『ブラッククローバー』8巻のネタバレ感想。作者は田畠裕基。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのファンタジー漫画。AmazonのKindleや楽天などでも試し読み・立ち読みが可能です。既に『ブラッククローバー』7巻のネタバレ感想は「すごないマンガがすごい」でレビュー済み。

ブラッククローバー8巻 ヴェット ヤミ1
(ブラッククローバー 8巻)
この8巻の内容をざっくり言うと、魔石をかけて海底神殿のカホノといった神官魔道士たちとバトルロワイヤルを繰り広げていると、そこへ白夜の魔眼のヴェットが襲来した内容の続き。ヴェットは絶望大好きなオッサンですが、とにかく魔力が膨大。


限界を超えろ!!


主人公・アスタが入る「黒の暴牛」の魔道士たちは圧倒的に不利。当然一人ひとりの戦闘力は、ヴェットと比べると弱い。しかも黒の暴牛を率いるヤミは、敵の空間魔法によって閉じ込められた状態。

ブラッククローバー8巻 ヴェット ヤミ 限界を超えろ
(ブラッククローバー 8巻)
そしてヤミは全員に「今ここで限界を超えろ」と一言。現状の打開はアスタたちに託す以外にないことを証明してるセリフ。

ブラッククローバー8巻 ヴェット マグナとラック1
(ブラッククローバー 8巻)
まずマグナとラックはヤミの言葉に触発されて、二人で限界を超える。ヴェットにボロボロにされながらも心は折れない。普段はいがみ合ってるマグナもラックも、この場では火事場のクソ力的に見事連携。二人の合体技を全力でヴェットに叩き込む。

ブラッククローバー8巻 ヴェット マグナとラック2
(ブラッククローバー 8巻)
しかしながら、やはりはヴェット。マグナとラックの全力もかすり傷一つ負うことはない。ヤミは空間魔法に閉じ込められているヤミは「漢だった」と普段はホメないが、そこでは自然と言葉が出てくる。


負け犬ノエルの覚醒


続いて、海底神殿のカホノとキアト。魔法に踊りと歌を合わせることで戦う、兄妹の神官魔道士。モブ臭が強いのでそこまで覚えなくていいキャラクター。作者・田畠裕基を考えると身近な人間をモチーフにしてる雰囲気。

妹・カホノは「黒の暴牛」の一人・ノエルと仲が良かった。ただ一方的にヴェットになぶられる。声帯を潰されたことで、カホノが武器としていた歌も使えなくなる。この光景をノエルはただただ眺めるだけ。思わずヴェットも「そこで大人しく見てろ負け犬」とガハハ。

ブラッククローバー8巻 ノエル1
(ブラッククローバー 8巻)
でもさすがに「大事な友だちを守る」ためにノエルはようやく覚醒。今までノエルは強大な魔力を秘めていたものの、この扱い方に戸惑っていた。何故なら魔力のコントロールが下手だから、もし間違って誰かを無意味に傷付けてしまうから怖かった。でも、ヴェットに襲われたことでタガが外れる。

ブラッククローバー8巻 ノエル 海竜の咆哮
(ブラッククローバー 8巻)
そして「海竜の咆哮」という水創成魔法を発揮。ヴェットもこの攻撃には右半身を失うダメージを負う。ノエルは補助魔法に特化してる魔道士かと思いきや、完全なる攻撃タイプだった。まさに海神の女神。

ブラッククローバー8巻 チャーミー
(ブラッククローバー 8巻)
他にも限界を超えたのはノエルたちだけではなく、チャーミーなども大魔力を発揮。は限界を超えたというより「食欲を我慢する限界を超えた」といったところか。割りと元から強いチートキャラ。

ブラッククローバー8巻 グレイ
(ブラッククローバー 8巻)
グレイも初お披露目。


アスタ vs ヴェット =ヤミが美味しいところ取り


でもヴェットは右半身を魔獣魔法で回復。ヴェットはヴェットで自身が追い込まれたことで限界を突破した。圧倒的な魔力でノエルにカウンター。まさに絶望的ピンチ。

ブラッククローバー8巻 アスタ ヴェット1
(ブラッククローバー 8巻)
そこに現れたのが主人公・アスタ。魔法を全て無力化する剣を持つ。ヴェットが放った絶望的魔法を切り裂き、無事ノエルを救出。しかしながらアスタのカラダはボロボロ。それでも「諦めてねぇ」と心は死なず。ただヴェットは「ここからが真の絶望だ」と不敵な笑み。

ブラッククローバー8巻 アスタ ヴェット セリフ力
(ブラッククローバー 8巻)
果たしてアスタはヴェットに勝つることはできるのか!?といった展開なんですが、あまり詳細なネタバレをしてもアレというか、文字数が増えすぎて面倒くさいというのか、とりあえず何やかんやでヴェットを撃破します。

ブラッククローバー9巻 ヤミ ヴェット 闇纏次元斬り
(ブラッククローバー 9巻)
ただ正確には最終的にヴェットを倒すのは、ヤミ。絶体絶命のピンチに追い込まれたことで、ヤミはヤミで限界を超える。どうあがいても切り裂けない空間魔法をまさかの突破。そして、死を間際にしたヴェットが自爆しようと考えるものの「闇纏・次元斬り」で一撃撃破。

だから厳密には8巻中ではなく翌巻には少しまたぐものの、無事ヴェットを撃破して大団円というオチになります。

ブラッククローバー8巻 アスタ ヴェット 呪い
(ブラッククローバー 8巻)
ちなみに、この8巻でヴェットに掴まれた主人公・アスタの右腕が呪いにかかってしまう。ブラッククローバー王国のどんな名魔道士でも回復できず、右腕はもう使えなくなる。そこでアスタたちが取った行動は?…という場面から次の9巻が始まります。


ブラッククローバー8巻の総括


ということで以上、『ブラッククローバー』8巻のネタバレ感想でした。

ただ8巻に限らず最近の『ブラッククローバー』で気になる点があるとしたら、あまりセリフに力強さがない印象を受けます。「ブラッククローバーの名言集」をまとめたんですが、最近の『ブラッククローバー』ではこういった名言が少ないのは気になる。前述のアスタがヴェットに斬りかかる場面だと「この武器でオマエを倒す」。あまりに味気なく、見せ場としては心震えるモノに欠ける。

ちなみに【おすすめ考察】ブラッククローバーが面白いはアップロード済みなのでよかったらどうぞ。