『亜人ちゃんは語りたい』5巻のネタバレ感想をレビュー。作者はペトス。掲載誌はヤングマガジンサード。出版社は講談社。ジャンルは少年コミックの学園妖怪マンガ。最近アニメ化されて話題になったマンガ。

ちなみに、いずれワードプレスで作成したマンガブログ「ドル漫」で『亜人ちゃんは語りたい』は面白いかどうかの考察記事を書きたいと思います。アニメ化までにレビューしようと考えてたんですが、いつも気付いたらアニメの放送が終わっているという悲劇。おのれ~。とりあえず簡単に5巻のネタバレ感想をサクッと処理したいと思います。


日下部雪は身悶えたい


まず『亜人ちゃんは語りたい』5巻の最初は雪女の日下部雪。

雪女ではあるけども、その性質をコントロールできない。要するに、日下部雪は自分の意志で雪や冷風を作り出すことはできない。特に夏は自分でそれがコントロールできたら楽、というのが日下部雪の悩み。

そこで担任の高橋鉄男が「雪女の性質はネガティな感情に起因してる」として、日下部雪に対して擬似的にネガティブな感情を作ってみたらどうだろうと提案。要するに、悲しい演技をしてみようという流れ。

亜人ちゃんは語りたい5巻 日下部雪1
(亜人ちゃんは語りたい 5巻)
そこで友達である小鳥遊ひかりや町京子に何かあった場合を考えるんですが、大根演技すぎる。思わず高橋鉄男も「フフッ。なんじゃそりゃ」と心の中で笑う。手の曲がり具合の弱々しさったらない。もはや、軽く身悶えてるようにしか見えない。

ただ妖怪マニアの高橋鉄男。そこで一向に成果が出る兆しはないものの、雪女の性質について思案を巡らせる。雪女の体液が凍るのか、周囲の空気が冷えるから結果的に凍るのか。どちらにしても「何を理由」に凍るのかetc。

亜人ちゃんは語りたい5巻 日下部雪2
(亜人ちゃんは語りたい 5巻)
つまりは日下部雪を完全放置。思わず「この状態がとても恥ずかしいことに早く気付いて欲しい」と赤面。日下部雪の「高橋先生は夢中になるとデリカシー活動がやめてしまうのだ」という表現が笑った。

最後は小鳥遊ひかりが参加してきて、いつものようにほっこりしたオチ。


亜人ちゃんは怪談話を語りたい


どうやら『亜人ちゃんは語りたい』が連載されていた時期は夏だったらしい。そこで日下部雪だけではなく、他の小鳥遊ひかりたち暑さに参っている様子。どうやら亜人は太陽や暑さに弱いらしい。

そこでいつものように冷房完備の理科準備室に集まる面々。何故なら担任・高橋鉄男は生物教師だから、職員室と違って簡単にタムロれる。ただ教室はエアコンが付いてないので、結局は授業が始まると暑さにやられてしまう

じゃあ、小鳥遊ひかりや日下部雪は考えを巡らせる。その結果、怪談話に行き着く。怖い話をしたら背筋がゾッとして、体感温度が下がる理屈。これぞジャパニーズ定番。そしてデュラハンの町京子がネットで知った怪談話を始める。

かつて殺人事件が起きた洞窟にやって来たアナタ。そこで書き置きが一つ。「俺は犯人。右の道には首から下の胴体。左の道には首を置いてきた」。当然、生首は見るのはイヤってことで右の道を選ぶアナタ。

亜人ちゃんは語りたい5巻 怪談話1
(亜人ちゃんは語りたい 5巻)
ただ奥に置かれていた別の書き置きを見ると、ギョッとした。何故なら「生首が後ろから追いかけてきているよ」。思わずキャーーー!!!

亜人ちゃんは語りたい5巻 怪談話2
(亜人ちゃんは語りたい 5巻)
…となるところなんですが、デュラハンの町京子の姿しか思い浮かばず、まさかの爆笑。むしろ、日常にあふれた光景。「みなさん待ってください」と言いたげの生首京子。

亜人ちゃんは語りたい5巻 町京子は透けがち
(亜人ちゃんは語りたい 5巻)
ちなみに最後は町京子が真夏でもセーターを着ている恐怖の理由で終わります。女子的にはゾッとするというより、イラッとするか。

ただ学校の白シャツって、別に汗をかかなくても透けますけどね。だから女子は女子で大変でしょうが、男子は男子でムラムラして大変でした。授業中は特に前に座ってる女子のブラが…。一度意識しちゃうと…。

日本では子供の貧困が問題になってますが、もう学校には私服で登校したらいいやんと思うのは俺だけ?


町京子はプールに潜りたい


続いてのネタはプールネタ。タイミング的に夏休みかと思ったんですが、土曜日の休日。亜人生徒たちを引き連れて、学校のプールで遊ばせてあげる高橋鉄男。

うーん、エコひいきすぎると思ったのでは自分だけではないと思いますが、サキュバスの女教師・佐藤が気兼ねなく泳げるようにという配慮もあった。やはりサキュバスが水着姿というだけで、他の男子たちの性欲が偉いことになってしまう。

だから今回の機会を活かして…ということ。ただ佐藤は人間・高橋鉄男のことが好き。そこで常に鉄の心でポーカーフェイスを気取る高橋鉄男に対して誘惑してみせる。でも佐藤の色気ない色気ポーズがいろいろとヒドい。性別がオトコだったら確実に通報されてるレベル。

大してエロくもないので画像は割愛しますが、続いては町京子がメイン。デュラハンに関する考察を展開。何故他の妖怪たちと違って、エピソードそれぞれが具体的なのかということを高橋鉄男と語り合う。

そこで「デュラハンは何故川が苦手なのか?」という話になる。でも、この考察はシンプル。もし頭を川に落としたら取り返しのつかないことになるから。実際、町京子はプールサイドで見てるだけ。

この話を聞いていた小鳥遊ひかりがポツリ。「プールに潜って見える景色ってすごくキレイなのに、見たことないのはもったいなぁな」ということで、

亜人ちゃんは語りたい5巻 町京子 プール
(亜人ちゃんは語りたい 5巻)
高橋鉄男がゆっくりと町京子の頭を持って、プールに沈めてあげる。割りと幻想的な風景で、いかにも青春感があふれる絵。

ただ考えてみると、町京子は腕がないので水を払いのけられないのが不便きわまりないですね。特に女子は前髪が長いのでなおさら大変そう。水に潜った直後に手で顔をシャカシャカする動作は意外と合理的だなぁと。

亜人ちゃんは語りたい5巻 座敷わらしと女子大生陽子
(亜人ちゃんは語りたい 5巻)
この5巻では小鳥遊ひかりのパパやママが登場するものの、後半は謎の女子大生・陽子と座敷わらしのネタ。5巻の予告を見る限り、次の6巻でも登場するっぽい。ただ「いきなり感」「唐突感」が強すぎるのでもっと説明が欲しかった。イミフ。