『つぐもも』1巻から11巻のネタバレ感想。作者は浜田よしかづ。Webコミックハイ!というネット媒体で公開された妖怪マンガ。ただ現在は月刊アクションという紙雑誌に移行して連載してるそう。

とにかく作者の浜田よしかづの画力がハンパなく高い。もはや「プロのマンガ家が嫉妬」するレベル。井上雄彦や村田雄介と双肩をなすほど。マンガ家志望の若者が見たら凹むはず。それが老いも幼きも、ありとあらゆる女の子キャラクターも登場してくるので、いわゆるオタク系のマンガが好きな人には是非読んで欲しい。

◆2014年1月に更新した記事。

あらすじ

付喪神のことを、俗に「つぐもも」と呼ぶそう。それがタイトルの意味。一般的に道具や物が長い時間を懸けて神様に昇華したことを呼ぶ。

ただ付喪神にはもう一つあって、それが「あまそぎ」。ざっくり言うと、宿主が呪いをかけて短時間で神様化しちゃう付喪神。悪霊や妖怪みたいなもんか。そういった「あまそぎ」を倒すのが「すそはらい」と呼ばれる存在。

主人公はその「すそはらい」の一人である加賀美一也(かがみ・かずや)。帯奈桐葉(おびな・きりは)という美少女チックな帯(おび)の付喪神と共に悪霊や妖怪を倒していく漫画。だから基本的にジャンルは妖怪漫画であり、アクションバトル漫画。

つぐもも5巻 バトル描写
(5巻)
加賀美と帯奈がコラボして戦うとこんな感じに迫力たっぷり。巨大なハンマーみたいなんに変身してるのが付喪神・帯奈。

つぐもも2巻 バトル描写
(2巻)
帯だけあって自由自在で、敵の攻撃から防御するために盾にも変身可能。一見すると地味だけど、シンプルに戦いにバリエーションをもたらしてくれる。実は結構王道的で、いかにも主人公向きの能力だったりする。

つぐもも8巻 バトル描写
(8巻)
加賀美はスーパーサイヤ人チックに覚醒することもある。ゲームで例えたらスーパーマリオのスター状態。バトルの展開に幅が見られるので、少年ジャンプの能力バトルマンガより能力バトルしてるかも。

多彩なバトル描写

もちろん能力の設定だけ良くても意味がなくて、肝心のアクション描写バトル描写が大事。でも、ご心配なく。冒頭でも書いたように作者・浜田よしかづの画力が高いので、バトル描写はまさに圧巻。前述の画像を見ればそもそも明らかですが。

つぐもも10巻 バトル描写
(10巻)
ただ攻撃を避けてるだけの描写ですが思わず魅入っちゃう。キャラクターの残像感も細かく描写されてて見事。キャラの表情や髪の毛の動きなど、避けた状況によってしっかり描き分けられてる。

つぐもも11巻 派手なバトル描写
(11巻)
今度は逆に攻撃する側の描写。腕の振りだけ描写して、胴体はカッチリそのまま。そうすることで「体幹の強さ」を表現できてる。剣の軌跡も上手いと思う。

お風呂シーンをサービスサービスぅ

作者の浜田よしかづは、キャラクターの肉体の描写も秀逸。主に女体のラインがやたらと艶かしい。5~10万円近い高級フィギュアをそのまんま模写したよう。二次元のキャラクターではありますが、肌の質感も肉感的に伝わってくるほど。

それが最大限発揮されてるのがお風呂のシーン。ドラえもんのしずかちゃん!ってぐらいにお風呂のシーンがちょいちょいあって、そこには色んな老いも幼きも多種多様な女性キャラクターが登場。ある感では作者があとがきで反省するほど。

ただ大事な部分がポロポロしちゃってるんで画像は貼れません。良くも悪くも「ちょうどええ!」というカットがほとんどない。基本的には常にフルオープン状態で清々しいレベル。

つぐもも2巻 セクシー描写
(2巻)
例えば頭を洗ってるシーン。この程度で勘弁して下さい。

つぐもも11巻 セクシー描写
(11巻)
お風呂以外でもグッと来るシーンがあって、例えば主人公・加賀美が帯奈の尻に敷かれてる画像。ただ「尻に敷かれる」感じを飛び越えて、もはや加賀美が股に挟まれてる。肝心な部分こそ見えてないものの、いろいろと想像をかきたててくれる。また帯奈がギュッと足を組んで離さない感じなど、加賀美が翻弄されてる良さも手伝って実用性の高さにも繋がってる。単純に画力が高いだけではない。

とにかく何を描かせても上手い!

そもそもアクションやセクシー以外でも、作者・浜田よしかづは何を描かせても上手い。

つぐもも1巻 無機質な物体描写
(1巻)
例えば巨大な図書館的な空間。丸みを帯びた柔らかい女体だけではなく、こんな無機質な直線的なラインを描かせても上手い。マジで一冊一冊の本を描いてある。想像しただけで気が遠くなる作業。

つぐもも11巻 敵の天狗が迫力
(11巻)
他にも巨大な天狗の妖怪。凶悪な非実在的なキャラクターを描かせても秀逸。

画に関してだけ言えば、浜田よしかづはマンガ家として何一つとして欠けてるものがないと思う。線の引き方・描き方って改めて大事だなーと。

総合評価

見所はやっぱり「画力の高さ」。アクションからセクシーな部分までとにかく魅せられる。男だけではなく、女の子が見てもポワッとしちゃうような肉体美。マンガの購入基準を「画の良し悪し」で判断しる読者さんには、性別に限らず圧倒的におすすめ。

またコマ割りの使い方や構図の見せ方などのクオリティーも高くて、ストーリーもアクションとセクシーに狙いをハッキリ絞ってそうなことも大きいですが、漫画全体のテンポの良さにも繋がってる。単純に模写する力だけに長けてるわけじゃない。やっぱり見やすいコマ割りや構図も加味した上でマンガ家さんの画力の高さは評価されるべきなのかも。


◯展開★3◯テンポ★3
◯キャラ★3◯画力★5
◯全巻大人買い…★4
◯85点!!!!