『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』1巻から9巻のネタバレ感想をレビュー。作者は谷川ニコ。ガンガンオンラインで配信中なので一応は無料コミック。出版社はスクウェア・エニックス。ジャンルは少年コミックの学園ギャグ漫画。略称は「わたモテ(ワタモテ)」。

既にアニメ化されるなど人気作品ではありますが、今更ですが何となく『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』が面白いか、つまらないマンガか考察してみたよ。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は黒木智子(くろきともこ)。15歳の女子高校生。何故か自分ことをモテると思い込んでいる。「JKは人生で一番モテる時期!何もしないでもフラグが立ち、性が乱れる三年間!」と意気揚々として高校へ進学した。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い1巻 黒木智子
(わたモテ 1巻)
ただフタを開けてみると、まさか「二ヶ月以上誰とも会話していない学校生活」が続く。彼氏どころか友達すら誰もいない。

黒木智子は「あわてる時間じゃない(震え声」「私はただソロプレイを楽しんでるだけ」とネトウヨのように現実逃避するものの、既に周囲では友達グループができあがってる状態。更に屈折した性格が拍車をかけて、どんどん周囲とは馴染めなくなる。結果は言うまでもなく、悲惨なぼっち生活が続くハメになる黒木智子。

だから男にモテるモテない以前に「人間として非モテ」の黒木智子の、見てて辛い泣けるような日常を描いた内容。例えば寝た振りから起きる演技が上手くなるなど、黒木智子の「ぼっち感」が絶妙にリアルすぎて、ギャグ漫画とは言いつつも何故か切なすぎて泣ける。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い3巻 谷川ニコ
(わたモテ3巻)
何故なら、作者の谷川ニコ自身が究極のぼっち。アニメ化が決まった時も連絡をする人もいなければ、連絡してくれる人もいなかった。そりゃあ、むべなるかな。まさにリアルガチぼっちの読者は閲覧注意の内容(笑)


ぼっち生活が見てられなくて震える

あらすじでも書いたように、黒木智子のぼっちすぎる日常生活があまりにひどくて見てられない。もう見てて辛い。クラス内でも空気すぎて、もはやイジメすら発生しない。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い1巻 電話
(わたモテ1巻)
あまりに誰からも電話がかかってこないので、一瞬「何!?なんで電話が独りでに!?」と驚愕する。最近のスマートフォンは携帯は電話以外での使われ方をするのも多いっちゃ多いですが、さすがに大げさ。…かと思いきや全然そんなことない。

4巻ではクラスメートで集まって、カラオケ店かどっかクリスマス会を開くことになった。当然黒木智子も呼ばれて集合場所に行くものの、私服だから誰にも気付かれない。もちろん「おい!おまえら無視すんなよー(笑)」みたいなノリでは行けないので、そのまま踵を返して母親から貰ったお金でゲーセンして、ブックオフへ行って暇を潰す。これは泣ける。

弟・智貴に対しても、「お姉ちゃんね…気付いたら最近誰とも会話してないの…そのせいで家族以外と会話できなくなったの…だからリハビリのため毎日1時間私と会話して」と懇願してくる。当然、弟の智貴は「リアルに嫌だ」と内心思うものの、しぶしぶ了承。その優しさが更に辛い。もし自分が弟の立場だったら泣ける。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い3巻 文化祭
(わたモテ 3巻)
また文化祭で出し物を準備してる最中、黒木智子は勇気を出して自分から「紙切るのを手伝おうか?」と話しかける。でもクラスメートから「いいよ無理しなくて」と究極の腫れ物扱い。

ただ黒木智子は心の中で「無理なんかしてねーよ!紙切るの無理だったらもう死んでるだろ!」と思わず鋭いツッコミ。これには笑った。実際声に出してツッコめば仲良くなるキッカケになるんでしょうけど、肝心な場面で黙ってしまうので友だちができない。

6巻だとバスケの試合では全くボールが回ってこない。サッカーなど団体競技では、割りとありがちな現象。そのぶん楽もできるですが、思わず「何これ?黒木のバスケ?影が薄いから誰からも認識されないの?ガチで幻の6人目なの?」と心の中でツッコミ。いやいや『黒子のバスケ(藤巻忠俊)』 となに上手いことかけてんだよwww

