『サクラタブー』1巻のネタバレ感想。モーニング(講談社)で連載中のサスペンス漫画。作者は猫田ゆかり。ちなみにサクラは「警察」のこと。警察のロゴマークが桜だから。要するにタイトルは「警察を批判することはタブー」という意味。

あらすじ

だから最初は主人公はジャーナリストだと思った。何故なら「サクラタブー」という用語は基本的にマスコミが使う用語だと思ってたから。

サクラタブー1巻桜間
でもこの漫画の主人公は、実は警察官僚の桜間。失脚屋と呼ばれ警察内部では恐れられ、不正を働いた上司たちを警察から追い出す。暗に警察内部を浄化してる。

サクラタブー1巻2綾目
そこに立ちはだかるのが、首席監察官の綾目。表情がただの悪魔。ちなみに監察課の目的は警察内部のの不正や不祥事を監視・取り締まりをしてる部署。言い換えると警察の警察。だから本来は桜間と綾目の二人が反目するのは不自然。

でも実は桜間が子供時代から、この二人は因縁めいた出会いをしてる。桜間の父親も警察官だったんですが、警察上層部の内輪もめが理由で犯人に射殺されてしまう。子供ながらに理不尽を感じた桜間は、お葬式に訪れた当時の警察庁長官に詰め寄る。

サクラタブー1巻3綾目
その時にささっと割って入って、小学生相手に脅す綾目。それで悔しかったから、警察官僚になって権力を手に入れろと一言残して立ち去る。だから内容的には普通の「警察漫画」と言ってもいいかも。

実際の警察庁長官狙撃事件とリンク

ストーリーは、警察庁長官の美竹が射殺された所から始まる。警察庁長官狙撃と言えば、実際20年ぐらい前に国松長官が襲撃される事件が起きた。マンガはそれとリンクさせるカタチで、桜間が警察がひた隠しにしてる過去の暗部を掘り返そうとするという展開。

サクラタブー1巻警視総監
だから公安部などが登場。過激派左翼や右翼などを監視してることになってる。ただ普段は何をやってるのかよく分からない部署で、キャバクラで豪遊してることが明るみになることもしばしば。

ちなみに国松長官事件では公安部が前面に出てきて捜査するも空振りの連続。結果、犯人は捕まらずに時効を迎えた。しかも時効を迎えた時の記者会見で公安部は「オウム真理教が犯人」と主張して、それが逆にオウムに訴えられて敗訴。公安部がつくづく無能っぷりをさらけ出したのは記憶に新しい。

一応マンガの中では犯人が捕まらなかった…いや警察が意図的に捕まえなかった理由を軸に、狙撃犯の招待も含めて色々と展開させていく感じの内容。

総合評価

警察官がもし犯罪を犯しても、基本的に実名で報道されることはない。その理由が「書類送検」という手段。マスコミの中では、逮捕されれば実名、書類送検だったら匿名という独自ルールが存在。

だから警察としては、身内の犯罪者は逮捕しない。任意同行という体で取り調べ。最終的に落とし所が付いた段階で書類送検。その犯罪を犯した警察官は依願退職、検察はそれを根拠に不起訴。そして役職が高い警察官だったら天下り先へGO。

新聞やテレビはそれを知った上で、そういうことを記事にしてる。マスコミとしては警察と仲良くしておいて、色んな事件の情報を教えてもらうという魂胆。そしてろくに取材もせずに、警察が発表した事件情報をそのまま紙面に載せるだけ。

個人的には、そういう部分に切り込んでいくのかと想像してたので、やや期待ハズレ。なかなか骨のありそうなマンガが登場したと一瞬期待しただけに、良くも悪くも平凡でありきたりな「警察漫画」だったことに何とも言えない気分。

ただ警察漫画として評価したら、実在の事件もテーマにしていたりして、そこそこ切り込んではいるのかなーと。サスペンスとしてドキドキさせられる部分はまだまだ少ないが、今後の展開としてはちょっとぐらい期待してもいいのかも。警察ドラマが好きな読者はチラッと読んでも損はしないかも。



◯展開★3.5◯テンポ★3.5
◯キャラ★3.5◯画力★4
◯おすすめ度…83点!!!!