『坂本ですが?』全4巻が面白いかつまらないか考察レビューを書いてみた。作者は佐野菜見。掲載誌はハルタ。出版社は角川書店。ジャンルは少年コミックのギャグ漫画。


あらすじ物語・ストーリー内容

主人公はナゾの高校生・坂本。黒髪メガネの見た目は秀才そのもの。それゆえに不良や一部の生徒からは目をつけられる。黒板消し落としなどのイタズラをされる。

坂本ですが?1巻 黒板消し落としのいたずら
(坂本ですが?1巻)
でも、そんなイタズラをことごとく華麗にスタイリッシュに、そして紳士に対応する。画像は落ちてくる黒板消しを見ずに、坂本は華麗にキャッチ。そして何事もなかったかのように、他のクラスメイトたちに朝の挨拶を交わす。

坂本ですが?1巻 ランチパック各種盛り
(坂本ですが?1巻)
坂本が不良たちに昼飯のパシリにされた時は、ランチパックをこんな風に華麗に盛って、逆に不良たちは「ランチパックってこんな小洒落たもんだったのか!!」と驚愕感心させる始末。きっと剛力彩芽もゴーリキダンスを思わず踊り出すに違いない。

坂本ですが?2巻 シャボン玉
(坂本ですが?2巻)
いつの間にか、坂本は不良たちと仲良くなって、一緒に校舎裏でタバコをふかしてるのかと思ったら、まさかのシャボン玉。坂本が吐く吐息成分を分析してみたいものです。

『坂本ですが?』は一周回ってファンタジーな一面も見せるちょっとカオスなギャグ漫画になっています。


慈愛に満ちた坂本がワロタ

坂本は紳士であるが故に、とにかく誰にでも優しい。

坂本ですが?3巻 人体模型にも優しい
(坂本ですが?3巻)
例えば、人体模型にだって「風邪ひきますよ」と制服をかけてあげる。人体模型は内臓をむき出し状態ですから、冷静に考えると震えるが止まらないってレベルではないでしょう。

坂本ですが?1巻 ハチを箸で掴む
(坂本ですが?1巻)
教室に侵入してきた巨大ハチに対しても、まさかコンパスでキャッチ!百歩譲って、そこは箸や鉛筆じゃないのかッ!?危険な害虫でも命は命。坂本は無益な殺生は行いません。

坂本ですが?2巻 わにわにパニック
(坂本ですが?2巻)
ゲームセンターにある「ワニワニパニック」で、まさかのバッハを演奏。「イテテ」というワニの叫び声だけで、優雅なクラシックを体現するなんて、坂本の菩薩のように満ち溢れた愛があってこそ。


華麗にスタイリッシュな言動がかっこいい

ただ坂本は時としてかなり大胆なアグレッシブさを見せることがある。そのアグレッシブさは人間離れした領域に入り、もはやただの兵器しか思えないことも。

坂本ですが?4巻 ガトリング砲の雪投げ
(坂本ですが?4巻)
例えば雪合戦を坂本がやると、まさかのガトリング砲。明らかに死人が出るレベル。

坂本ですが?3巻 パンクイ競争
(坂本ですが?3巻)
運動会のパン食い競走では、まさかのクロコダイル並みのデスロール。止めて!吊り下がったパンのHPはゼロよ!

坂本ですが?3巻 コサックダンスで砂落とし
(坂本ですが?3巻)
靴底の砂を払い落とす時には、高速コサックダンス。あんな細かい目地に詰まった小石を落とそうと思ったら、相当な足を振る勢いは並大抵のレベルじゃない。この時の坂本に近付いたら絶対アカーン。


物理法則?それがどうした!

もはや坂本の前ではどんな物理法則も通じない。通学中に川のコンクリートの擁壁を平気で走ったり、万有引力や重力だって坂本のトリコ。

坂本ですが?3巻 人間タワー
(坂本ですが?3巻)
運動会の人間タワーでは、まさかのピサの斜塔を体現。頂上・坂本のガクトばりのポーズがイカしてます。ただゼッタイ尾木ママが怒ってくるパターンのやつやー!!

坂本ですが?4巻 教科書をお姫様抱っこ
(坂本ですが?4巻)
クラスメイトの女子が運んでいた大量の教科書を落とした時も、それを優しくお姫様抱っこ。おそらく頭部分であろう本はどこに支えられてるというのか。もちろん、それは坂本の愛によって支えられているのである。

坂本ですが?2巻 久保田ママ
(坂本ですが?2巻)
この坂本の優しさは友達(久保田)のお母さんを魅了してしまうこともあるが、それも大胆かつ不敵にいなす。この場面では二次元と三次元の壁を超えた、実にファンタスティックなオチに感涙必至であります。


総合評価・評判・口コミ


『坂本ですが?』の感想レビューをまとめると、得も言われぬ笑いに包まれます。

坂本の真剣かつ紳士に繰り出される奇想天外なボケ…もとい超絶秘技に誰も見入ってしまいます。その秘技の数々がとにかくスタイリッシュすぎて、坂本がオールマイティーの領域を超え過ぎてて、ひたすら意味不明。

しかも坂本が淡々と無表情でこなしていく姿は、変に圧倒的な説得力を持たせる。数々の奇妙奇天烈なボケを問答無用で、良い意味で読者に押し付けてくる。気付くと思わず坂本ワールドに引き込まれてしまってます。

でもそれが面白い。逆に感性に振り切れすぎたボケに「つまらない」と感じる読者も少なくないでしょう。ただある意味、ホメ言葉にしか思えません。笑える人だけ笑えればいいんです。個人的にはそういう考察で締めたいと思います。

残念ながら完結してしまいましたが、「全4巻」というボリュームだからこそ全巻集めやすいはず。いわゆるギャグ線が高い漫画なので人は選びそうですが、ハマれば相当面白いはず。それでもギャグ漫画は失速するスピードが早いものの、やはり全4巻というボリューム感のおかげで飽きを感じることなく読み終えられるはず。