『亜人』10巻のネタバレ感想。作者は桜井画門。掲載誌はgoodアフタヌーン。出版社は講談社。ジャンルは青年コミックのバトル漫画。Amazonのキンドルや楽天市場でも購入できます。ちなみに、いずれ本ブログ「ドル漫」ではおすすめバトル漫画を作って、この『亜人』もランクインさせたいと思います。


亜人10巻までの展開


『亜人』10巻までの展開を簡単におさらいしておくと、フォージ安全という警備会社に「佐藤」が襲撃。ただ守るべきフォージ安全の社長は暗殺され、主人公・永井圭たちはまさに為す術もなくやられてしまう。

しかも世間は「同じ亜人」というだけで、永井と佐藤は結託してテロを起こしたと報じる。

もはや永井圭は完全に戦意喪失。中野功に「悔しくないのかよ」と咎められても、振り向くことなくその場から立ち去る永井。しかし、その目には涙。果たして、このまま永井は佐藤から逃げるのか?戦うのか?die or battle?


永井ママ登場


中野功の元から去った永井圭。どこに逃げるのか、どこに向かうのか。まず何をしたのか。

亜人10巻 永井ママ1
(亜人 10巻)
それが自分の母親に電話をかけた。もう再会することはないので最後の別れのあいさつ。つまり永井ママ初登場。でも全国で指名手配されてる息子から電話がかかってきても一切動じることなく、「アンタ電話してる余裕なんてあるの?」とピシャリ。なかなかパンチの効いたキャラ。

ちなみに永井の妹は難病か何かで長期入院中。だから永井ママは病院にいる最中。当然、永井の元に助けに行けるわけがないし、行くつもりもない。いくら本能的に親が子供が守ることは義務でも、自分の息子が亜人と聞いた時点でお手上げ。

永井妹はテレビの報道を信じて、あんな冷たい人が警察と手を組むなんてありえないと言う。ただ永井ママは否定。永井圭は合理的なだけ。何故なら友達を見捨てたことがあるのは、あくまで妹を助けるために医者になろうと決意したから。勉強に支障を省いただけ。

永井ママは続ける。

亜人10巻 永井ママ2
(亜人 10巻)
「大切にするというのはどういうこと?大切に思っているだけでいいの?」。
「大切にするということは、その人のために行動し実現することよ」。
「自分の置かれた状況で自分にとって大切なものを取捨選択し、全力を尽くす」。
「私はそんな人間を冷たいの一言で断罪すべきではないと思うわ」。


やだ、このBBA、すんごいイケメン。座り方とか、すんごいイケメン。


完璧な論理的行動とは?


そう。だからこそ永井圭は逃げない。戦うために中野功や戸崎の元に再び戻る。もちろん佐藤相手に勝算はない。それでも最後まで戦う。

何故なら、たとえ勝率0%でも挑戦しなければ永遠に0のまま。ムダでも行動し続ければ、0.0000001%でも勝機が生まれる可能性は死なない。

亜人10巻 永井 論理的帰結
(亜人 10巻)
何はなくても最後まで戦うという行為は、完璧な論理的な行動」である。0%の勝率を最大限まで引き上げる行為は非論理的な行動ではないと言い切る永井圭。つまりは最終決戦の火蓋が切られた。

佐藤は完全に飽き飽きモード。これまでの計画を全てすっ飛ばして、「亜人国家を築く」という最終ウェーブに計画を移す。もちろん表向き。佐藤の狙いは日本の統治機構の破壊。警察、自衛隊、報道機関の壊滅を目論む。

佐藤たちが実行に移すタイミングは不明。ただ亜人管理委員会が佐藤との和解に動いているため、佐藤は間違いなくそこに姿を現す。その会談が行われるのはいつなのか?それが19時間後。

佐藤を倒すか、佐藤に倒されるか、タイムリミットは1日もない。亜人を含めた人類の存亡をかけた戦いが始まる。ちなみに戸崎は植物状態の彼女が亡くなってしまい、もう失うものは何もないということで佐藤打倒に命をかける。


佐藤の原点


さすがに佐藤だけで実行可能なのか?答えはイエス。何故なら佐藤だから。「普通の人間」ではないから。ということで、この『亜人』10巻では佐藤の過去が描写されます。いわば亜人としての原点。

佐藤はアメリカの軍人だった。ただあることをキッカケに片足を失い、不名誉除隊の処分が下される。その後の佐藤は毎日ゲームセンターで時間を潰す日々。いつしか街では有名なアーケードゲーマーになる。

ある客が「どうしてそんなに上手いんだ?」と尋ねると、佐藤は言った。「何度でもトライできるからさ。コインを入れさえすればね」とポツリ。もちろん人生はそんな簡単にはいかない。

そんな佐藤の元に、叔父と名乗るギャングのボスが依頼にやってきた。佐藤の腕を買って、部下を鍛えてやってほしいとのこと。これが佐藤が日本にやって来たキッカケ。しかし、佐藤の腕の良さは災いしか生まない。手当たり次第に組織の構成員を抹殺。

亜人10巻 佐藤1
(亜人 10巻)
結果、絶体絶命のピンチ。でも、そこでも佐藤は最後に言い残すことはないかと問われて、こう答えた。「ハイスコアは出せたかな」とニッコリ。最後の最後まで感情を見せなかった佐藤も、ついにゲームオーバー…かと思いきやNO。

亜人10巻 佐藤2
(亜人 10巻)
佐藤はここで亜人として復活。佐藤も思わず「誰かがコインを入れたみたいだね」。そして佐藤は躊躇なく、コンティニューにYES。亜人・佐藤が降臨した。


何故亜人が生まれるのか?


オグラ博士曰く、IBMが最も活発化するのは復活時。そして一生に一度あるかないかの感情の高まりが重なり、フラッド(黒い幽霊)を生む。佐藤に感情はないと思われていたが、死を間際にして「強く生きたい」と感じたということ。

そして、このフラッドは死んだばかりの人間にも作用し、更なる亜人を生む。

亜人10巻 スズキ・ジュン
(亜人 10巻)
この10巻では日本人初の亜人であるスズキ・ジュンという女も登場。果たして、このスズキ・ジュンはストーリーにどんな作用をもたらすのか。

以上、『亜人』10巻のネタバレ感想でした。いよいよ物語は佳境といった所。ちなみにマンガ「亜人」が面白いのか考察した記事はいずれドル漫に移動させる予定。