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い8巻 修学旅行
(わたモテ 8巻)
修学旅行の新幹線での移動は当然のごとくポツーン。マジでポツーン。自分が座っていた席はトイレに行ってる最中に取られてしまう。席をグルっと回転させて4人でペチャクチャ。そこには当然戻れない。確かにコミュ障ではなくても注意しづらく、そもそも戻ったところで肩身が狭すぎる状況。むべなるかな。

一応、この修学旅行では黒木智子は吉田だか田村だかヤンキー女たちとそこそこ仲良くなって(?)、徐々に普通の学校生活を送れるようになりだす。女担任に「みんなと仲良くなりたくてこの班に入ったのよ」とウソまで付いて気を使われたことも功を奏したのか(笑)


黒木智子の性格がうざすぎてイライラ?

ただ彼氏以前に友達ができないのには、やはり黒木智子にも問題が起因します。とにかく性格が悪い。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い1巻 性格悪い
(ワタモテ 1巻)
例えば、クラスメート同志が仲良く他愛もない会話で盛り上がってる最中も、それを見た黒木智子は「私の寿命一年減らしていいから、あいつら事故死しねーかな」と心の中でポツリ。「寿命一年」と「人間一人の命」ではさすがに釣り合わんすぎだろ。

また何かっちゃあカラオケで遊ぶクラスメートたちに対しても、「チャラ男と馬鹿女共が何回カラオケ行ってんだよ…クラスのバカ集めて歌唱会かよ、おめでてーな」と口悪すぎ。

黒木智子にも唯一の親友がいる。それが中学時代に仲良くなった「ゆうちゃん」。黒木智子のことを「もこっち」というアダ名で呼んでくれる。二人は別々の高校へ進学したものの、今でもたまに連絡を取り合っては遊ぶ仲。

ただ「もこっち」こと黒木智子は、そんな優しいゆうちゃんに対しても心の中では「乳袋(ちちぶくろ)」扱い。ゆうちゃんはパイオツカイデーで見た目もグッドルッキングガール。性格も優しい。それに対しても悪態をつく。二人が出会った時からひどい。ゆうちゃんと友達になった理由も「気の弱そうなメガネだから主導権にぎれそう」だから。何様だよウゼェェェwww

他にも学生時代にしがちな妄想ですが、「これは願望だけど、この学校テロリストに占拠されないかなー」「それか『ガンツ(奥浩哉)』のチビ星人が攻めてきたり、『寄生獣(岩明均)』の島田(硫酸を浴びたあと)が現れないかな?」などもう色々と理不尽。

特に家族に対しては、はっきりと口に出してウザい攻撃してくる。例えば、前述の思春期を迎えた弟・智貴が父親のことを「親父(オヤジ)」と呼び始めると、
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い5巻 うざい黒木智子
(わたモテ 5巻)
なになに?何で急にお父さんのことを親父って言ったの?格好いいからもう一回言ってみて!ほら言えよ!そのうちお母さんのこともおふくろとか言っちゃうの?ふーーー!カックイイーー!!」と煽りまくる。これはうざい、マジでうざい(笑)

しかも弟・智貴が行きたがってた本命の高校の願書を出し忘れて、結果的に黒木智子と同じ高校へ行く羽目になるなど、かなり人生単位で損をしている弟は弟で切ない。「非モテ」はまさか家族の人生まで狂わせる。この件ではさすがに自分でもイライラさせられた(笑)

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い7巻 きーちゃん
(わたモテ 7巻)
従姉妹の小学生のきーちゃんに対しても、いきなり相撲を取ろうと言い出して「このクソガキ!水田にぶち込んでどっちが上か分からせてやる」と心の中で闘志を燃やす。黒木智子は口だけ威勢がいいのはバレてて、きーちゃんにかなりナメられてる状態。それにしても従姉妹の小学生に口悪すぎだろwww


