この漫画ブログ「バズマン」ではグーグルアドセンスという広告を貼ってます。スマートフォン版のテンプレートにはライブドア側の広告が別に貼られているのが癪ですが、最近話題になったのが「ads.txt」という存在。ちなみに「ads.txt」の読み方は「アズテキスト」らしい。

最近グーグルアドセンスを導入しているブログの運営者に、この「ads.txt」に関する警告メールが届いていたらしい。これに対応しない場合は、「10 月中旬より、ads.txt ファイルに正しいサイト運営者 ID が含まれていないサイトに対しては、広告の配信を停止」するという問答無用の厳しいもの。そこでお小遣い稼ぎしてる人にとっても、本業で稼いでる方は戦々恐々。

しかも「ads.txt」が怖いのは、これに対応できない無料ブログは全滅するかも知れないということ。

そこで今回はads.txtとは何なのか、本当に無料ブログは無くなってしまうのか等を少し真面目に考察してみました。ほとんどの見てるだけの方には関係ないと思いますが、もしかすると自分が好きなブログが消滅してしまうかも?というお話。先日ディスらせていただいたヤマカムのような漫画ネタバレブログなど、おそらく今どき小遣い稼ぎしてないブログやサイトも少ないだろうから。


ads.txtとは広告枠の偽装を防ぐ技術


まずは「ads.txt」に関する内容を簡単にまとめたいと思います。

「ads.txt」とは何なのかというと、簡単にいえば「広告の偽装」を防ぐための最新技術。最近はデジタル広告の出稿が増えた分だけ(実際アメリカでは既にテレビの広告費よりもネットの広告費の方が多い)、アドフラウドという詐欺行為が蔓延してる。もちろん日本でも同様に広告詐欺(アドフラウド)が蔓延中。

何故ならグーグルアドセンス然り、ネット広告の多くは自動で全て行われてるから。

例えば月極広告だとお互いの顔(広告を出す側と広告を載せる側)は見えてるものの、グーグルアドセンスなどは全て自動プラグラムで行っている。広告の販売出稿から、どのメデイアの広告枠に表示させるかなど、大量の情報を人手でやるのは非効率。

でも、それ故に広告枠を偽装してみたり、実際には表示されてないのに表示されてるように偽装してみたり、そういった詐欺行為が裏では蔓延してるらしい。ただ「ads.txt」を広告を出す側と載せる側の双方が導入することで、何やかんやで防げるらしい。うさんくさいメディアやサプライヤーを排除しようというのが、今のネット広告の流れ。

そこら辺のads.txtに関する詳しい解説は専門サイトに任せておくとして、ただ最新技術といってもそこまで大したもんでもない。何故なら「.txt」とあるように、単なるテキストファイルだから。しかも定められた情報を数行ほど記載するだけで、何万文字のプログラムコードを入力する必要もない。IDなどの情報を開示してお互いトレーシングしやすくするだけのもの。

だから取るべき対策として「ads.txt」というテキストファイルを、そのままルートドメイン下に設置するだけ。至って簡単。間違って記入すると広告が非表示になるため注意は必要ですが、数分もかからない。


無料ブログはサブドメインのためads.txtが設置不可


じゃあ同じように無料ブログでもルートドメイン下に「ads.txt」を設置すればいいじゃん?アホなん?死ぬの?と思うでしょ?

ただ残念ながら、これが無理。何故なら無料ブログはサーバーに入れないから。もし数千人数万人の人間がサーバーを好き勝手イジることができたら、他のブログにも多大な影響を与えるから大問題に発展する。

当然といえば当然の措置ではあるんですが、サーバーに入らないと「ads.txt」をルートドメイン下に設置できないため、例えばテンプレートにIDやらを貼り付ければいいだけのGoogle Analyticsよりも断然ハードルが高い。

そもそも無料ブログの場合、有名無名問わず、意外とサブドメインのままで運営してる管理人が実に多いんです。ライブドアの有名所で探すと「哲学ニュースnwk」や「F1通信」「海外反応I LOVE JAPAN」「日本視覚文化研究会」などが、やはりサブドメインで運営されている様子。

でも先程解説したようにads.txtを設置する場所は「ルートドメイン」。

例えば、「○○.livedoor.jp」というURLがあったとすると、ルートドメインとは「livedoor」の部分。一方、サブドメインとは「○○」の部分にあたります。このバズマンという漫画ブログのURL(http://buzz-manga.blog.jp/)の場合だと、ルートドメインが「blog」、サブドメインが「buzz-manga」にあたります。基本的にサブドメインは作り放題。

無料ブログの多くはライブドアに限らず、FC2でもSeesaaでも、それぞれのサブドメインをイジってサイトのURL名を決めてる。やはり最初から独自ドメインで運用することはハードルが高く、そのまま人気ブログに成長して放置…というパターンが大半。

FC2ブログの有名所だと「パンドラの憂鬱」なども○○.fc2.comといったサブドメインで運営してる模様。テキトーに調べると海外反応系ブログはサブドメインで運営してる所が多い。他のFC2の上位ブログをざっくり見渡しても、独自ドメインでガッツリ運営してる人はライブドアより少なかった印象。

つまり「哲学ニュースnwk」といったブログの多くでは、ads.txtが義務化されると問答無用でグーグルアドセンスといったネット広告が貼れなくなる(正確には広告が表示されなくなる)可能性が非常に高い。ライブドアにはプロフェッショナルブロガープランというものもありますが、基本的に何の対策にもなりません。

