マンガ雑誌やコミックスを読んでると、よく「◯◯先生にファンレターを送ろう!」という強引な勧誘まがいの文言が載ってることが多いイメージ。

でも個人的には毎回「マンガ家さんにファンレターを送る必要ある?」と疑問に思う。

Twitterやメールという伝達手段

何故なら、Twitterやメールといった読者が作者に意見や感想を伝えるツールが存在してるから。インターネットという文明の利器が普及して久しいですが、マンガ家さん自身もTwitterをやってたりブログを開設してたりすることもザラ。

さすがに今どきインターネットと繋がってない国民の方が珍しいと思うので、だから読者としてはそこで意見や思いの丈を伝えたらいい話。

また手紙やハガキは果たして読まれてるかどうか、読者としては実感を得にくい。Twitterやブログだったら、その感想や意見は世間一般にも公開される。少なくとも、他の読者など誰かしらに読まれてる実感はある。

だからと言って、読者からはマンガ家さんに返事を強要することもできない。やはり原稿の締め切りに追われてる忙しい中、自分のために時間やお金を割かせてしまったらこちらも気を使う。

ハガキ8枚=コミック1冊分

そもそも手紙やハガキにはお金がかかる。

例えば、ハガキの価格は一枚50円(消費税が上がったので厳密には違いますが)。ということは、8回ファンレターをマンガ家さんに送るだけで400円。ほぼコミック一冊分。普通郵便の手紙に至っては80円だから5通分でコミック一冊分。

正直、もったいなくね?

このブログも旧ブログでは1000記事を超えてたんですが、もし1記事更新するだけで50円もかかっていたとしたら、それだけ5万円分。それこそコミックを100冊以上買えてしまう。普通に赤字になってしまいますがな。

しかも、その割に手紙やハガキの文面に書ける文章量は知れてる。でもインターネットでは文章量に制限がない。自分の思いの丈を全部言語化できる。自分も昔ファンレターまがいのものを出版社やゲーム会社に送ったことがありますが、どうしても内容はハガキなどでは収まらない。だから、めちゃめちゃ小さい文字で書いてしまった記憶が。

実はこのブログを始めた理由にも、そういうのが理由の一つ。ハガキでは自分の言いたいことが収まらない。またインターネット上だと常に公開しておけるので、いつか誰かは読んでくれるだろうという淡い期待がある。

札束が最高のファンレター

だからファンレターは考えてみると、ものすごい無駄。それを出版社は読者に強いてる。マンガ家さん本人に意見を言うだけで、それだけお金がかかるのは実にアホらしい。もしマンガのファンだったら直接新刊コミックを買ってあげる方が、それこそマンガ家さんのためになる。

言っちゃえば、お金こそ最大級のファンレター!札束こそ最高級のファンレター!もっと言えば、お金以上のメッセージはない!結局、つまらないマンガだったら読者も購入してない!読者からのファンレターがなくても、売れてるマンガ家さんはもっと自身を持てばいい!

そうちゃいまっか!?お金って素敵やん!?

…という元も子もないオチで終わるのもなんなので、どうしてもマンガや漫画家そのものに対するアンチは多い(中には同業者も多数いそうですが…)。そんな中で手元に物理的に置いておける手紙は、マンガ家さんからするとTwitterなどより心安らげる効果があるのかも。『テガミバチ』というマンガもありましたが、手紙やハガキには「読者の思い」は確かに込めることは可能なのかも知れない…とキレイに締めくくってみた。