、前田満子(40歳)

果たして彼女たちは無事女子力を高めて「女性」として輝くことができるのかッッ!?これまで蔑んできた男たちを見返すことはできるのかッッ!?…といったマンガになります。だから「人は」とタイトルに謳ってありますが、基本的に「女性」に関するものオンリー。かなり非モテ女性を自虐的に扱った内容。


登場人物と実写ドラマのキャストを比較してみる


ちなみに内容についての感想に入る前に、少し蛇足の情報。実はこの『人は見た目が100%』は実写ドラマ化が決定してて、2017年4月13日からフジテレビ系列で近々放映される予定。このキャストがちょっとぶっ飛んでる。

人は見た目が100% キャスト 登場人物
(©フジテレビ コミックナタリー)
それが水川あさみ(前田満子)桐谷美玲(城之内純)ブルゾンちえみ(佐藤聖良)。…なんという見事な三段オチwww

人は見た目が100%1巻 登場人物
(人は見た目が100% 1巻)
じゃあ漫画版の登場人物と比較すると似てるのかと言うと、これが意外と似てる。桐谷美玲の髪型こそパッツンに変更されてるぐらいで、全体的な雰囲気は割りとソックリ。違和感はなかった。

ただ漫画版の登場人物より、実写ドラマのキャストはやや年齢が若めに設定されてる印象。最たる例が、アラフォーの前田満子。確かに水川あさみのビジュアルは老けて見えるものの、さすがにアラフォー扱いは可哀想。いくらなんでも「妻であり母ではあるがオンナではない」はヒドいwww

おそらく実写ドラマ版では視聴者が共感しやすいように「同世代の女性」で登場人物を統一してきたのかなーと予想されます。逆に漫画版では展開の容易さを重視して様々な年齢の非モテ系キャラクターを用意した。ちょっとした作品の方向性の違いが出たのかも知れない。


自撮りが変顔祭りになりがち


ということで、ここからは『人は見た目が100%』の中身から「何故非モテ女子がモテないのか?」を様々な事例から理由を考察していきたいと思います。

例えば、女子と言えば自撮り。スマートフォンがこれだけ普及した時代、もはや誰もが一度や二度は経験したことがあるはず。特にインスタグラムをチェックすると本当に目の保養になります。ただモテない女子は自撮りが下手。

人は見た目が100%1巻 自撮り1
(人は見た目が100% 1巻)
例えば「アゴを引いて目を見開いて上から写す」というセオリーを実践すると、白目の二重あご。確かにアゴの引き加減って難しいかも。またアラフォーにはムダなアゴ肉が付いてることも影響してるのか。

人は見た目が100%1巻 自撮り2
(人は見た目が100% 1巻)
「下の歯は見せずに笑う。シャッターを押す瞬間に鼻から息を吸う」を実践すると、やっぱり絶妙に不自然。モテないオバちゃんが自撮りを頑張ると、ただの変顔祭りになってしまう。


BBAは太眉の描き方が分からない


そして、女子の特権と言えばメイク。男やオッサンはメイクを施す機会はなかなかありません。特に時代性を表す部分が「眉毛」と言えるのではないか。

人は見た目が100%1巻 眉毛1
(人は見た目が100% 1巻)
例えばアラフォーママの前田満子の時代は、やはり細眉。男も細眉にしてた人が多かった印象。自分も一時期頑張って細く仕上げてました。ただ時代というのは移ろうものでありまして、最近は「ナチュラル太眉」というのが流行ってるらしい。確かに女性タレントを見回しても、めっちゃ眉毛を細く整えてる人は男女問わず見かけません。

でもアラフォーの前田満子はこなれていないせいで「太さの加減」が分かってない。

人は見た目が100%1巻 眉毛2
(人は見た目が100% 1巻)
だから眉毛を太くしすぎる。まさかの阿部寛を参考。性別の垣根を超えてるがな。『テルマエ・ロマエ』のときは凄まじかった。ちなみに阿部寛はバブル時代に読者モデルで人気だったらしい。人選のチョイスにちょっとした時代の古さも感じさせるのが切ない。