もこっちの痛々しい努力がやっぱり見てて辛い

ただもこっちはもこっちで、それなりに努力もしている。

例えば、休み時間のときに少年ジャンプや少年マガジンを読み出す。「今週号にハンター連載されてる?」みたいに会話のキッカケを作ってみた。確かに自分も高校の時に似たような経験をしました。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い5巻 略の使い方
(ワタモテ 5巻)
ただ一週間経過しても、誰一人として声をかけられない。結果的に「同じことの繰り返し」という意味で使われる「略」という吹き出しが切ない。こんなに痛々しくて泣ける「略」の使い方を初めて見たわwww

でも考えてみたら、もこっちは女子生徒。男子生徒からしたら少年ジャンプを読む女子に声はかけづらいか。そこで今度はお菓子を食べてみる黒木智子。女子的には「一口ちょうだい」というパターンが簡単に想像されるぐらい、もはや「女子=お菓子」。

ただやはり声はかからない。もこっちがひたすら仔リスのように、ポッキーあたりをポリポリと貪る姿が切なすぎて見てられない。ひたすら痛々しい。孤独すぎるもこっちを見たら心がズタズタに引き裂かれてしまう。

しかも、この光景を見てみた女担任から「もう少し友達を作る努力をしなさい」と注意される始末。勇気を出して理由を説明するものの、「友達作りたいから漫画を読んでる?あなたは何を言ってるの?」と呆れられる。むしろ黒木智子は努力しかしてなかったわけですから、まさにトドメの一言。もう黒木智子のライフはゼロよ!

この話のオチは公園で一人でもこっちが漫画を読んでると、男子小学生たちは寄ってくる…うーん見てて辛すぎる。たまにオッサンが小学生に対する声かけ事案が発生して話題になりますが、多分もこっちのような人生を歩んでいると考えられます。それを思うと尚の事切ないwww

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い2巻 誘う
(ワタモテ 2巻)
他にも図書室に残ってるぼっち系男子生徒に対して、必死にお祭りに誘ってもらえるように大声で自作自演するもこっち。

「え?今日の花火行けなくなった?あーもう誰でもいいから花火を誘ってくれる人いないかなー」と誰かとスマホで話をしている振りをする。この男子生徒が帰るまでずっと図書室に残ってたものの、何の声もかけられない黒木智子。オレの心臓が切ない気持ちではち切れんばかりだよー(´;ω;`)ブワッ

あと黒木智子はコミュ障のくせに、やたら不意にボケようとする。2年生に進級した時の初めのクラス紹介では「Fカップです」とボケをかますものの、当然ダダスベリ。いきなり女子の下ネタはアカン。「何俺今スベってる?アハハ、あれ今黒木さん状態?」とネタにされる始末。

1年生の時の自己紹介でもダダスベリで「痛すぎて逆にかわいそう」と陰口を叩かれる始末。改めてキャラクターって重要。だからと言って、ちょっと何言ってんのよ!アンタラらー!と突っかかって行けないのが更に残念感が増す。

また雨宿り中に遭遇したイケメン男子に対しても「野グソしようかな」とボケをかます。しかも雨音で聞き取りづらくて、男子に何度も言わされる。この場面も見てて辛かった。何故女子のくせにぶっ飛んだド下ネタをぶっ込んできたがるのか人付き合いが上手くない人間に限って、変にお笑い芸人とか目指しますが、黒木智子はまさに典型(笑)

先程から書いてますが、もこっちは内弁慶。特に弟・智貴に対して、割りとちょっかいを出してくる。例えば、ある日は「最近彼氏できてさー」とドッキリをかけようとする。そして「南校舎と北校舎の間の目立たない通り道でよくご飯を食べてるんだー。ゼッタイ見に来るなよ」と煽る。

ただ一切本気にしてない智貴。当然、本当にもこっちが校舎裏で待っているとも思ってない。でも「もしかすると…」とふと思い出して数日後に行ってみると、ガチで姉の黒木智子がいた。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い5巻 弟にドッキリ
(わたモテ 5巻)
いえー引っかかったードッキリでしたー!!ひゅー!!」とネタばらしするものの、もこっちのモタモタしてる姿が切ない。最近のYouTuberでももっと手際よくドッキリを仕掛けてくるぞ。何故なら、そもそも誰も来る気配すらなかったので、準備して待ってる時間より何もせずに待っている時間の方がが長かった。その感じが出すぎてやっぱり見てて辛い(笑)


