『東京喰種:re』7巻のネタバレ感想。作者は石田スイ。ヤングジャンプ(集英社)で連載中のバトル漫画。「東京グールのどこが面白いのか?| すごないマンガがすごい」という考察レビューはアップロード済み。

そういえば女優の広瀬アリス(広瀬すずの姉)がこの東京グールを好きらしい。誰か分からない?おそらくズゴックみたいな身体をした若いメスゴリラと言えば分かるはず…みたいなことを書いたら怒られるかな(笑)


高槻泉の小説は何をもたらす?

エトこと高槻泉がCCGに捕縛された続き。

10作目の著作「王のビレイグ」の発表記者会見で、自分が喰種(グール)であることを告白。世間が大騒ぎ。この「王のビレイグ」の内容を見てみると、隻眼のグールである主人公・名無きが人類に対して反旗を翻す英雄譚。

ただ「ビレイグ」とは北欧の神・オーディンの蔑称らしく、「片目を欠く者」という意味もあるらしい。実際にどうなのかは不明ですが、つまりビレイグとは「隻眼の王」のことを指してることは明白。

そしてグールを駆逐する人間側は「和修一族」がモデルなんですが、これを「グールの協力者」として高槻泉は描いてた。高槻泉が喰種であることが白日の下に晒された今、この小説の中身はまた特別な意味を持って読み取ることができる。

人間にとっては「深刻な脅威(恐怖)」に?CCGにとっては「強烈な疑心に」?グールにとっては「大きな希望」に?…みたいな部分から7巻のストーリーが始まります。


リゼはV(ヴィー)出身だった

高槻泉と佐々木琲世(こと金木研)がコクリコ収容所で会話。そこで重大な事実を告げられる佐々木琲世。

前作『東京喰種 3巻』で霧嶋薫香と一緒にCCG内に潜り込んだ時、真戸呉緒にRc検査ゲートに無理やり通されたんですが、佐々木琲世(こと金木研)は一切反応しなかった。霧嶋薫香に「助かったよ…半端ヤロー」と言われるなど、当時は「金木研が半グール」だったからだと誰もが思ってたと思いますが、実は違ったらしい。

理由は「V(ヴィー)」に所属するグールは「特殊なRc細胞」を持ってるからだそう。「V」は前作でちょろっと出てきましたが、芳村たちが所属していたナゾの組織。金木研はリゼからグールの細胞を移植されたことは周知の事実。つまり、リゼも元々は「V」の所属だったらしい。

そして鯱(シャチ)が久々に登場するんですが、「V」から逃げてきたリゼを引き取って、ずっと育てていたそう。だから嘉納教授たちと共にリゼを奪還しようとしていたらしい。要はシャチとリゼはカタチ的には親子関係だった模様。

東京グール:re7巻 シャチ 神代叉栄と有馬貴将
(7巻)
ただ有馬貴将に即行ボコられるシャチ。つか何故ヒゲモジャ?割りと強いキャラクターだと思ってましたがアッサリ死亡?捕縛?

ただこのバトルにおいて、鯱は有馬貴将の「弱点」に気付いた模様。メガネをかけてるだけあって、どうやら視力が弱いか視野が欠損しているらしい。まあ、それでも鯱ですら有馬貴将に触れることすら不可能なので、改めてヤバイ。これぞチートキャラ。後述しますが金木研もフルボッコされます。



ピエロ(ウタ)の正体は旧多二福

そしてキジマの部下だった旧多二福(ふるたにむら)の正体も発覚。

東京グール:re7巻 旧多二福はピエロ
(7巻)
そういえばこんなヤツいたっけ?というキャラクターですが、マスク屋の店主・ピエロ(ウタ)だったらしい。今までずっと潜入捜査してたとか。つまりリゼを襲撃して、金木研を喰種化させた張本人が旧多二福ってこと。どういう目的があったんでしょうか?

東京グール:re7巻 旧多二福 塩野という編集者
(7巻)
この旧多二福は高槻泉の編集だった塩野を肉ミンチ(パテ)にしちゃう。そして高槻泉に「苦手じゃなければ」と差し出す。なんという悪趣味(笑)

東京グール:re7巻 コクリコ 高槻泉の暴走
(7巻)
ただ塩野を食べることでパワーを得た、高槻泉はコクリコを破壊。「塩野の死はムダにしない」とのこと。ということで、次はコクリコ襲撃。


佐々木琲世の裏切り、フエグチヒナミを救出

霧嶋アヤトなど「アオギリの樹」がコクリコに囚えられたフエグチヒナミを救出しに行くんですが、その前に佐々木琲世(こと金木研)がCCGを裏切って、先にコクリコを解放。

そしてフエグチヒナミを救出しに行く。前々から考えてたのかは知りませんが、高槻泉の小説の影響を受けたことに違いはなさそう。

東京グール:re7巻 フエグチヒナミが可愛い
(7巻)
ただ解放された瞬間のフエグチヒナミが異様に可愛い。自分の中ではほとんど記憶に残ってなかった地味女でした。そして金木研は霧嶋薫香たちと再会。その時に霧嶋薫香から「またあとで」と言われる。でも「あとがない」のは明白。何故なら、金木研は有馬貴将と対峙。だから金木研は「キツいな…トーカちゃん」と涙をこぼす。この時の表情が笑ってしまった。

東京グール:re7巻 金木研 佐々木琲世 捨て駒る
(7巻)
とりあえず霧嶋薫香やフエグチヒナミをコクリコ収容所から逃がすために、金木研は「捨て駒(じかんをかせぐ)」る!!「アベ(うそつき)る」的な感じでしょうか(笑)こういう要所要所での見せ方は相変わらず上手いです。

東京グール:re7巻 四方蓮示と霧嶋薫香は従兄妹
(7巻)
ちなみに四方蓮示と霧嶋薫香は従兄妹だった関係も発覚。具体的にいうと、四方蓮示の姉の娘が霧嶋薫香だった。ただやはり有馬貴将を目の前にして散る。画像は四方蓮示の風前の花火。ここまで強かったんなら、もっと活躍させとけよみたいな。


有馬貴将の本気?

