『銀の匙-Silver Spoon-』13巻のネタバレ感想。作者は荒川弘。少年サンデー(小学館)で連載中の農業マンガ。

あらすじ

乗馬の北海道地区予選的なんの団体戦の続き。ほぼ一年ぶりぐらいの新刊ということで前回の内容はほとんど覚えておらず。とりあえずストーリー的にはなんやかんやがありつつも、八軒たち大蝦夷農業高校は全国大会に出場するという展開。

往年のひょうきん族?

全国大会に出場するために東京へ行く大蝦夷農業高校。一番初めに走るのは八軒。ただ最初こそ華麗に障害物を飛び越えるものの、オリンピックの垂れ幕に見とれててまさかの経路違反で見事に失格。馬術人口が少ないからオリンピックを狙えるかも…という会話に内心浮かれてた。

銀の匙13巻 全国大会で失敗する八軒
審判のダメポーズが往年の「ひょうきん族」を彷彿。笑顔が素敵すぎる。

そして八軒は前代未聞の255点という最大級の減点を食らう。当然、北海道へ帰ると八軒はネタにされまくり。
銀の匙13巻 南九条あやめのイヤミ
南九条あやめからは「お久しぶりね!二百五十五軒!!」と最大級のイヤミ。自称・作家の百田尚樹という男がいますが、ペテン師のように主張することがコロコロ変わる。そういう特徴から「嘘八百田尚樹」というアダ名が一部で付いてますが、ノリ的にはそんなんに近い?

銀の匙13巻 御影のカッコイイ乗馬
ちなみに御影の乗馬シーンはムダにカッコイイ(北海道予選)。

展開はアッサリ?

乗馬の全国大会然り、展開は結構アッサリ。作者の荒川弘は現在家族の看病のために、連載は『銀の匙』に限らず不定期連載中だそう。銀の匙に限って言えば前からかも知れませんが、だから展開を引っ張ることは薄め。

銀の匙13巻 味にシビアすぎる八軒
だから金華豚のピザとか作るクダリも意外にアッサリ。既に何度も作ってることも影響してますが、思わず教師が「やなガキに成長しちゃったなー」とボヤくぐらいムダにシビアに評価しちゃう八軒たち。死んだ目つきが笑った。可愛らしい子役がギャル系になってるとショックですが、ノリ的にはそんな感じ?

時期的にはそろそろ大学受験。
銀の匙13巻 オタクの西川一
西川一の東京の大学へ行きたい理由も下衆。ただ東京の大学や会社へ行きたい若者は、オタクに限らず、だいたいこんな理由なんでしょうが。

総合評価

相変わらず、銀の匙はストーリーの内容は特に面白いことはない。一話完結のオムニバスでもなければ、がっちりとしたストーリーものでもない。だから基本的に展開に唐突感があって、ストーリーを追うことができないので読みづらい。要所要所で見せるキャラクターのノリは笑えるだけ。この13巻でもそれは同じ。

ただ、ほぼ一年ぶりの新刊ということで、それだけ休載回数が多かったという裏返し。そのせいか特に展開が以前よりもアッサリしてる感じ。メインの軸以外はテキトーに消化して、時間的なことを考えると駒場一郎を会社に引き入れて、御影の大学合格うんぬんかんぬんをサラッと描いて、そろそろ締めに入るのかなーという印象も。

でも荒川弘は祖母が入院してた最中も、病室で漫画の原稿を描いてたぐらいの強者。だから家族の看病ぐらいで不定期連載になるもん?という素朴な疑問も湧く。『アルスラーン戦記』という連載も抱えてるので仕方ないのかと思いつつも、ここまで荒川弘が連載が不定期になるのは、それだけ旦那や子供といった本当に近い身内が重篤な病気になったんかなーと推察。



◯展開…★3◯テンポ…★3.5
◯キャラ…★4◯画力…★4
◯全巻大人買い…★3.5
◯おすすめ度…82点!!!!