『翔んで埼玉』のネタバレ感想をレビュー。作者は魔夜峰央(まやみねお)。出版社は白泉社。ジャンルは少女コミックのギャグ漫画。時代的には数十年以上前に発表された作品らしいですが、マツコ・デラックスの『月曜から夜更かし』で取り上げられて最近また一躍有名(人気?)になったとか。

そこでやや今更感もありますが面白いマンガか、つまらないか考察してみた。ちなみに内容はひどいことをあらかじめて伝えておきます。そして、あくまでオレが言ってるんじゃなくて、作品に書いてある情報をそのまま写してるだけということをお忘れなく。特に埼玉県民のみなさまはご理解の程よろしくです(笑)


あらすじ物語・ストーリー内容

場所は埼玉。つい10年ほど前にようやく電気が通ったような未開の地。県知事閣下は県民から年貢(お米)を取り立てている。埼玉県民の悲願は「一度は山手線に乗る」こと。

それぐらい何もかも遅れている土地なので、埼玉から東京へ越境するにも県境には関所が用意されていて通行手形が必要だった。当然こんな埼玉が差別されないはずがない。

翔んで埼玉 サイタマ狩り
例えば運良く都内に入国することができたとしても、高級デパート・三越に入ろうものなら「埼玉県民は西友へ行け!」と埼玉狩りにあう始末。そして百叩きの上に埼玉へ強制送還されるらしい。

どうやら東京都内には埼玉県民を見つけ出す特殊訓練を受けた武装ガードマンが多数いる。それだけ埼玉県民は汚らわしいものとして認識され、埼玉県民に触れた人は消毒されるのも普通だった。

翔んで埼玉 麗麻実
そして舞台は移って、都内の名門高校・白鳳堂学院。ある日、その高校へ主人公・麗麻実(れい・あさみ)というイケメン御曹司が転校してくる場面からストーリーが始まります。


予想を超えた容赦ないディスリ

『翔んで埼玉』は言うまでもなく埼玉県ディスリがテーマのギャグマンガ。ただ思ったよりディスリの内容がひどい。

翔んで埼玉 Z組
例えば白鳳堂学院からして、埼玉出身の生徒たちには特別な教室が用意されてる。それが「Z組」なんですが、校庭の隅っこにあるボロ小屋。校舎ですらない。どこの『暗殺教室』なんだと。

主人公・麗麻実をモブ女生徒が紹介してる場面ですが、あまりに埼玉を嫌悪しすぎてるので、言うに事を欠いて「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ」とこの後に吐き捨てます。どんな口やねんw

翔んで埼玉 貧相な所沢市役所
ちなみに埼玉県の所沢市役所もこんなボロ屋。あんま変わらねー!それを考えたらZ組の待遇は良いのかと勘違いますが、そんなことはありません。

ある日、そのZ組の生徒たちが腹痛を訴えて医務室を利用とようとする。でも、「東京都民しか利用できない」と自治会長・白鳳堂百美にかたくなに拒否される。まだここまでなら良い。

翔んで埼玉 草でも食わせておけ 私たちは牛じゃない
挙句の果てに、白鳳堂百美は「そこらへんの草でも食わせておけ!埼玉県民ならそれで治る!」と謎のおばあちゃんの知恵袋を披露。Z組の生徒たちが「私たちは牛じゃない」と涙するシーンが切なすぎます。いやいや、牛でも草食って腹痛は治らねーだろw

翔んで埼玉 メニューの違い
東京都の定食屋に行くと、埼玉県民用と東京都民用とにメニューもがっつり分かれる。「下水ライス」はひどいってレベルじゃないwちなみに日本だと過去には「沖縄人朝鮮人お断り」というのが平気であったとか。今でも「外国人お断り」ってのもありますか。

翔んで埼玉 サイタマラリア
埼玉県でしか見つかっていない病原菌「サイタマラリア」とかもある。単なるダジャレ。

ちなみにストーリーをネタバレしておくと、主人公・麗麻実は実は埼玉県民だった。父から政治家となって東京都を変えるように命令されるものの、最初は拒否していた。でも数々の埼玉差別を目の当りにすることで意識が変わって、麗麻実は立ち上がるみたいな内容。

