『罪と罰』全4巻のネタバレ感想。掲載誌はコミックバンチ。ドストエフスキーが書いた有名な小説のコミカライズ版。今日2月9日はドストエフスキーの命日ということで旧ブログで記事化した内容。

ただし作画を担当してるのが漫☆画太郎。作者が作者なだけに「まさに」という内容。だから、ここから下は読まなくていいです。自分で言うのもなんですが時間のムダ。

トレースだけで描かれたマンガ

とにかくヒドい。ガチでヒドい。とにかくトレースばっか。マンガの9割近くはトレース。「あのコマとこのコマは同じ」と誰もが思うレベル。セリフだけ変えて延々とぺたぺたと貼ってるだけ。

罪と罰2巻 コピペ
 (2巻)
例えばこのコマ。

罪と罰2巻 コピペ (2)
(2巻)
そして次のコマ。既視感・デジャヴってレベルじゃねーぞ!

特に左の女の子のキャラクターがヒドい。その場面以外でもどの角度から見たパターンでも、全部その画像と同じ顔。走ったり動いたりしてる場面でも、それと同じ顔。まさに小学生の落書き。

もはや絵だけではなく、話の展開もトレース感丸出し。もちろん敢えて狙ってやっての演出なんでしょうが、さすがにここまで露骨にヒドいと胸くそ悪くなってくる。

エ口グ口ナンセンス

もちろん漫F画太郎作品ということで、中身も品性下劣そのもの。キャラクターの手足もすぐ切っちゃうし、何故か大型トラックが登場してみんなペチャンコ状態。

罪と罰2巻 ババア
 (2巻)
青年誌ということもあってかエ口描写もすごくて、画像は延々と婆さんのアレとアレをコリコリしてる時の場面。BBAの三点同時攻めとかどこに需要があんねんという。「反吐が出る」という表現をたまに使ったりするが、本当に『反吐』って出るんですね(笑)

罪と罰のストーリーとは?

だからこのマンガを読んでも、ドストエフスキーが書いた「罪と罰の中身」は全く伝わってこない。まさにカオスを超えたカオス。読んでる最中に何度窓の外へ投げてやろうと本気で考えたことか分からない。

そこで一応本家の罪と罰の中身を解説しておくと、当時のロシア帝国では社会主義思想に基づくインテリ層が「暴力革命」を積極的に唱えてて、またそれが世間の主流でもあった。でもドストエフスキーの考え方は、それに否定的だった。ロシア正教というキリスト教に属する宗教観に基づく、民衆の救済を望んでた。その独特の思想が「罪と罰」など、ドストエフスキー作品の根底にはあるそう。

だから内容的にはやや難しい。10代の頃に罪と罰の小説を一度読みましたが、まーチンプンカンプン。おそらく今読んでもチンプンカンプン。登場人物の名前が長ったらしい上に理解するだけでも大変で、翻訳の質もそこまで高くないことも影響。

ウィキペディアを読みつつ当時の記憶も回想しつつ解説しておくと、主人公であるラスコーリニコフという中二病的な元大学生が金貸し婆さんを強殺しちゃう。殺害する前は軽くひょうひょうと考えてたが、いざ実行してみると罪の意識や良心の呵責が猛烈に自分を襲ってくる。そして最終的に自首しちゃうというストーリー。

言っちゃえば、金貸し婆さんが資本主義を表していて、主人公・ラスコーリニコフがその資本主義を打倒する社会主義を表している。つまり資本主義を社会主義が圧倒的な暴力で打倒・駆逐したということを表現してる。

ただ前述のようにオチでは主人公・ラスコーリニコフは自首してしまう。つまりドストエフスキーは「資本主義を暴力で倒すのは違うよね?」と作中の中で言いたいんです。しかしながら現実ではドストエフスキーの創作活動による健闘も虚しく、結果的にはロシア革命という暴力でロシア帝国はソビエト連邦という社会主義の国になってしまうんですが。

うーん、文化って無力?

総合評価

「これでお金を取りますか?」と一般的には真剣に言いたくなる内容。良くも悪くも「駄作」や「クソマンガ」というジャンルを敢えて作るのであれば、まさにこのマンガがそれのトップ…もといワースト。紙資源の無駄遣いも甚だしい。もはやマンガとしての体をなしてない。

ちなみに4巻の表紙は、雑誌を掲載してる新潮社の編集長。中瀬ゆかりという実在する女性。ググったらめっちゃ似てる。そして、まさか漫画版『罪と罰』のラストはコイツの夢オチ。ラストはゆかりタンが「おはようゆとり諸君!今日もバリバリ働いてくれたまえ!」と何故か貝殻水着を着てチョリーッスポーズ。意味不明。

初めて0点を付けた。ここまで極端な数字を付けたのに悪意はありませんが、正直正当に評価するのは難しい。だからギャグやネタ的な意味合いで採点した部分もありますが、漫F画太郎的なエログロナンセンスが好きな読者ファンだったらどうぞ。良くも悪くも、漫F画太郎作品の中でも最低最高の部類。

罪と罰 4巻(完)
漫F画太郎
新潮社
2013-10-11

◯展開★0◯テンポ★4
◯キャラ★5◯画力★2
◯おすすめ度…0点!!!!