『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』全7巻のネタバレ感想をレビュー。作者はうすた京介。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのギャグ漫画。

最近のうすた京介は地下アイドルと戯れてるイメージしかないですが、今更ながら『すごいよマサルさん』が面白いかつまらないか考察してみた。


あらすじ物語・ストーリー内容

主人公は、高校二年生の藤山起米粒(ふじやま・おこめつぶ)。ひょんなことから転校した高校先で、もう一人の主人公・花中島マサルと出会う。コイツはセクシーコマンド部(略してヒゲ部)の部長を務める、とんでもないヤツだったという話。

花中島マサルがとんでもないという設定なんですが、もう一人の主人公の名前(藤山起米粒)からしてヤバい。もっと言えば高校名もヤバい。それが「わかめ高校」。教育と何の関連性もない。藤山起米粒が校門前で高校名を見て驚愕するんですが、そもそも入学する前に気付けたやろ。

基本的にネーミングセンス・ワードセンスがヤバい。主人公・藤山起米粒が言いづらい名前ってことで、花中島マサルが呼びやすいようなアダ名をつけようとする。

すごいよ!!マサルさん1巻 フーミンがアダ名を付けられる場面
(1巻)
でもアダ名の候補が「げろしゃぶ」か「フーミン」。一応後者のフーミンでアダ名が決定するんですが、主人公・藤山もさすがに「げろしゃぶだけは絶対にダメだ」とかたくなに拒否w

他のサブキャラクターの名前も酷い。近藤真茶彦(マチャ彦)や田中スーザンふ美子(校長)やキャシャリン(磯部強)など、こんな笑える登場人物たちがテンヤワンヤする学園ギャグマンガです。


破天荒すぎるキャラクターたち

とにかく花中島マサルのキャラクターが破天荒。全然行動が読めなくて、斜め上すぎる行動ばかり。ただ幼少期の花中島マサルはメルヘンチックでまともだった。それが何故おかしくなったかといえば、イカレポンチな父親サトルの影響。

すごいよ!!マサルさん7巻 ライオンに食われるマサルさん
(7巻)
アフリカに無理やり連れて行って、小さかった息子マサルをライオンに食わされる。この後、「スカッとした」と笑顔満開。そして自分からライオンに息子を食わせたのに、「よくもやりやがったなコンチクショー!」とライオンをボコボコ。いろいろ怖すぎ。

だから、マサルさん以外のサブキャラクターも個性的でしっかり面白い。
すごいよ!!マサルさん3巻 めそ
(3巻)
例えば、「めそ」はふなっしーの先駆け。でも「めそ」の中に入ってるのはまさか二人入ってた?

すごいよ!!マサルさん7巻 めそ
(7巻)
一度バレそうになって慌てて「めそ」の中に入ったら、グニョングニョン。原型とどめてなさすぎ。というか、どんだけ伸縮性ある素材やねん。ちなみに中の人は関西人らしく「はよせな」という声が聞こえたとか聞こえないとか。


動きの描写がキモい

ギャグマンガでも画力が大事だと感じさせるのが、無駄に動きが派手。花中島マサルがボールを投げるときとか、そこら辺のスポーツマンガ以上に本格的。

すごいよ!!マサルさん2巻 キモいマチャ彦 2
(2巻)
例えばマチャ彦が悪者に殴られる時は、どんだけ回転すんねんっていうぐらい空中に舞う。

軟弱なキャシャリンが思いっきりバットを振り回して、ホームラン性の当たりを打つ。
すごいよ!!マサルさん3巻 骨が折れたキャシャリン
(3巻)
でも骨がバッキバキ。プラプラ感がヤバい。

すごいよ!!マサルさん2巻 キモいマチャ彦
(2巻)
すごいよ!!マサルさん4巻 動きがキモい描写
(4巻)
でも、逆にデフォルメを効かせすぎた下手な画を要所要所で挟んで来るので、このギャップ感が笑いを増長させる。トータルまとめると、キャラクターの動きがいちいちキモい。


誰も傷つけない悪ノリが笑える

特にセクシーコマンドマサルさんですごかったのが、無意味な悪ノリ。斜め上を通り超えた言動の数々で、そのセンスは天下一品だった。

すごいよ!!マサルさん7巻 悪ノリ
(7巻)
花中島マサルがメガネを使った意味不明な遊び。それを見た校長が「このワシにうってつけー!」という大興奮の意味不明な返し。全力でしょうもない。これぞギャグマンガ。

悪ノリの笑いは大体「人を傷つける」ことが多い気がしますが、マサルさんに限って言えば、そういうのがほとんどない。しかも「セクシーコマンド」とタイトルで謳いつつも、下品な下ネタに走ってないのが地味にスゴい。もはやセクシーの概念すら変えた雰囲気すらある。


うすた京介が23歳だった事実

すごいよ!!マサルさん7巻 うすた京介の年齢23歳
(7巻)
冒頭でも書きましたが、作者のうすた京介が連載してたのが「23歳」だったことに驚き。リアルタイムで読んでる時には何も思いませんでしたが、23歳はサッカー日本代表・香川真司よりも若い。AKB48で言ったら、指原莉乃やまゆゆぐらいの年齢?そら顧問のトレパン(松田達郎)の年齢設定も29歳と若いはず。

うすた京介は小中学生と年齢的に近かったので爆発的にウケたのかも。ノリも瑞々しくて計算臭もしない。本当にセンスや感性だけで笑わせてくれたギャグマンガ。当時かなり社会現象になったことは記憶として鮮明に残っています。


最終話はこんな結末で完結

ちなみに、こんなカオスギャグ漫画の最終回・最終話をネタバレしておくと、9月の二学期が始まった直後、突如として現れたのが暗黒先生・ジゴック。ジゴックは校長・田中スーザンふ美子を倒して、わかめ高校の新たな校長として無理やり就任。

そして校庭にはジゴックが撒いたと思しき、大量のメソ風の生き物。生徒たちは次々とその毒牙にかかる。わかめ高校絶体絶命のピンチ。そこへ立ち上がったのが、校長と共にセクシーコマンドを最強の格闘技として完成させたマサルさんたち。

圧倒的な戦闘力を誇るマサルさんたちに、ジゴックは本気を出す。大量のメソを強大化・凶暴化させるために念じる。念じる。念じる。しかしジゴックはそこそこお爺ちゃんだったため、頭の血管が切れるか何かして自滅。

第二部・地獄校長編が始動、そして完結。歓喜に湧くマサルさんたちの場面で終わりを迎えます。


総合評価・評判・口コミ


『セクシーコマンド外伝 すごいよマサルさん 全巻』のネタバレ感想をまとめると、2015年現在に読んでも面白かった。作者・うすた京介の感性や表現が瑞々しくて、このマンガを模倣しようと思っても難しいでしょう。まさにセンスだけで描かれたようなギャグ漫画。もちろんそれだけではなく画力がしっかり高かったりもしますが。

そういえば「マサルさん」はアニメ化もされてる。学生時代にその深夜アニメが放送されてて、それも地味にハマってた記憶。こんなんアニメ化してもゼッタイ寒いやろーと最初は全く期待せずに観始めたんですが、意外にも主役・マサルさんの声優が合ってて面白かった。

だから現在の少年ジャンプのギャグ漫画といえば『磯部磯兵衛物語』ですが実はアニメ化したら案外ハマるんじゃねーかなー?と思ったり思わなかったり。