ムダに性欲が強くて気持ち悪い

あと黒木智子がムダに性欲が強い。孤独感が積もりすぎたのか、人並み以上に性欲がある。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い8巻 下ネタ
(ワタモテ 8巻)
例えば、3DSの某RPGゲームでは主人公の名前に卑猥な言葉を使おうとする。これ小学生の時点で終わってる遊び。それが成功した時の「パーッ」という喜びの表情が切ない(笑)

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い1巻 変態3DS
(ワタモテ 1巻)
他にも、やはりニンテンドー3DSの「乙女ゲー」でスティックを華麗に使いこなす。男性声優の「あっ」という喘ぎ声が虚しく室内に響く。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い2巻 淫語
(ワタモテ 2巻)
だから黒木智子は男性声優が好きらしく、その握手会では「このメスブタが臭い体しやがって…なーんてね 嘘だよ。本当は智子の髪凄くいい匂いするよ。それにほら凄くサラサラ。愛してるよ」と言わせようとする。もう声優の仕事って大変すぎだろwww

これはマジでアカン。ガチで気持ち悪い。一回途中で否定させる演出がゾッとしかしねーわ。というか、そこまで恥を忍んでペラペラと喋られるんだったら、学校の友達に対して自分からどんどん話しかけていけんだろっていう。

4巻のマラソン大会中にお腹ピッピに襲われた時も、テキトーな民家からトイレを借りようとする。その時も心の中では「女子高生が自分の家でう◯こしてくれるんだぞ!人によってはむしろ私がお金をもらう立場だ!恥じることはない!ある種のデリバリー的なサービスだ!」と豪語。う◯こにwin-winの関係もねーよ(笑)

ちなみに先程の電話が久しぶりにかかってきた3巻のクダリも、実はヤンデレ男子言葉攻めCDを聴いてる最中だった。他にも掃除機でキスマークを作ろうとしたり、もこっちは一体どこへ行こうとしているんだよwww


ぼっちならではの迷言・名言

でもボッチだからこそ黒木智子はたまーに名言を吐く。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い5巻 切ないセリフ
(5巻)
たまたま放課後に学校に残ってた。そこでは当然部活に励む生徒たちの声。それを聞きながら黒木智子は「私が家にいる頃、みんなは青春を送っているのか…。私が放課後の音の一つになれる日は来るだろうか?」とポツリ。詩人か!

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い3巻 涼宮ハルヒの憂鬱
(3巻)
『涼宮ハルヒ』と自分を重ねて「憂鬱で友達少ないのは一緒なのになー」と校舎を見ながらたそがれる。いや、これ完全にただのホラー。学校に棲みつく地縛霊の一種。…ってこれは名言というより迷言か。

割りとワードセンスなんかもあって面白いです。


総合評価 評判 口コミ


『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い(わたモテ)』が面白いか面白くないか、結論をまとめると面白い漫画。

こんなに下品で痛々しい女子高生を自分は初めて見た。いや、ここまで醜悪で気持ち悪いオンナ主人公は他を探してもいないはず。黒木智子のうざい言動がいちいち救いようがない。あまりにボッチ臭がキツすぎるので、ある程度達観してないと同族嫌悪的に「つまらない」「イライラする」と本能的に感じる読者もいそう。良くも悪くも常識的な共感のレベルを超えている(笑)

でもその「イライラ感」こそが面白い。黒木智子(もこっち)の自業自得感も含めて「ざまぁwww」と笑える。正直応援したくなる気持ちは一切わかないぐらい性格は最悪なものの、割りと義理堅い性格など意外に憎めない一面もある。そのギャップ感が同情心や悲哀などにも繋がってて、もこっちというキャラクターの魅力を生んでいるのかも。

またキャラクターの部分以外でも、一話一話のボリューム感も適度に短いのでテンポ感はGood。既に10巻近く発売されていますが、普通のギャグ漫画として評価しても失速感はない。確かに好みが分かれるマンガですが個人的にはおすすめします。

とりあえず、今まさに夏休みを独りでモンモンと過ごしている学生も多いと思いますが、これを読むと色んな意味でマジで泣けるはず。お前の人生(未来含む)がまさに投影されてるぞ!!一生ボッチになりたくないなら、色々とこじらせるのは一学期までにしとけ!!!www