『スケットダンス (SKET DANCE)』全32巻のネタバレ感想。作者は篠原健太。少年ジャンプ(集英社)で連載されてた学園漫画。基本的にコメディータッチなものの、時々感動できたりもします。スケダンの愛称で親しまれてたマンガ。この記事では笑った話を10個ほど紹介。

あらすじ

スケットダンスの簡単なあらすじを説明しておくと、主人公は藤崎佑助(通称ボッスン)。開盟学園に在籍する男子生徒。このボッスンが学園の生徒達の悩みを解決するため「スケット団」という部活を結成。ちなみに「助っ人集団」の略語。

そしてヤンキーな武闘派・鬼塚一愛(ヒメコ)と無口な頭脳派・笛吹和義(スイッチ)らと共に、学園の問題や生徒の悩みを解決していくという、オムニバス形式の学園もの。冒頭でも書いたようにコメディータッチな展開が多めの漫画。

Jソン先生のお見合い

Jソンという教師がお見合いするという話。名前の通りのルックスで怖いものの、極度の上がり症だからボッスンたちに助けを求める。そこで無線機を使って、主人公のボッスンたちがアレコレと指示してあげる。少し特異な設定なのが、メールの文章をそのままJソンに伝える。

ただJソンがテンパりすぎて、暴走。お見合い相手の女性も、Jソンの見た目が怖すぎるので色々と勘違い。
スケットダンス12巻108話Jソン先生のお見合い
(12巻108話)
ボッスンたちの指示を聞き間違えて、とんでもない発言を連発。

例えばボッスンがJソン先生に「勝手に動くな」と指示するものの、そのままJソン先生はお見合い相手にその発言を繰り返す。だからお見合い相手はビクビクッ。またボッスンが指示するタイミングが少し遅れて、何故か「アンタを料理して食べるぞ」みたいなムチャクチャ展開になったり結構笑えた。アンジャッシュのすれ違いコントばりの上手さに乾杯。

修学旅行で人格が入れ替わる

あらすじでも書いたように主人公・ボッスンはスケット団という部活を結成。その顧問が中馬という教師なんですが、たびたび色んなクスリを開発してる。ボッスンたちが修学旅行をする回ではは、ヒロイン・ヒメコと人格が入れ替わるというクスリを飲んでしまって、さあー大変というお話。

そして、その日は大阪かどっかに修学旅行。当然トイレやお風呂に入らなきゃいけない。
スケットダンス15巻134話修学旅行、放尿
(15巻134話)
そのクダリが下ネタ満載だったりするけど笑えた。泣きたいんはコッチやー的な。

三語しか話せない宇賀神

スケット団には色んな生徒たちから相談が寄せられる。そこである日、宇賀神という生徒が相談しに来る。

スケットダンス25巻219話宇賀神「無論」「左様」「笑止」
(25巻219話)
ただ「無論」「左様」「笑止」の3つの言葉しか話せない。その制限をしっかり活かせた展開を作れてた。宇賀神のキャラもちょうどいいウザさ。

レミお姉さんはドジっ子すぎる

美空レミという教師は昔教育番組で歌のお姉さんをやってた。だから学校内でのアダ名も、そのまま「おねえさん」。とにかくドジっ子。

そしてある日、スペクター人形を学校に持ってくる。教育番組のマスコットキャラクター(?)で、ずっと大事にしてた。
スケットダンス9巻73話レミお姉さん、スペクター人形
(9巻73話)
ただ何をどう間違ったか黒板消しと勘違いして、スペクターをパンパン叩きまくる。その後もスペクターのリンチ具合がハンパない。最終的にはレミお姉さんはスペクターを思いっきり外へブチ投げる。

ドジっ子という本来可愛らしい要素とは裏腹のエグさに笑った。

スーパーマリオブラザーズ?

『スケットダンス』ではちょいちょいゲームに関するネタも出てくる。完全オリジナルだったり、なんかのパロディーであったり色々。

スケットダンス11巻91話マリコブロークン1
(11巻91話)
スーパーマリオブラザーズに似たゲームが登場する回がある。その名も「スペシャル・マリコ・ブロークン」。ネーミングセンスのなさがエグい。

スケットダンス11巻91話マリコブロークン2
(11巻91話)
ゲームの中身以前にコントローラーのボタンがメチャメチャ多い。一瞬蓮コラに見間違える勢い。でもファミコン並みのゲームだから、そんな要らんっていう。

肝心の中身は、やっぱりスーパーマリオブラザーズとほぼ同じ。横スクロールアクション。キノコも登場して、それを食べると…
スケットダンス11巻91話マリコブロークン3
(11巻91話)
まさかのキャリアアップ。ただ制服の色が変わるだけ。視覚的に分かりづらいにも程がある。安っぽいソーシャルゲーム。

