『さんかれあ』全11巻のネタバレ感想をレビュー。作者は、はっとりみつる。掲載誌は別冊少年マガジン。出版社は講談社。ジャンルは少年コミックのゾンビ恋愛漫画。アニメ化もされるなど意外に人気だったらしい。

2014年9月頃に完結したマンガではありますが、今更ながら面白いかつまらないか考察してみました。


あらすじ物語・ストーリー内容

主人公は降谷千紘(ふるや・ちひろ)。ゾンビっ娘が大好きな男子高校生。愛犬ばーぶが事故死したので、生き返らせる蘇生丸を開発。

さんかれあ1巻 散華礼弥
(1巻)
それをお嬢様女子高生・散華礼弥(さんか・れあ)が間違って飲んでしまって、ゾンビ化しちゃう。それを主人公・降谷千紘が人間に戻すため画策する展開。だからタイトルの意味は『さんかれあ』はこのヒロインの名前。

さんかれあ2巻 散華礼弥
(2巻)
ゾンビ化しても意識はハッキリしてて、ムダにパワーアップ化しちゃう散華礼弥。

さんかれあ6巻 散華礼弥
(6巻)
散華礼弥のノホホンとしたキャラ性が良いのかなー。

さんかれあ11巻 散華礼弥
(11巻)
ただ意識は徐々に混濁していって、「食べたい」という衝動が抑えられなくなる散華礼弥…みたいな感じ。


展開はつまらない

ストーリーは基本的に退屈。ストーリーの軸は、散華礼弥を救う・ゾンビ化の謎に迫るってところなんだろうけど、なんか良く分からない。普通に日常生活を送ってたかと思いきや、ゾンビの研究所ZOMAに突入。でも、それもいつの間にかサラッと終わってたり、全体的にスッキリしない。

恋愛要素を前面に出したいのか、サスペンス要素を前面に出したいのか、うーん。言葉で色々説明しようとしすぎてて、それが設定の幼稚さを拍車をかけてるのかも。

あと主人公の「ゾンビっ娘」好きも意味が分からない。読者からしたら、共感はしづらい。


ラストのオチは良かった

さんかれあ11巻 散華礼弥 (2)
(最終11巻)
ただ最終回のオチはそれなりに良かった。「対比」を上手く利用した結末で、良い意味でショッキングな終わり方でした。

ただこのままショッキングな結末で終わるのかと思いきや、また最後の最後はハッピーエンドという振り回しっぷりは、うーん?個人的には、そのまましんみり完結させて良かった気もします。最初からコレを狙っていたんだとしたら、色んな遠回りが多かった気がします。


総合評価・評判・口コミ


『さんかれあ』のネタバレ感想をまとめると、さして面白くない漫画。「自分が当初予定してたよりもかなり長期連載になってしまった」と最終巻に作者談が載ってるんですが、その言葉を裏付けるようにダラダラ続いた印象。特に中盤以降は退屈でつまらない。本当に読めるのは最初と最後ぐらい。

セクシー描写もチラホラとあるものの、それは質量ともに中途半端。もっと6巻7巻程度のボリュームでコンパクトに展開がまとまってたら、もしかするとそこそこおすすめできたかも。