『パパのいうことを聞きなさい!全3巻』のネタバレ感想。原作は松智洋、作画は竹村洋平。ジャンプスクエア(集英社)で連載してた子育て漫画。松智洋の同名小説をコミカライズ化したマンガらしい。とりあえず面白いかつまらない漫画か考察してみた。


あらすじ物語・ストーリー内容

主人公は瀬川祐太。普通の大学生。両親を早くに亡くして、ずっと姉と二人で暮らしていた。ある日、その姉から旦那さんと旅行をするので、自分たちの子供を預かって欲しいと頼まれる。

子供は三姉妹。長女・小鳥遊空、次女・小鳥遊美羽、三女・小鳥遊ひな。とにかくわんぱくだった。ただ長女と次女は姉の連れ子で姉との血縁関係はなく、三女だけが唯一姉の血を引いている複雑な家庭だった。

しかし旅行から帰りの飛行機で事故が発生し、姉は帰らぬ人となった。そして両親が亡くなった以上、三姉妹はそれぞれ親戚にバラバラに引き取られそうになる。

パパのいうことを聞きなさい!1巻 瀬川祐太
(1巻)
そこで既に三姉妹と仲良くなっていた瀬川祐太は3人を引き取ることを決意。果たして無事パパになることはできるのか?…みたいな展開のマンガ。


よくあるエ口コメマンガだが…

内容的にはよくある典型的なエロコメ漫画。

例えば瀬川祐太の部屋で一つ屋根の下で住み始めるんですが、どうしても男一人が住むワンルームは狭い。当然その後に待ってる展開は言うまでもありません。
パパのいうことを聞きなさい!1巻 セクシーハプニング
(1巻)
だから三姉妹が少し移動するだけでも、スカートの中に瀬川祐太の頭が…といったハプニングも。物理法則を色々と無視しているような気もしますが(笑)

パパのいうことを聞きなさい!1巻 小鳥遊空と美羽
(1巻)
次女・小鳥遊美羽もちょっとエスっ気があって、ムダに積極的。いつもお姉ちゃんの空はタジタジ。良くも悪くも奔放。

パパのいうことを聞きなさい!3巻 お風呂シーン
(3巻)
一番特徴的なシーンが「お風呂」。小鳥遊姉妹がことあるごとにお風呂に入っては、それを主人公・瀬川祐太が見てしまうみたいなことも。掲載誌が『ToLOVEる』も載ってるジャンプスクエアですが、B地区描写は上手い感じに隠されてます。ギリギリお母さんに怒られないレベル?(笑)

ただ内容的にはいかんせん微妙かも。
パパのいうことを聞きなさい!3巻 感動的な場面
(3巻)
例えば最終回は感動的な結末が待ってるんですが、全体として評価してみると作品の方向性がいまいち中途半端で曖昧。

パパのいうことを聞きなさい!1巻 シリアスな場面
(1巻)
「両親が死亡した」という設定があるのでこういったシリアスなシーンもあったりするんですが、「エ口」を重視するのであれば、こういった要素は特に邪魔。

ストーリー性があるといえばあるマンガなんですが、やはり「3巻」というボリュームで描けるレベルは知れてます。子育てマンガというジャンルで評価した場合、逆に工ロ的な部分が邪魔になってしまう。

あくまで「エロコメ」というスタンスを貫くのであれば、やはり軽い笑いのノリをベースとしたセクシー描写全開という方向性に特化すべきでした。


原作者・松智洋の死

ちなみに原作ラノベを執筆していた松智洋は、つい先日2016年5月2日に43歳という若さで死去されました。死因は肝臓がんだったそう。肝臓がんはストレスと特に密接に関係しているらしい。

パパのいうことを聞きなさい!1巻 原作者 松智洋
(1巻)
そこで思い出されるのが、松智洋が語っていた「そろそろ倒れそうですが、楽しいので倒れたくないです。頑張ります」というカバーコメント。割りと執筆スピードが早い作家さんとして知られてたらしく、この『パパのいうことを聞きなさい』1巻が発売されたのが2011年12月らしいので、それは逆に言えば過労状態がずっと続いていた裏返し。

【ヤンマガ】喧嘩稼業(の感想)の作者・木多康昭は平気で休載してますが、割りとそれが普通なのかも知れない。松智洋以外でも最近若くして急死してるマンガ家さんをチラホラ見かけるので、無理してでも休載するぐらいでちょうどいいのかも。みなさん働き過ぎには注意しましょう。


総合評価・評判・口コミ


『パパのいうことを聞きなさい!全3巻』の感想をまとめると、漫画タイトルからも分かりますが、
いわゆる萌豚さん向けのマンガ。

ハードなエロはないものの、可愛らしいキャラクターがたくさん登場するので、抜き目的で考えたら中学生ぐらいだと十分満足できるか。ただ幼児(三女・ひな)のスッポンポンは好みが分かれそうな気がします。

面白いかどうかで結論付けると、まあそこまで面白いとは言えないかな。内容がもう少し割りきってたら評価もしやすかったんですが、いかんせん中途半端気味。ごった煮ってほどの詰め込んだ内容でもないですが、最初から長期連載は考えてなかったようなので、そうだとしたら尚更もっとシンプルにすべきでした。

ただ全3巻と少ないので萌え豚さんだったら買っても損はしないでしょう。作者・松智洋への弔いという意味で購入しても良いのかも。というか作者が死亡したら印税収入みたいなんはどこへ消えるのでしょう?両親?奥さん?