ただ麗麻実も麗麻実でサラッと埼玉県をちょいちょいディスる。
翔んで埼玉 デイリー埼玉
デイリー埼玉という新聞を読むと、どこかの牛が逃げたといった記事ばかりだったので、「生活水準より教育水準をなんとかすべき」と爆弾発言。ひ、ひ、ひどい。でも『クレヨンしんちゃん』を見ると確かに…?www

そもそも麗麻実の父親からしてヒドい。麗麻実を東京都民として養子に出したまではいいが、次に埼玉県民にしみついている肥料と豚小屋の匂いを消すため、2年間アメリカへ留学させる。

敏感な人間は匂いで埼玉県民をかぎわけられる理由が、簡潔に言うと「う○こ臭い」から。これ自体が相当ヤバい。だから武装ガードマンからは「ごまかしても無駄だ!埼玉県民特有のコヤシの匂いがプンプンしてくるわ!」とか言われる。もはやダサイタマならぬ「クサイタマ」でありましょう(笑)

他にも埼玉県には警察がないや、埼玉県知事の写真を踏み絵に使われるといったエピソードがあります。ただ県知事は年貢を取り立てる悪魔のようなヤツじゃなかったのか?w


ラストの結末が未完なまさかの理由

ただ『翔んで埼玉』は残念ながら未完。たった3話で終了して、何巻も発売されていません。謎の埼玉デュークが登場した場面で中途半端に完結していて続きはありません。当然オチはありません。

この理由もシンプルにヒドい。作者・魔夜峰央が埼玉県(所沢市)から神奈川県(横浜市)に脱出したから。つまり埼玉県をディスりづらくなったから。このままでは本当に悪意があると受け取られかねない危険性があるとのこと。横浜(神奈川)はハイソすぎて当然ディスれないらしい。

だからといって魔夜峰央曰く「翔んで埼玉を描くためだけにもう一度所沢市に戻るなんてそんな恐ろしいことはできません」とのこと。どんだけ埼玉に嫌な思い出しかないねん。この言い訳というか、説明そのものが超絶的にサイタマをディスってるというwww


翔んで埼玉 茨城県ディスり
ちなみに茨城県が軽く登場するんですが、こちらもこちらで「茨城県は納豆しか産出しないから大変貧乏」と盛大にディスられる。まさかの埼玉以下の扱い。埼玉ですらようやく電気が通ったレベルなのに、これだと茨城県は原始時代あたりでしょうか。他にも「気の弱い女性は地名(茨城)を聞いただけで卒倒してしまう」とかひどすぎwww


総合評価・評判・口コミ

翔んで埼玉
魔夜峰央
白泉社
2016-03-01

『翔んで埼玉』のネタバレ感想をまとめると、これを面白いと表現していいのかは正直戸惑います。

さすがに最近まで電気が通ってないとか、もう自分でもこの記事を書いてて震えました。そこまで埼玉県に恨みはないので少し同情心も芽生えてしまう部分も。きっとウワサから入った読んだ人は予想の10倍ぐらいヒドイと感じるはず。

昔『燃えるお兄さん』というギャグ漫画が用務員のオジサンをディスってガチで燃えて炎上しましたが、『翔んで埼玉』はその比じゃない。出版社が跡形もなく一瞬で燃え尽きるぐらい炎上しててもおかしくない。そこはテレビに救われた感があるか。

明らかに一線を越えてる内容だと思います。ただ一周回ってオッケーみたいなことは往々にしてありますが、そういう類いのマンガなのかも知れません。また埼玉県がガチのクソ田舎ではなく、むしろ実際には都会寄りという事実も笑い話で済まされている理由かなーと勝手に考察してみた。

まさに「ぶっ飛んで埼玉」という内容の『翔んで埼玉』でした。キンドルだとお安いので気になる方は是非チェックすべし。