もちろん常連ユーザーが多いブログばかりだと思うので、新たに独自ドメインを取得して新ブログを立ち上げたとしてもそこまでアクセスに影響はなさそうですが、やはり移行作業は極めて大変でしょう。おそらく全記事を削除するか、そのまま放置するかの二択になりそう。

どのみち今後確実にアドセンスを貼るためには「独自ドメイン」と「レンタルサーバー」で運営する以外に方法はなさそうです。その過程でブログの運営を止める人も増えるのではないか、というのが個人的な見立て。結果、大量のアクセスを他人の褌で相撲を取る感覚で稼いでる無料ブログサービスそのものも衰退しそう。おそらく当たるはず。


制限が多すぎる無料ブログはアドセンスに不向き


無料ブログはメリットが多いイメージ。

ただかつて「アフィリエイトをやるなら無料ブログとワードプレスのどっちがおすすめ?」という比較記事記事でも触れましたが、今回の「ads.txt事件」ではやはり無料ブログの限界を感じさせます。ここからは愚痴っぽくなりますが、今回の記事で言いたいのはここ。無料ブログって意味なくね?ってこと。

無料ブログだと難しいサーバーをイジる必要もなく、様々な新しいサービスを勝手に導入してくれそうなイメージ。ウイルスの感染も心配なさそうなイメージ。ただ、そこまで無料ブログのサービスは良くない。

例えば最近だとライブドアは未だにSSLにすら対応していない。他の無料ブログもSSLへの対応が後手後手でした。サーバー障害にしても、実はレンタルサーバーと回数的には大差ない。テンプレートもクソばかり。

もちろん無料ブログは、基本的にお金はかかりません。でも、代わりに無料ブログ側の広告が表示される。ライブドアはグーグルアドセンスの枚数制限もあるなど、「儲ける儲けない」目線で考えると何でお前らにいちいち許可をもらわなアカンねんということばかり。

ただレンタルサーバーを借りても、せいぜい月額1000円もしない。もちろん一日100万アクセスもある超有名ブログなら別ですが、それでも一日10万20万アクセス程度であれば月額数千円程度の出費で済む。それなりにアクセスがあれば、少なくとも確実に元ぐらいは取れる。

せめてレンタルサーバー以上に対応が機敏であれば許せるんですが、今説明したようにライブドアにしろFC2にしろ運営の対応はグズグズ。時代の流れに機敏に対応するどころか、むしろ逆らってるぐらいの謎の反骨精神を見せつけてくれてる。

だから生殺与奪の権限を握ってる無能な運営さんに祈ることしかできることがなく、コチラはただ座して死ぬのを待つだけ。いくら無料とはいえ、サーバーを管理してる運営に全てを委ねざるを得ない状況は本当に怖いということ。コチラからしたら対策しようがない。これならフツーにレンタルサーバーを借りて、まだ自分で対応した方が確実だし精神的にも安定できる。

特に一番バカなパターンが月額数百円から1000円を払って、わざわざ無料ブログの有料プランに入ってる人。多くの場合は広告非表示にできるといった機能のみで、この有料プランでは大したサービスが提供されるわけではありません。

そのくせ所詮は無料ブログのサーバーを使ってるので、今回の記事の主題である「ads.txt」の問題も結局は対応できないのが痛い。もうメリットが一つもない。その最たる無料ブログが「はてなブログ」でしょう。

自分も家電評価ブログ「かででん」をはてなブログで運営してますが、はてなの有料プランは月額1000円とめちゃくちゃ割高。こんだけ払えば割りと良いレンタルサーバーが借りられる上、具体例を挙げると「クレジットカードの読み物」あたり。何故わざわざ独自ドメインを取得したのかが意味が分からない。頭が良いのか悪いのか。

つまり無料ブログで運営し続ける以上、今後はますます色んなリスクが増える。無料ブログ側がどうやって対応していこうと考えてるのか知りませんが、SSL化への対応などを見てるとお察し。今後はアマゾンアソシエイトといったアフィリエイト系も同様の措置を取らないとは限らないため、もはや「無料ブログの存在意義」が確実になくなりつつある…というお話でした。


ads.txtとは関係ない余談


ちなみに自分は複数の漫画ブログを運営してるんですが、大半は無料ブログ。そのため複数のブログでまんべんなく更新してましたが、今後はもう漫画感想ブログ「ドル漫」を一本に絞って本腰入れて更新しようかと思います。

さすがに広告が一切表示されなくなるとしたら、正直そこまで頑張る意味がない。パクリしか能がない社会のゴミであるキュレーションメディアとは違って、厚かましいかも知れませんがせめてコミック代ぐらいは元を取りたいと思っています。いずれ完全に広告が表示されなった時にでも、特定の記事を何個かドル漫に移動させようかな。

他にも最新フルモデルチェンジ情報を扱った自動車ブログ「くるまン。」も運営してるんですが、やはりBloggerという無料ブログで運営中。そのため、この自動車ブログも新しく作り直そうか思案中。BloggerはURLに年月が問答無用で入るから、記事の古さがムダに際立ってしまうのがずっと嫌だった。

おそらく自分と同じように考えてる人は少なくないと思うので、「ads.txt(に近い技術)」の登場はネット業界を意外と大きく変える事件になりそうです。