『監獄学園-プリズンスクール-』19巻のネタバレ感想。作者は平本アキラ。ヤングマガジン(講談社)で連載中の学園漫画。

アニメ化や実写ドラマ化の影響もあってか、ここ1・2年で急激に売れ出した漫画。もはや『監獄学園-プリズンスクール-』の発行部数が1000万部を超えそうな勢い。全国の青少年たちの購買意欲恐るべしッ!!是非『監獄学園』アニメ化二期を実現させませふ!

監獄学園19巻までのおさらい

『監獄学園-プリズンスクール-』18巻では、主人公キヨシが花にまさかの顔面シャワーを食らいました。しかも花にキスまでされて、更に頭はパニック。完全にキヨシの中では「自分はもう普通の人間じゃない」と全てを達観しちゃった状態。19巻はこの続き。

千代ちゃんと出会っても「俺はかけられた側の人間。千代ちゃんの笑顔がまぶしすぎて目を合わせることなんてできない」とドギマギ。つか、千代ちゃんはキヨシから漂う匂いで色々と気づかなかったんだろうか(笑)

そんな中、シンゴやジョーとスーパーブラチラポイントなる場所で、女子のブラの色を当てるというゲームを始める。そこで「賭ける(かける)」というワードにやたらと反応するキヨシ。

シンゴとジョーは高校生らしくジュースを賭けるものの、キヨシは完全に自暴自棄になっていて「勝ったほうが負けたほうにオシ◯コを掛けるんだ?面白いだろう?」と誰も喜ばない提案をかます…みたいな展開がありつつも、この後キヨシは正常に戻ります。

そのキッカケがガクト。三国志に登場してくる「泥魚の話」をする。関羽が主人である劉備玄徳の敗戦に対して、「今回の負けは、次の勝利のためにじっくり実力を溜める絶好の機会」と暗に伝えたポジティブに人生を捉えようという素晴らしい話。それをキヨシは聞かされた。

監獄学園19巻 卑屈なキヨシがガクトをディスる
(『監獄学園』19巻)
ただキヨシの頭の中にあったのは、「そういえばコイツってクソもらしなんだよな」ってこと。ガクトのセリフに覆いかぶさってるんで、キヨシは絶対話を聞いてねぇ!自分より下の存在を見て安心するという、一番最悪の慰め方。

でも冷静に考えてみると、ガクトはあくまで自分のブツなのに対して、キヨシは他人のブツ。しかも顔面にぶっかけられた。悲惨さ度合いで考えると、実はキヨシの方。確かに固形物か水の違いはあるけれども、「生きる希望をありがとう」というセリフはむしろガクトこそ言うべきセリフッッ!!

監獄学園19巻 緑川花の説明
(『監獄学園』19巻)
ちなみに冒頭のキャラクター紹介の「緑川花」の項目の説明が笑った。「そしてキスをした」という文章がやたらとポエティック。こんな邦題の映画とかありそう。


パンツを履き間違えた結末とは?

改めて説明しておくと、『監獄学園-プリズンスクール-』は現在体育祭の真っ最中。だからキヨシも花も何をぶっかけあってんだって話なんですが、借り物競争(厳密には障害物競走)が始まります。この緑川花と表生徒会のリサは因縁のライバル。昨年の体育祭ではバチバチやり合った。その雪辱戦みたいなんが展開されます。

監獄学園19巻 緑川花のパンツ1キヨシの下着姿は誰得?
(『監獄学園』19巻)
ただぶっかけ合った最中、まさかお互いのパンツを履き間違えてた!さすがに「気付けよ」って感じですが、緑川花はキヨシのボクサーパンツを食い込ませることで周囲にバレないように務めてた。キヨシは言うまでもなくピッチピチ。誰得やねんって感じですが。

監獄学園19巻 緑川花のパンツ1
(『監獄学園』19巻)
だから緑川花が走ってる最中もシドロモドロ。女子の胸がやたらと揺れるカンガルー競争では両手が塞がってるので、やたらとキュウゥゥっとなる。

ただライバルのリサに勝利するためには、緑川花がモジモジしながらでは不可能。キヨシは早く着替えましょうと提案するものの花は「馴染んでるから問題ない」と突っぱねる。「パンツが馴染むってどういうことですか?」とツッコむキヨシが意外に冷静。

監獄学園19巻 緑川花のパンツ2
(『監獄学園』19巻)
そこで仕方なく最終手段として取った方法が、着ぐるみの中でパンツを脱ぐという方法。キヨシは着ぐるみの中が見えないので、花のそれをまさぐりながらぬがす。ちょっとムラっと来ます。という場面で『監獄学園-プリズンスクール-』20巻へ。


別当リサのお友達とは?

