『性食鬼』7巻のネタバレ感想。作者は稲光伸二。ヤングチャンピオン烈(秋田書店)で連載中のセクシー漫画。

あらすじ

主人公は、野川いずみ。クラス委員長を務める。見た目からして、いかにも真面目そうな女の子。でも最近はムラムラが止まらない。保健室でも一人でゴニョゴニョ。自分でも違和感を感じてる。

そんな最中、野川いずみは学校で謎の着ぐるみ星人に襲われそうになる。そこへ「うさ山」と名乗る謎のバニーガール少女が登場。野川いずみはヘンテコ宇宙人たちの戦いに巻き込まれる…という展開。

性食鬼6巻1
(6巻)
とりあえず掲載誌が掲載誌なだけに、そういう感じの内容のマンガです。

野川いずみはフェロモンが武器

ざっくり言うと、主人公・野川いずみはフェロモンが武器。このフェロモンに触れてしまうと、着ぐるみ星人たちは消滅してしまう。見た目はゆるキャラの延長線上ですが、中の人はいない。

だから野川いずみは着ぐるみ星人と戦わざるを得なくなるわけですが、コスチュームが何故かビキニ。しかも面積が極狭。そして戦ってる最中もムラムラが止まらない。最近の展開では着ぐるみ星人が女王を識別するフェロモンまで分泌してる。教育委員会に敵が潜り込んでいるので、バレないようにしなきゃいけない。つまりフェロモンを抑えなきゃいけない。

性食鬼7巻 何かを入れられる野川いずみ1
(7巻)
で、どうするかというと結局プラグで挿入する以外にない。自動車でも最近はプラグインハイブリッドカーが流行ってますが、まさにそれ!フェロモンが分泌されるのは、女性の大事な部分だから。野川いずみの表情が切なすぎる。

性食鬼7巻 何かを入れられる野川いずみ2
(7巻)
ただ別の穴まで食い止める必要がある。つまりまさかのニケツ!多くは語れませんが、おそらく自転車のニケツではありません。この場面が笑えます。「おしりから何か出てませんか?」「出してもいいから力を抜きなさい」。いや出ちゃダメだろw

性食鬼7巻 何かを入れられる野川いずみ3
(7巻)
ちなみにピコピコセンサーは健全な男子だったら反応します。ムダに焦らして焦らして…というのが良かった。怒られそうだったら画像削除します。

性食鬼7巻 修行する野川いずみ
(7巻)
修行シーンからして、変な道具が登場。敢えて多くは語りません。野川いずみの性的快感が高まると攻撃力が増す。ただ反面、ONE PIECEのルフィではないですが、大きな必殺技を繰り出すと反動も大きい。結果、ビクンビクンッとなりすぎて動けなくなる。

狛江という残念男子

とりあえず野川いずみは街中へ飛び出して、着ぐるみ星人たち相手に実践練習。何故か野川いずみはブルマー姿。でも敢えてツッコミません。キリがないからです。

結論から書くと、野川いずみは敏感すぎr…もとい修行不足だったため、着ぐるみ星人にアレコレと組んず解れつ街中でヤラれてしまう。ましてや、アキバ系オタクたちがコスプレ撮影会をしてる最中。

しかも、そこに同級生の狛江という非モテ男子がいた。野川いずみは見た目が清純。ただ野川いずみが今回のように襲われて快楽に身悶えてる場面に一度遭遇済み。それ故に、野川に対して色んな妄想が膨らんでた。

性食鬼7巻 狛江と野川1
(7巻)
結果、野川いずみを助けるどころか「お前ら!この子はもっとやって欲しいんだよ!」と着ぐるみ星人を煽る。野川いずみの「いいから早く行って」というツッコミが笑う。しかも、「規制を恐れて中途半端に妥協してたら表現はどうなる!?」と、まさかの作者の心の声も(笑)

ただ色々あって、野川いずみが女王に心が乗っ取られてしまう。女王は人間を着ぐるみ星人にすることが可能。でもそのためにはキスが必要。それを目の当たりにした狛江の錯乱っぷりが笑う。
性食鬼7巻 狛江と野川2
(7巻)
今まで散々煽っておいて、何故かキスには精神的ショックを受ける。このピュアさは一体何なんだ!「これ以上は心が壊れてしまう」とポエティックなのも気になります。

その出来事が狛江を暴走させ、野川いずみに告白するという暴挙に出る。どういう流れで勝算があると考えたのか分かりませんが、それが思春期男子の特権だ!
性食鬼7巻 狛江と野川3
(7巻)
狛江の動機があまりに理不尽で笑ってしまう。純愛だの語っておきながら、ただ野川いずみのマッパを独り占めしたいだけ。まさにヌレヌレの『潤愛』。百田尚樹の『純愛』ばりに言葉の意味を履き違えてて、空虚に空回り…ってアレは『殉愛』か。

性食鬼7巻 狛江と野川4
(7巻)
最終的には「付き合うのが嫌ならキスをしろ!キスが嫌なら付き合え!」と究極の二択を突きつける。「もう…わけがわからない」と茫然自失の野川の表情が笑う。

ただ狛江の身勝手な理屈も理解はできる。だって見ず知らずのオッサンにキスしておいて、俺とは付き合うことすらできないのか?女子は気まぐれで男子にアレコレしちゃうことってありますが、そういうのを見ると「え?俺にも当然やってくれんだよね?」と心の中で一度はそんな気持ちを抱いたことはあるはず。特に大人向けの女優さんに対する感情がまさに複雑。男子なら分かるはず。

それをまんま厚顔無恥丸出しで実行してくれてるのが、今回の狛江(笑)

総合評価

画力は高いものの、露骨な描写が多いだけのマンガかと思ってたんですが、意外に7巻は笑いました。作者の実力が向上したのか、自分の心持ちが変わったのかは不明ですが。

画像を多く貼れないのは残念ですが、少年誌ではさすがに無理でも、青年誌ぐらいではこれぐらい頑張っても良いのかなと。少なくとも応用できる技や演出がありそう。露骨に表現するより読者の想像を掻き立てる方が、ただ脱いでるだけよりピコピコセンサーは反応する気がします。

◯展開★3◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★5
◯全巻大人買い★4
◯おすすめ度…85点!!!!