もちろん「ナチュラル=生えっぱなし」ではない。ナチュラルの定義は「自然であり、かつバランスの取れた形」とのこと。右の眉が左の眉より上にある人は、左の眉の輪郭を上に取るといった方法を取らなければいけないらしい。

人は見た目が100%1巻 眉毛3
(人は見た目が100% 1巻)
でもアラフォーの前田満子は「おでこが広い」という理由で、上下にバランスに取ってしまう。ただのマロでおじゃる。昭和のバブルどころか、江戸時代より更に昔に遡っちゃったよ。


ゆるふわヘアー(髪型)がただの落ち武者だ


人は見た目が100%2巻 ゆるふわヘア 落ち武者死神
(人は見た目が100% 2巻)
他にもゆるふわヘアーを作ろうとしたら、まさかの落ち武者集団のでき上がり。真ん中の佐藤聖良に至っては、単なる研究に失敗して爆発したどこぞの博士。

確かに可愛い(かっこいい)髪型を自分でセットしようとしたら、男でも結構難しいですけど。毛束感とかクシャクシャ感とか、一体なんのこっちゃと。だから本当に腕の良い美容師は魔術師のように思えてしまいます。


柄パンツがただのパジャマになってしまう


続いては非モテBBAのファッション。

少し前に「服を着るならこんなふうに」というファッション漫画をレビューしましたが、世の中には「服を着る」より「服に着せられてる」人が多いのかも知れない。だから読者モデルが着用してる服でも「着こなし方」が分からない。

人は見た目が100%1巻 柄パンツ2
(人は見た目が100% 1巻)
例えば佐藤聖良が柄パンツを履くと、圧倒的なコレジャナイ感。

人は見た目が100%1巻 柄パンツ3
(人は見た目が100% 1巻)
思わず残りの二人が「パジャマじゃないの!?」とツッコミを入れてしまう。いくら着こなし方が分からない非モテBBAでも、一応は客観的に違和感を感じることだけはできるらしい。

人は見た目が100%1巻 柄パンツ4
(人は見た目が100% 1巻)
城之内純に至っては、更にパジャマ感が増す。下の柄パンツと合わせて上のTシャツの柄を合わせてみたものの、もはや家の中でも着たくないレベルの悪趣味さ。


非モテBBAのミニスカートはもはや凶器だ


とはいえ、柄パンツは上級者ファッション。きっと山本美月あたりにしか似合わないはず。でもミニスカートだったらファッションレベルはそこまで高くはないはずで、比較的誰にでも似合うと思います。ただ!!

人は見た目が100%2巻 ミニスカート1
(人は見た目が100% 2巻)
アラフォーママの前田満子がミニスカートを履くと、ひたすら周囲から体を心配される。やはり40代女性にとっては足元から来る冷えは万病の元。10代20代ならいざしらず、確かにアラフォーのミニスカートは寒々しく見えます。軽い罰ゲーム感。

人は見た目が100%2巻 ミニスカート2
(人は見た目が100% 2巻)
今度は少し趣向を変えてタイトなミニスカートを着用するものの、前田満子の元ヤン臭プンプン。思わず「やんのか!コラァ」と周囲が殺気立つ。しかも結果的に前田満子はミニスカートを着こなすものの、所詮はアラフォー。年齢の壁を超えられず、決めれば決めるほど顔を見た時のギャップ感が凄まじくなる。

まさに「アラフォーのミニスカートは凶器」というオチ。でも石田ゆり子や吉田羊だったら…(;´Д`)。


JSM(ヒト科女子もどき)のモテなさすぎる残念ファッション集


そこでラストは非モテ女性の残念すぎるファッションをざっくりまとめてみました。例えば、帽子やハット。これも実は地味にハードルが高いファッションアイテム。

人は見た目が100%1巻 帽子
(人は見た目が100% 1巻)
非モテ女性たちが被ると、やっぱり絶妙にコレジャナイ感が漂う。本人たちも自覚してるのか、目が死にすぎ。右の城之内純に至っては、ただの売れない昔の漫画家。左の前田満子は売れないマイケル・ジャクソンのモノマネ芸人。