借り物競争で苦しんだ緑川花ですが、ただライバル・別当リサも同じように苦しむ。

監獄学園19巻 リサの友達は白い猫
(『監獄学園』19巻)
何故なら、別当リサが引き当てた借り物が「友達」だったから。別当リサが最後にできた友達が小学6年生まで遡る。しかも、その友達は人間じゃなくてアントワネットという白い猫。「それ以来 友はいない」と動悸が激しくなってるリサが切なすぎるwww

ただ表生徒会が裏生徒会に敗北する訳にはいかない。必死に頭を回転させるリサ。まさか友達が一人もいないという敗因も切なすぎます。
監獄学園19巻 リサの友達は竹刀
(『監獄学園』19巻)
そこで思い付いたのが、いつも使ってる竹刀。お前は現在療養中の北斗晶か!キャプテン翼的なノリで「竹刀は友達!これでイケる!」というセリフも悲壮感を更に漂わせます。もし竹刀を持って来られた側もビックリするでしょうけどね。もちろんリサはこれはアカンと気付く。

監獄学園19巻 リサの友達は竹ノ宮ケイト
(『監獄学園』19巻)
そして思い出したのが、かつての表生徒会長・竹ノ宮ケイトとの記憶。リサがマクドナルドかどっかで注文した料理が間違えて出された。でも極度の人見知りから指摘できずに、カウンターをバンバンと叩きまくって主張。パンチの効きすぎた髪型も含めて、別当リサの地雷感がハンパねー!

画像はそこへ竹ノ宮ケイトがやって来て、店員を注意して事なきを得る。これがキッカケで一緒にご飯を食べる二人。この後の展開は描かれていませんが、別当リサが表生徒会に入ったことは言うまでもないんでしょう。

リサはかすかな期待を抱きつつ、竹ノ宮ケイトを強引に連れ立って実行委員会みたいなところへ行く。そこで竹ノ宮ケイトが「あなたはこの方の友達ですか?」と聞かれる。竹ノ宮ケイトは「やめてよ友達なんて、違うわ」と拒否してみせるものの、「ただの親友よ」とキッパリ。別当リサが直前に「ウ、ウソでもいいから」と卑屈そうな表情を浮かべてたんですが、なんかめっちゃいい話や~ってオチでした。

冒頭でも触れましたがキヨシとガクトとの関係性も然り、「友達って一体なんだろう?」と考えさせられる実に奥深いテーマが込められていた『監獄学園』19巻でした。

監獄学園19巻 アンドレとリサ4
監獄学園19巻 アンドレとリサ3
(『監獄学園』19巻)
ちなみに別当リサがアンドレをすっかり手なづけてて笑った。ここまでの関係性を築いていたら、アンドレを友達として連れ立っても良さそうですが、さすが主人と家畜の関係性が徹底されています。きっとアンドレも至福の時を過ごしているの違いない。

そういえば『監獄学園』の実写ドラマ版ではガリガリガリクソンが演じてますが、さすがにここまでの俊敏性を演じるのは不可能でしょう。全速力で走ってジャンプして、その振り向きざまにフリスビーを口で咥えるなんて人間の所業を超えてる(笑)


会長・万里の私服がダサすぎる件

そもそも緑川花が何故こんなにも勝負にこだわるかというと、裏生徒会長・栗原万里と表生徒会長・竹ノ宮ケイトが「勝負に負けたら私服姿で全校生徒の前で踊る」という賭けを勝手に交わしてたから。何故か、それに恐怖する緑川花。

監獄学園19巻 栗原万里のクソダサい私服
(『監獄学園』19巻)
何故なら、裏生徒会長・栗原万里の私服姿がクソダサいことを知っていたから。ちなみに、このクダリで栗原万里と緑川花の過去話が垣間見られます。

栗原万里の私服姿を下から舐めるように見た場合、最初はサザエさんのカツオばりの短パン姿でガッツリお御足に興奮してると、その直後にサスペンダーからの可愛らしいクマちゃんがボーン!よく見ると、軽部真一並みのめっちゃ短いネクタイ!このカオス過ぎるファッションに、どんなブスが着用してるかと思って最後まで見上げると、まさかの正統派の超絶的美人!

上げて落とすの連続で精神的にムダに疲弊するファッション!!これを全校生徒の前で披露させないために、緑川花は奮闘してます。


監獄学園19巻の総括

『監獄学園-プリズンスクール-』19巻も笑いもセクシーも共存した内容に仕上がってました。

相変わらず緑川花の選択ミスの連続で、どんどん自分が追い詰められていく感じもヤヴァかった。別に会長・栗原万里の私服姿が見られても基本的に問題ないし、そもそもお前がコーディーネートしてやったらいい話。緑川花はトータルすると、単なる脱ぎたがり見せたがり。

(『監獄学園』19巻)
『監獄学園-プリズンスクール-』19巻のレビューではあまりムラムラする描写は取り上げてませんが、表生徒会長・竹ノ宮ケイトのハプニング的なチラチラもあります。しかしケイトはペッタンコだな、オイ。

また暴走アンドレを止めるために「復活のF(副会長)」というミッションが発動される。今年2015年に放映されたドラゴンボールの映画版『復活のF(フリーザ)』のパクリ。ヤングマガジンは講談社系ですので、出版社を超えたパクリ…もといオマージュに作者・平本アキラの貪欲さを感じます。

(『監獄学園』19巻)
簡単に言うと、ルートビアなどの炭酸ジュースを飲めば副会長・白木芽衣子が再びドエス化しちゃうんですが、飲む度にハプニングが起きちゃう。でも「ぼぇぇ~ん」とかいう叫び声を初めて聞いたわ。落ちゲー「ぷよぷよ」の効果音かよ(笑)