『ゴールデンカムイ』10巻のネタバレ感想。作者は野田サトル。掲載誌はヤングジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは青年コミックの歴史マンガ。いずれ人気のおすすめ歴史マンガランキング(未完成)に、この『ゴールデンカムイ』を入れたいと思います。

とりあえず簡単に『ゴールデンカムイ』10巻をレビューしてみた。


ゴールデンカムイ10巻までの展開


江戸貝弥作という皮職人によって、アイヌの財宝の在り処が書かれた宝の地図(入墨人皮)が偽造されてしまう。こりゃてーへんだ、おっかさん。

そこで主人公・杉元佐一や土方歳三らは偽造を見抜くための方策を探す。そして思いついたのが、同じく脱獄囚の「熊岸長庵」の存在。熊岸はニセ札作りのプロ。真贋鑑定の力も一級品ということ。

その過程で第7師団の二階堂の片足が消失したり、白石のラブリー逃避行が展開されたり、ポンチ先生こと牛山が巨大ヒグマを一本背負いしたり、何やかんやがあったものの結果熊岸は死んでしまい、再び振り出しへ。しかも白石は第7師団に捕まってしまう。

ゴールデンカムイ10巻 鈴川聖弘1
(ゴールデンカムイ 10巻)
ただ熊岸と共謀していた鈴川聖弘という詐欺師が10巻ではカギを握る。果たしてニセ入れ墨を見抜くことはできるのか、白石は救出できるのか。


白石は逃げない、どこまでも逃げない


白石は第7師団に捕まってしまうわけですが、そこで土方歳三やキロランケたちは何とか逃がそうと画策する。手を変え品を変え。何故なら、一応白石の背中にもアイヌの財宝の在り処が書かれた入れ墨が掘られている。

ゴールデンカムイ10巻 白石 逃げない1
(ゴールデンカムイ 10巻)
ただ白石は一向に逃げる気配がない。思わずキロランケも「あのボケ逃げる気ねぇのかッ」と激おこプンプン丸。何故なら白石は土方歳三のスパイだったため、それを知られた杉元佐一に復讐されるのではないかとブルっていた。常に悪夢を見ていた。

ゴールデンカムイ10巻 白石 逃げない2
(ゴールデンカムイ 10巻)
みんな白石の処遇に困って、どうしようかと議論した結果、「まぁ…いっか…」。これほどフザけた回想シーンもありません。よくよく考えたら、白石の入れ墨の控えが残ってる。もう白石はいらない子。

ただ杉元佐一だけは反対。白石を助けたいと言い出す。そこで前述の天才詐欺師・鈴川聖弘を使って第7師団からの救出に動く。つまり「待ってろ白石いま行くぞ!別にお腹が減ったからって、おはぎなんか食ってへんで」という展開。


鈴川聖弘、犬童になりきるの巻


そして鈴川聖弘は一体誰になりきったのか?

ゴールデンカムイ10巻 鈴川聖弘2
(ゴールデンカムイ 10巻)
それが月形樺戸刑務所の所長・犬童四郎助になりきる。かつて土方歳三は20年もの間、その刑務所に収監されていた。函館戦争で色んな因縁があったらしく、永倉新八とも親交があったとのこと。

ただその永倉新八ですら思わず息を呑むほどのクリソツぶり。だてに天才詐欺師の異名を持ってない。まさに現代の「ざわちん」こと鈴川聖弘のものまねメーキャップ術。

ゴールデンカムイ10巻 鈴川聖弘 淀川中佐
(ゴールデンカムイ 10巻)
この鈴川聖弘が白石を捕まえている第7師団・淀川中佐のところに乗り込んで、揺さぶりをかける。前述の熊岸が持っている原板を手渡し、白石をこっちに渡せと要求。当然、いくらでもお金を刷り放題、お金持ちなり放題。

しかし、ニセ犬童の存在を見抜いた鶴見中尉が当時の最先端技術の電話を使って伝令。果たして間に合うのか、という展開。簡単にネタバレしておくと、鶴見中尉お気に入りの薩摩出身の鯉戸少尉が乱入。見事にニセ犬童を見破り、鈴川聖弘はお陀仏。

そのまま白石と杉元佐一は飛行船を使い、逃亡を図る。鯉戸との空中戦が始まるものの、最後は白石が活躍し、鯉戸の追撃を振り払う。杉元佐一の復讐を恐れていた白石だったが、杉元佐一はあることを理由に「白石は裏切ってない」と確信を抱いていた。

そして凍える北海道の大雪山まで逃げ切った一行は、エゾシカの体内で暖を取る。何故か白石だけは*からコンニチワ。白石はまだまだやめへんでぇ~~(月亭方正風)ということで、以上が『ゴールデンカムイ』10巻のネタバレになります。


二階堂、足で撃つ。


他にもテキトーにネタバレしておくと、この10巻では土方歳三に足を切られてしまった二階堂くんに朗報が訪れます。それが「銃器開発の天才」の異名を持つ陸軍中将・有坂成蔵が義足を開発してくれる。もちろん鶴見中尉の計らい。優しいね、鶴見中尉。

ゴールデンカムイ10巻 二階堂 有坂成蔵1
(ゴールデンカムイ 10巻)
でも「ただの義足ではないッッッッッ」。まさかのズドンと発射。どんどん人造人間キカイダー化していく二階堂が何とも言えませんが、

ゴールデンカムイ10巻 二階堂 有坂成蔵2
(ゴールデンカムイ 10巻)
つまりは「素敵な足をもらえてよかったネ!」という、朗らかしたオチでした。まさに「アメとムチ」ならぬ「アシとミミ」でした。色んな変なものも画像には写ってますが気にしないでください。


ゴールデンカムイ10巻の総括


以上、『ゴールデンカムイ』10巻のネタバレ感想でした。

ゴールデンカムイ10巻 クトゥマ
(ゴールデンカムイ 10巻)
相変わらず、アシリパさんの顔芸は面白かった。画像はクトゥマと呼ばれるくず餅的なアイヌのお菓子らしいですが、オソマとも合うらしい。是非どなたかデリッシュキッチンにアップロードしてみてください。

ただ10巻に限らず、最近の『ゴールデンカムイ』はバトル描写が少ない印象。別に笑いは結構ですが、ギャグの比重が高い。逆に土方歳三と合流したことで、展開にシリアス感が失われている印象。

あとアイヌ知識の披露が相変わらず多い。アイヌの歴史書じゃねーんだから。そこまでみんなアイヌのことに興味ないと思うんだよなぁ。随分前に【考察】ゴールデンカムイが面白いという記事も執筆しましたが、現状だといずれ「ドル漫(ドルジ露瓶尊の漫画ブログ)」に移動させる時に多少の再編集は必須かな。