他にもシャツインはファッションとしてレベルが高い。シャツインは基本的にダサいと思われがちですが、むしろファッション上級者には全然アリらしい。男子だとピチッとしたシャツと合わせるとカッコ良くなるっぽい。

人は見た目が100%2巻 シャツイン
(人は見た目が100% 2巻)
でも非モテ女性たちがシャツインすると、見事に悲惨。

真ん中の前田満子は敢えて触れませんが、右の城之内純は勤続30年の事務のオバサン。左の佐藤聖良はお腹のラインが際立つだけ。人によってはセクシーに見えるのかも知れない。実写ドラマ版ではブルゾンちえみがどんなボディーラインを見せてくれるのか。

人は見た目が100%3巻 オフショルダー 洗濯失敗
(人は見た目が100% 3巻)
セクシーどうこうで言うと、このオフショルダートップスなんかはヒドかった。オフショルダーは「肩出しファッション」のことらしいんですが、ただの洗濯の失敗にしか見えない。一応男ウケが良いファッションではあるものの、色気もヘッタクレもなく悲壮感だけが漂う。

最近はカーディガンを肩に巻いてる女性が多いらしい。二昔前だと番組プロデューサーしかしてなかったイメージですが、ファッションは一周回る模様。おそらく世の女性がプロデューサー志望でも肩が寒いからでもないはず。

人は見た目が100%2巻 カーディガン1
(人は見た目が100% 2巻)
でもファッション初級者にはハードルが高くて、佐藤聖良がカーディガンを羽織ってると赤ちゃんを背負ってるようにしか見えない。「なん…だと…」じゃねーよ。

人は見た目が100%2巻 カーディガン2
(人は見た目が100% 2巻)
他にもカーディガンの巻き方を試してみるものの「寅さんみたい」や「おにぎりを背負ってるみたい」と散々。右の寅さん風カーディガンでは、確かに「これから旅出るぜ」というやさぐれたフーテン感がハンパない。


結果的には成功するものの最終回はひと波乱?


スウェットの着こなし方や傘の選び方、カッパ口やちゅん顔などJSM(ヒト科女子もどき)は様々なファッションに挑戦しては倒れていく。

人は見た目が100%1巻 成功 柄パンツ
(人は見た目が100% 1巻)
でも何やかんやがあって、最終的には成功を収めるオチが多い。画像は前述の柄パンツ。最初はパジャマそのものでしたが、最後の最後ではちゃんと様になる。前述の帽子だと浅めに斜めに被ると良いらしい。

人は見た目が100%1巻 成功 ナチュラル太眉
(人は見た目が100% 1巻)
毎回最後に「○○まとめ」とファッションのポイントや上手になるコツを紹介してくれてるので、自虐的な笑いやギャグがベースではあるものの、一応ファッション知識を増やせる実用書の側面もしっかりあります。

ちなみに『人は見た目が100%』の最終回は、徐々にファッションセンスなどを身に付けていくものの、結局カタチとして結びつくことが少ない。そこでしびれを切らした桐谷美玲(城之内純)が3巻のラストで「今までまったく成果出てないじゃないですか」と叫ぶ。正直今更感もなくもありませんが、ちょっとしたシリアスな展開のまま最終4巻に突入します。

多分フジテレビの実写ドラマも似たような最終回になるはずなので、詳細なネタバレは割愛しておきます。果たして亀裂が生まれた女の友情は修復されるのか?ちゃんと男性にモテることはできるのか?


人は見た目が100%の総合評価 評判 口コミ



以上、『人は見た目が100%』全4巻のネタバレ感想でした。

良くも悪くも、振り切った非モテ女の自虐はバカバカしくて面白いのではないか。ファッション好きの女性が見たら怒りそうな予感もしますが、ファッションに詳しくない男でも気兼ねなく読めました。基本的にストーリー性を気にする必要がなく、非モテ特有の悲壮感もないので誰にとっても読みやすいはず。

もし『人は見た目が100%』を気に入ったらボリュームも少ないので、サクッと全巻まとめて買っちゃって良いと思います。極端な例と対策法を確認できることで、多少非モテ度を薄めることはできるかも知れません(笑)