『ソレミテ それでも霊が見てみたい』全3巻のネタバレ感想。作者は小野寺浩二。プロデューサー(笑)的な役割が石黒正数。ヤングキングアワーズ(少年画報社)で連載してたホラー漫画。

旧ブログでは1巻2巻を既にレビュー済みですが、今年春頃に最終3巻が発売されたらしく、夏もそろそろ終わりそうですが全巻まとめてレビューしたいと思います。

あらすじ

ソレミテ2巻 心霊スポットの雰囲気
(2巻)
作者・小野寺浩二が日本各地の心霊スポットに巡って、実際に幽霊に遭遇してやろうじゃないか!という勇猛果敢な内容。そして、ムダに取材がかかってる。だからジャンル的にはルポ漫画にも属するのかも知れない。まさに漫画タイトルである『それでも霊が見てみたい』という、まんまの内容。

ただ一人で心霊スポットに巡るのではなく、石黒正数という漫画家も同行。二人はリアルで仲が良いのかも知れませんが、何故か「総合プロデューサー」という肩書。だから作中では「石黒P」と呼ばれてます。ちなみに上の画像左の金髪っぽいのが石黒正数で、右の黒髪が小野寺浩二。

今までありそうでなかった、ある意味とてつもなく恐ろしいホラー漫画。

怖すぎる理由とは?

結論から書いてしまうと、基本的に幽霊らしきものは一切見えません。だからホラー漫画を謳っているにも関わらず、何も幽霊らしきものが出てこない。

例えば心霊スポットである橋を渡ろうとしたら、向こうの方から声が聞こえる。まさかの幽霊に出会えた!?
ソレミテ3巻 肝試しバッティング
(3巻)
…と思ったら、向こうも同じように肝試しで遊んでいたグループ。「肝試しバッティング」という表現を初めて聞いた(笑)

最近はホラーに関するネタは「ネット発信」が多いらしい。テレビや雑誌でもインターネットを追随してることも実際に多い気はします。

だから作者・小野寺浩二や石黒正数たちもネット情報をたよりに、丑三つ時に鏡を見ちゃいけない」的な禁断のことをやろうとする。でも案の定、何も起きない。
ソレミテ3巻 小野寺浩二がネット情報を恨む
(3巻)
そこで小野寺浩二が発狂!「絶対にマネをするな!と書いてあったのに!おのれネットめ!」とまさかの逆ギレ。腕から血が出てまっせ(笑)

ソレミテ2巻 石黒正数は毛虫が嫌い
(2巻)
むしろ石黒正数の表情の方が怖い。石黒は毛虫が大嫌いらしく、完全に目がイッちゃってます。確かに毛虫は気持ち悪いけど、そりゃ辺鄙な場所には虫がたくさんいるだろっていう(笑)

果てには「ヤラセをやっちゃうか?」的な展開に。ただあまりに幽霊が見えない状況が続くもんで、当初の目的を忘れてしまう。ある心霊スポットに足を運んだ時、何故か「木彫のシカ」が寝転がってた。確かに状況的に異様ではありますが…
ソレミテ2巻 石黒正数のツッコミ
(2巻)
そこで「シカが出てビックリってオチでいい?」と女編集者・星野さくらが提案するものの、石黒正数は「いや、どうせヤラセやるなら霊を出しましょうよ」と冷静なツッコミ。笑った。編集者が肝心の目的忘れたらアカンやん。もういろいろ残念すぎるw

ルポ的な感じの内容なので、霊に会おうと思って会えるもんじゃない。だからといって、ここまで心霊現象に出会えないのも珍しい。たまたま同行してた出版社とは関係ない人が心霊現象らしきものとは遭遇してる。状況的に見れる人は見れた。

それもそのはずで、小野寺浩二や石黒正数はとにかく霊感がない。というか、もはやガサツ。初めて海外旅行に来た人か!?ってぐらいにガンガン踏み込んで写真をパチャパチャ。ムードというものが必要だとしたら、完全にそんなものをぶっ壊し。そりゃ霊は出てこないわ(笑)

まさに「何も起きない」という恐怖に満ち溢れているホラー漫画。

総合評価

点数は76点と低めに採点しましたが、一応これはホラー漫画としての評価。ギャグやコメディーとして評価するなら80点ぐらいの点数でもいっかーって感じ。くれぐれも注意しておきたいのが、ガッツリとしたホラー漫画として読み始めると窓からきっと投げ捨てたくなります(笑)

漫画タイトルの『ソレミテ』の意味を独自に解釈してみると、「それみてごらん?心霊現象なんて何も起きなかったろう?石黒正数がまるでゴミのようだフハハハ」といったムスカ大佐的な感じでしょうか。あくまで購入するならギャグ漫画と思って購入しましょう。

ソレミテ3巻 生霊のオチ
(3巻)
ちなみに石黒正数のツイッターで話題になってた「奥さんが生霊だった?!」ネタの答えも載ってます。

◯展開★3◯テンポ★3.5
◯キャラ★3.5◯画力★3.5
◯全巻大人買い★3.5
◯おすすめ度…74点!!!!