金木研は前述の鯱(シャチ)と同様に有馬貴将の弱点を発見する。やはりどうやら「右目」の視野に異常があるか、死角的なものを抱えてるらしい。ここまでしつこく描写されると、きっと今後の展開に何か活かされる布石だったりするのでしょう。

金木研は一緒に過ごした時間もあって、有馬貴将のことを「父親」のように思ってる。だから戦いたくない気持ちを抱えつつも、どこかで勝機を見出す。
東京グール:re7巻 有馬貴将「まじめにやれ」
(7巻)
ただそれは完全な勘違い。有馬貴将はキレ気味に「まじめにやれ」と金木研の両足を一刀両断。全然本気を出してなかった。金木研を瞬殺しなかったのは改心させる猶予を与えたのかも知れないですが、最終的には無情。「ワテ全然本気出してまへんねんけど?ぷりぷり」みたいなこと。

有馬貴将曰く、金木研に致命傷を与えることができた回数は645回。もちろん同時にそれを見逃した回数でもあるんですが、思わず「子供か」とツッコんでしまった。例えば一秒1回だと仮定してもトータルで10分ぐらいはかかります。当然そんなに長い間は戦ってないはずなので、子供が主張する「一億万円」に近いそれを感じさせますwww

そして「金木研を二秒で殺せる」と豪語。5分もあれば逃がしたフエグチヒナミや霧嶋薫香もヤれるそう。いや、どんだけ強いねん。窮鼠猫を噛む状態の金木研が少し一矢報いるものの、
東京グール:re7巻 有馬貴将 フクロウ
(7巻)
有馬貴将は新たな武器「フクロウ」を取り出す。19歳の時に倒したSSSクラスのグールのカクホウを使った武器だそう。そして金木研はフルボッコのフルミンチ。再生するたびそこを切り開き、きられまくり、さかれまくり。

東京喰種14巻 ヒデと金木研
(東京喰種 14巻)
「まあ頑張った方ではないでしょうか。もういっか」と諦めた時に、思い出したのが友達・ヒデ。前作の終盤で追い詰められた金木研の前に現れた。どうやら金木研に食われてた、というより自分を食わせてた模様。だから思い出したというより、金木研の中でまだヒデが生きてて、そこで会話してるような状態か。

だからヒデが言う。「バァカ。あのときオレは、お前と生きたい、と思ったんだぜ?」。
東京グール:re7巻 ヒデと金木研 生きろ
(7巻)
そして「聴こえるまで言ってやる、かっこ悪くても、いきろ」。この場面で次巻8巻へ続く。


総括


『東京グール:re 7巻』のネタバレ感想ですが、過去の伏線というか謎の回収・説明が多かった印象。これまで抜けてたピースが明らかになって、漠然としてた話が繋がった感じです。

そして、ついに佐々木琲世こと金木研が反旗を翻したワケですが、有馬貴将にフルボッコ。いや、捜査官は有馬一人でいいやん、もう他の捜査官とか要らんやんっていう。ただ金木研メインのストーリー構成で今までより読みやすかった。佐々木琲世として思い悩む心情や甘ったれた青臭さも含めて、胸が動かされる部分が多くて良かった。ヒデとのクダリも胸熱でした。だからこの7巻ではあまり批判的なことは書いてません。

でもすぐ平常運転でまたゴチャゴチャするんだろうなーと思ったりしますが、高槻泉は隻眼の王を倒してくれと金木研に頼むなど、一体何を考えてるのか不明。「V(ヴィー)」の存在もまだまだナゾが多い。そもそもリゼは何故Vから逃げたのか。またVをCCGは把握できているのか。CCG内の裏切り者とは誰なのか?嘉納教授とかもいるので、少しナゾや伏線が回収されたと言ってもほんの少し。作者の脳みそはまだまだ止めどなく開がっていくんでしょう。

東京グール:re7巻 トルソーと六月
(7巻)
ちなみに六月ナントカは流島でたむろってるアオギリ殲滅作戦の中で、まんまとトルソーに捕まります。ウリエたちは救出しに行くものの、画像を見てもらったら分かるように六月の手足が…。わざわざ、この時のために六月を浅黒い肌にチョイスしたのかも。六月の回想シーンでは、ヒドい父親との一幕が描かれます。

そういえば割りと東京グールは「親子関係の不仲」がテーマに描かれていることが多い印象。「絵や文章、創作物で同一の表現を繰り返すのは、その根底にコンプレックスを抱えている」からだそうですが、作者は親子関係にコンプレックスでも抱いているのかも知れません。…って、なんでやんねんねん!