『銀魂』68巻のネタバレ感想をレビュー。作者は空知英秋。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのSF漫画。AmazonのKindleや楽天などでも試し読み・立ち読みが可能です。

既にSFマンガ「銀魂」が面白いという考察記事はアップロード済みですが、いずれマンガブログ「ドル漫」に引っ越しさせたいと思います。この「バズマン」は既に予備ブログ化してるので、簡単に68巻のレビューをサクッと書きたいと思います。


銀魂68巻までのざっくりした展開


ラスボス・虚が何やかんや手練手管を使って、地球に全宇宙から集まった解放軍を向かわせる。この解放軍との交渉に徳川喜々と坂本辰馬が赴いた続き。解放軍の一人・紫雀提督と講話を結ぼうとするものの、解放軍のボス・圓翔が紫雀もろとも引っ捕らえる。

つまりは地球への攻撃は止まず、解放軍の侵攻が更に進んでしまう状態。そこへ復活した真選組も加勢して、何とか急場をしのぐ主人公・坂田銀時たち。みんな戦争大好き。ヤンキーの子供はみんな襟足大好き。果たして地球の運命は?みたいな展開。


平賀源外の制止ウイルス砲!


地球側は解放軍の大軍を前に苦戦を強いられていたものの、真選組や旧幕府軍の加勢によって形勢をやや逆転。これぞ侍魂。そこで圓翔は「建御雷(タケミカヅチ)」と呼ばれるレーザー砲を宇宙空間から発射してくる。

しかも荼吉尼(だきに)や辰羅(しんら)、夜兎(やと)と呼ばれる傭兵部族を次々と投入してくる。つまりはこれまでは単なる前座。前哨戦。解放軍の本気に、果たして地球の底力を見せることはできるのか?

そこで立ち上がったのが、平賀源外。平賀源外とは実写版映画『銀魂』だとムロツヨシが演じてる、カラクリ(機械)発明家。解放軍が上から攻めるなら、地球は下から攻めればいい。

銀魂68巻 平賀源外1
(銀魂 68巻)
そして巨大な大砲装置「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング源外砲」を勃t…立ち上げて、空高く天空に向ける。その姿はまさに雄々しいばかりのイチモツ。『やる気まんまん』のオットセイ理論でモザイクは不要。

このネオアームストロングなんちゃらは、坂田金時とカラクリ家政婦・タマの力を活用する。「金時」と「たま」が制御球につながって合体することで、棒から「何か」が発射できる。その「何か」と言えば、

銀魂68巻 平賀源外2
(銀魂 68巻)
カラクリを破壊するカラクリ。目に見えないほど小さい虫型カラクリを大量に空中に発射することで、敵も味方も含めた機械装置を全て破壊することにした。変な白い液体は放出されません。今更ですが「坂田金時」と「たま」って、とんでもないネーミングセンス。

銀魂68巻 平賀源外とたま
(銀魂 68巻)
このときのために命名されたとしか思えませんが、ラストは坂田金時もたまも死んでしまうためオチはしんみり。このギャップ感が『銀魂』の魅力の一つなのでしょう。「こんなにたくさんの無駄なデータでいっぱいにしてしまって、友だちになってくれてありがとう」。

ちなみに、こちらも今更ですが「坂田金時」は主人公・坂田銀時をパロってるだけかと思いきや、むしろ坂田銀時がパロった名前。坂田金時の名前は、本来は昔話に登場する「金太郎」の本名とのこと。しかも金太郎は実在したとか。


ハタ皇子とバルガス皇子とエリザベスと!


一方、とらわれの紫雀提督、徳川喜々と坂本辰馬。坂本辰馬は起死回生策として桂小太郎を別働隊として送り込んでいたものの、がっつり囚人番号3692番としてとらわれていた。無線で一連の顛末を聞いた坂本辰馬も、さすがに激怒。

まさに万事休すかと思いきや、桂小太郎が捕まったのは天人のハタ皇子。

銀魂68巻 ハタ皇子 長谷川泰三
(銀魂 68巻)
ハタ皇子は博愛主義者として知られ、どんな動物も収拾するのがクセ。ほら、負け犬だって集めてしまう心の広さ。「驚いたことにあれでも生きているんですよ」という解説がひどい。最後の最後まで長谷川泰三はこんな役回りなのか(T_T)。