透明人間化したボッスン

スケット団の顧問・中馬が色んなクスリを開発してくる、と前の記事で書きましたが、ある時に「透明人間になるクスリ」を開発してくる。

ただ主人公のボッスンは、調子に乗って全裸のまま外出。案の定というか、途中でクスリの効果が切れ始める。しかも厄介なことに顔面の方から透明化が解除されていく。そこでヒロインのヒメコに助けてもらうんですが…
スケットダンス13巻114話透明人間
(13巻114話)
余計アウトー!!生首を持ってウロウロしてる女子高生って北斗の拳の世界観でもおらへんぞ。

早乙女ロマン

『スケットダンス』の名物キャラクターと言えば早乙女ロマン。マンガ家を目指してて、たまにマンガ賞を取ったりする実力者?

スケットダンス7巻55話ヘタッピマンガ研究所R
(7巻55話)
ただめちゃめちゃ画が下手。まさに「ヘタッピ」を地で行く。ちなみに鳥山明や村田雄介がこんなタイトルのマンガ家養成本を発売してる。

スケットダンス7巻55話ヘタッピマンガ研究所R2
(7巻55話)
お節介にもマンガの描き方を教えてくれるんですがもはやホラー。背景がおどろおどろしい。効果音も思わず「ゴゴゴゴ」。

この早乙女ロマンは、その後もちょいちょい登場してくる。やっぱり画が下手なまま。ガチガチの王道の少女マンガを描いてるはずなんですが、
スケットダンス26巻226話早乙女ロマン
(26巻)
何故か途中でバトル展開が始まる。とにかくカオス。でも、とにかくオモロい。個人的には、かなりツボで声出して笑った。ただ作者曰く、早乙女ロマンは若い読者にはウケが悪いそう。確かに笑いのノリ的には難しいか。

銀魂とコラボ

別に特別面白かった回ということでもないが、作者の篠原健太は『銀魂』を連載してる空知英秋のアシスタントだったらしい。おそらく、そこで笑いのノウハウを学んだんだと思うが、ある時にコラボを果たす。

スケットダンス20巻180話銀魂とコラボ
(20巻180話)
あー作者は頑張ったんだなーと、少し感慨深い気持ちにさせられた。普段見えてこないマンガ家同士の関係性も見えて、別の意味で面白かった。

歌詞作り

ダンテというミュージシャンを目指す生徒のために、主人公ボッスンとスケッチが歌詞作りに奮闘。

スケットダンス31巻271話歌詞1
(31巻271話)
ヒメコは思わず「西野カナか!」とツッコむ。

スケットダンス31巻271話歌詞2
(31巻271話)
その後も何回も「冷えた」を連呼。歌詞の中身というよりかは、「指の描写もうええやろ!」などヒメコのツッコミが冴え渡った回。

校歌作り

歌詞繋がりで、もうひとネタ。主人公・ボッスンたちは、校長から我が開盟学園の校歌を作ることを依頼される。ただ何故か校歌のリズムが『笑点』のあのリズム。それを前提に歌詞をどんどん作っていくボッスンたち。

それで出来上がったのが…
スケットダンス17巻151話開盟学園の校歌(笑点風)
(17巻151話)
「ティッシュが舞い散る 校庭」
「カッパと育む 友情」

この歌詞なんですがあのリズムとバッチリ合いすぎて笑う。是非口ずさんでみてほしい。歌詞自体もツッコミどころ多すぎ。最終的に校歌が何ページにも渡ってしっかり作られてるんですが、「作者どんだけヒマやねん」と思わず心の中でツッコんでしまった。

総合評価

『スケットダンス』をリアルタイムで何話か読んだことがありますが、正直そうでもなかった。ただ一気に全巻を読んでみると結構笑える回が多かった。以上の10個以外にもまだまだあると思うので探してみてください。例えば同じことを何度も繰り返す「天丼」であったり、笑いのイロハや理屈をしっかり理解できてる作者っぽい。だからハズレ回が少ないので、読者としては安心して読める。

またギャグテイストな回だけではなく、青春真っ盛りな展開や読者を感動させる回もチラホラ。最終巻のオチもそんな感動チックな展開で終わる。全体のテイストを考えると正直要らないなーとは個人的には思うんですが、作者の「芸の幅」の広さみたいなんを感じさせられる。『銀魂』好きの読者はきっと好きになりそう。

オムニバス形式の学園マンガとしてはレベルの高い部類に入ると思う。こういうのって日常系のフワフワした話が多いと思うんですが、大人でもしっかり楽しめるカッチリした展開に仕上がってる。キャラクターは一見すると地味だからこそ、中身の濃さが読んでみて初めて理解できる。



◯展開★4.5◯テンポ★4
◯キャラ★4◯画力★3.5
◯全巻大人買い…★5
◯90点!!!!