『プラチナエンド』1巻のネタバレ感想。原作は大場つぐみ、作画は小畑健。ジャンプSQ(集英社)で連載中。『DEATH NOTE』や『BAKUMAN』も書いていたコンビが復活。

コミックナタリーの売り上げランキングで上位でした。それだけかつてのファン読者の多くが期待がしてるんだと思われます。ということで「プラチナエンドは面白いのか?」というネタバレ感想記事を書いてみました。


あらすじ物語・ストーリー内容

あらすじは1話のネタバレ感想でも書いたのでこの記事では詳細は割愛しますが、主人公は架橋明日。不遇の環境に置かれた絶望に満ちた青年が天使と出会って人生が一変する…みたいなストーリー。同じように天使に見初められた人間が13人いて、この中で生き残った最後の勝者が「神」に決まるらしい。

プラチナエンド1巻 メトロポリスマン
(プラチナエンド 1巻)
2話目以降の展開をネタバレしておくと、メトロポリスマンという謎の男が登場。この男も主人公・架橋明日と同じく天使に出会った一人。コイツがやたらと好戦的。次々と同じような天使に見初められた人間を襲撃していく。

プラチナエンド1巻 ルベル
(プラチナエンド 1巻)
そして主人公・架橋明日は高校の入学式にルベルという天使に見つかる。このルベルがついてたのが、片思い中だった咲ちゃん。しかも咲ちゃんに攻撃された場面で2巻へ…というオチ。


主人公 架橋明日に共感しづらい

ただ『プラチナエンド』は思ったほど面白くない。主人公・架橋明日というキャラクターをあまり好きになれない。悪でもなければ善でもない、まさに中途半端な青年。

1話目では叔父たちを結果的に自分がころしたことで「生きてる」という実感を得た架橋明日ですが、
プラチナエンド1巻 架橋明日1
(プラチナエンド 1巻)
その後は罪悪感を強く感じてしまう。

プラチナエンド1巻 架橋明日2
(プラチナエンド 1巻)
当たり前の反応っちゃ当たり前の反応ですが、天使の能力を使って『デスノート』の夜神月のように覚醒していくのかと思いきや、「俺は普通の幸せが欲しいんや。寝る場所があって食べるものがあって社会で働けて、いつか将来好きな人と幸せな家庭を作れたらそれでいいんや」とかヌルいことを言い出す。

別に家庭環境を考えると「善人」な方向性もアリだと思いますが、じゃあそんな「普通の幸せ」を得るためにどういう行動を取るかが重要になります。でも基本的に架橋明日はグズグズしてる。1話目で幸せになると決意したんちゃうの?せめて絶望感に満ちた青年が「生きようと頑張る姿」を描けば、そこに共鳴や応援もできますがそういうのはない。もう一体何がしたいの?という一言に尽きます。

架橋明日のどこを好きになればいいか分かりません。1話目で想像したような展開とは違ってた印象。

プラチナエンド1巻 ナッセはピュア
(プラチナエンド 1巻)
もっというと架橋明日に付いてるナッセという天使も好きになれない。結局、コイツも善なのか悪なのか分からない。


天使の能力

『DEATH NOTE』のデスノートのように、今作『プラチナエンド』でもそういったアイテムがあります。それが天使の能力。「天使の矢」と「天使の翼」があって、天使の矢には「赤の矢」と「白の矢」の二種類用意されてる。

プラチナエンド1巻 白の矢
(プラチナエンド 1巻)
白の矢は相手に刺せば100%その相手は死亡。赤の矢を刺せば100%自分に惚れさせることが可能。ただし33日間限定。前述の架橋明日が咲ちゃんに刺された矢は、この赤の矢。

天使の翼はその名の通り、翼を広げることでどこでも自由自在に移動できる。このスピードをもってすれば白の矢などから逃げることが可能。逆に言うと、天使の翼がなければ逃げられない。ざっくりいうと「赤=催眠、白=倒す、翼=逃げる」みたいなこと。

でもこの設定も大して面白くない。例えばジャンケンのように「グーはチョキに勝つがパーには負ける」みたいな三つ巴要素があれば「コイツには負けるけどアイツには勝てる」といった具合に展開にも幅広く活かせますが、現状としては「勝つか逃げるか」の二者択一以外の展開は考えづらい。赤の矢に関しても操れるから何?33日という期間も長すぎるような短すぎるような…。

また天使には特級や1級とランクが分かれてて、そのランクに応じて使えるアイテムが違う。でも3種類しかないので、この差別化もあまり意味を感じない。設定が大して奥深くないのに、そこで展開を広げようとしてて変に漫画全体が振り回されてる感じ。

総括


『プラチナエンド』は作画を小畑健が担当してるだけあって上手いです。

プラチナエンド1巻 ロドリゲス頓馬 パイパイ
(プラチナエンド 1巻)
例えば掲載誌のジャンプスクエアが『ToLOVEる』も掲載されてることもあってかポ口リンチョがあります。画像はロドリゲス頓馬という神候補が赤の矢を使ってアイドルと乱パしてる場面。だから世の青少年たちは『プラチナエンド』をリビングについ置き忘れるとママンに怒られちゃうぞッ!気をつけなはれや!(*´Д`)ハァハァ

ただ、こういった新しい試みも感じますがセクシー描写はあくまでオマケ。また月刊誌特有の間延び感もあって『プラチナエンド』は全体的にはビミョーか。ちょっと面白くなる空気や流れが今のところは見えてきません。

別に架橋明日が善なら善側の人間でもいいんですが、「どういうゴールが待ってるの?」かが悪い意味で読めない。もっと具体的にいうと「架橋明日にとっての幸せ」を設定できてない。肝心要の部分が抽象的なままなので感情移入できない。

ちなみに現時点のジャンプSQ最新号を読むと、2巻以降の展開では主人公・架橋明日と咲ちゃんが徒党を組むらしい。でも二人がコンビを組んだから何なの?という疑問がやはり。しかも二人のやり取りに緊張感は少なくて、なんだか薄っぺらいラブコメ漫画を読んでる気分で萎えました。やはりどういった作品に仕上げたいのか?が分かりません。

結論としては「プラチナエンドはつまらない or 面白くない」と考察してみます。