そして、そこからハタ皇子の過去編に突入。

銀魂68巻 ハタ皇子の過去
(銀魂 68巻)
ハタ皇子は今ではすっかりおデブちゃん化してハゲチャビン化して、もはやハゲ皇子と名乗るべきとしか思えませんが、昔のハタ皇子はかなりの美少年。1980年代のアイドルのプロマイド風。このルックスで優しいと来たらモテナイはずがありません。

このハタ皇子には兄がいた。

銀魂68巻 ハタ皇子とバルガス皇子
(銀魂 68巻)
それがバルガス皇子。ただし、おデコに露出してるアレがかなり小さい。ということで改めて先程のハタ皇子を確認していただくと、おデコのアレがかなりアレ。何故、神様はいつも不公平を押し付けてしまうのか。

ちなみにアレの名前は「チダンネクスコ」。略して粗チン。この二人の兄弟が跡目争いで火花をちらしていたんですが、この国ではチダンネクスコのサイズで王にふさわしいかが決まる。為政者としての能力が高い兄・バルガス皇子。逆にアレのサイズがデカイ弟・ハタ皇子。

まさにアッチを勃てれば、コッチが勃たず状態。そこで何やかんやがありーので、ハタ皇子に王位を譲って自ら兄・バルガス皇子は立ち去る。でもの優しきハタ皇子はバルガス皇子の背中に向かってつぶやいた。「力を合わせれば大丈夫。だから余は皇子のまま待っているよ」。

銀魂68巻 ハタ皇子の過去2
(銀魂 68巻)
ちなみにハタ皇子の回想シーンのキッカケが、まさの桂小太郎による首絞め。「アブねぇぇぇ!!今オちた!一瞬オちた!何コレェェェ!」とヨダレを垂らしながら、あたふたしまくり。一瞬の割には、わりと長めの回想シーン。

この一連の話を無線で聞いていたのが、遠く離れた艦隊にとらわれている紫雀提督。そう実はバルガス皇子とはかつて国を去り、悪の手先として解放軍の指揮もとっていた紫雀提督だったのだ。まさに華々しい帰還・復活。

銀魂68巻 紫雀提督はバルガス皇子
(銀魂 68巻)
でも、やっぱりアレだけは現在進行系でちっちぇーーーーーー!!!絶妙に小せぇぇっっっ!!

何故アレだけは年齢と共に成長しないのか。このサイズならフルチンで交番の前を歩いてても逮捕されないはず。おそらく五度見ぐらいされて、ようやく警察官が「おーい!」と手錠をもって追いかけてくるレベル。どうやらSODがアップを始めました。

そしてハタ皇子とバルガス皇子の上には更に兄がいて、その名がドラゴニア。戦の才能にも恵まれ、なおかつアレも巨大。もはやアレが本体じゃないかというぐらいデカイ。ただ幼いころにドラゴニアには崖にオチて亡くなってしまうんですが、

銀魂68巻 エリザベスがドラゴニア
(銀魂 68巻)
まさかの生き延びていただけではなく、エリザベスがドラゴニアだったというオチ。思わず全部良いところを持っていかれた噛ませ犬の紫雀提督もビツクリ仰天。九頭龍閃も「クズの龍閃」ではなかった。

エリザベスことドラゴニアだけは、さすがにモザイク全開。作者・空知英秋はモザイクをいいことに、何故か先っちょだけデカい。いらねーよ、そんな詳細。ということで、何やかんやで天人の皇子たちは仲良く元鞘に戻る。


銀魂68巻の総括


以上、『銀魂』68巻のネタバレ感想でした。一応68巻のストーリーをもう少しネタバレしておくと、荼吉尼といった戦闘民族が江戸のかぶき町に攻め入ってくる。いくら解放軍の大砲を無力化したとはいえ、白兵戦においても地球側が不利な状況は変わらない。

銀魂68巻 柳生九兵衛や敏木斎
(銀魂 68巻)
ただ柳生九兵衛や敏木斎といった、かつてキャラクターたちが再び加勢してくる。定番の流れ。しかし敏木斎(びんぼくさい)のネーミングセンスが改めてすごい。果たして坂田銀時たちは挽回することはできるのか!?

『銀魂』は一時期シリアスオンリーな展開が続いてましたが、最近はシモネッタも満載なので読み味は若者でも読みやすいはず。この68巻だと紫雀提督の正体が明らかになったときが笑いました。さすがに、あのちっささはない。

ちなみに、いずれ人気おすすめSFマンガ16選(未完成)に『銀魂』をランクインさせたいと思います。