ワンパンマン』6巻から7巻のネタバレ感想。原作はONE、作画は村田雄介。となりのヤングジャンプで配信中のヒーロー漫画。つるっぱげヒーロー・サイタマが一撃で悪の怪人たちを倒していくだけのマンガ。圧倒的画力のバトル描写と、ゆる~い空気感全開の笑いが見所。


ボロスがとにかく強すぎる!

『ワンパンマン』6巻7巻の見所は、ボロス。宇宙からの侵略者。ヒーロー協会に数々の予言で平和に導いてきたシババワが、このボロスの襲来を予言したことでヒーローたちは大慌て。そしてボロスとの壮絶なバトルが展開されます。

ちなみに預言者・シババワはソッコー亡くなってしまう。ボロスの攻撃を早くも受けたのかと思いきや、まさかの「のど飴を喉に詰まら」せて亡くなる。出川哲朗風に言うと、喉が赤ちゃんにも程がある。つか、いつも思いますが、何故こういう予言者は自分の未来を予知できないのか?w


(7巻)
とにかくボロスはめちゃくちゃ強い。


(7巻)
自分が乗っていた巨大な宇宙船すら勢いで破壊してしまうほど、カメハメ波みたいな強烈なオーラ弾を放ってくる。画像は、それが上空へ向かってる場面。もちろんサイタマに向けられたもの。


(7巻)
結果サイタマは月まで飛ばされる。英語ではムーン。言うまでもなく人間が宇宙空間に放り出されたら生きていけないわけですが、「とりあえず息止める」だけで問題ナッシング。水の中じゃねーんだから!やっぱりサイタマは化け物すぎw


(7巻)
じゃあ、どうやってサイタマが地球へ戻ってきたのかというと、月を思いっきり蹴り飛ばすだけ。新しくクレーターができてしまうわ!冷静に考えたら地球は自転してるので、いくらキックの勢いだけで地球に戻って来れたとしても、また同じ場所に戻ってくるのは無理ゲーだろっていうw

でも、やっぱり今回もサイタマが敵を圧倒していく展開は変わらず。こんな描写も見せられたらある意味当然。


(6巻)
ボロスが「強大すぎる俺のパワーを封印する鎧が砕かれた」と、今から本気出しちゃうよアピール。普通に考えたら、これから相手はボコボコにされちゃうフラグがビンビン。


(6巻)
サイタマはそれに対して「そうか」の一言だけ。ボロスにビビるどころか、微塵の興味すら持ってねー!親戚のおじさんが再婚したのを聞かされたぐらい、どうでもいい表情。

でも、ボロスはようやくサイタマが初めて一発では倒せなかった相手。

(7巻)
厳密にはボロスは倒されるものの、自然治癒力が宇宙一。サイタマに殴られる度に驚異的な速さで身体を修復していく。もはやゼロから1を生み出すレベルの再生力でありますが。


(7巻)
そしてサイタマもようやく本気の表情。ちなみに画像では見切れてますが、しっかりツルピカにハゲてます。

こんな表情を見せられたら、思わずサイタマも初めてすっごい必殺技を繰り出すのかと思いきや、まさかの「普通のパンチ」を連続で繰り出すだけ。確かに一発のパンチであそこまで破壊できてたら、そりゃあ何発かパンチを繰り出せば十分だよなーと(笑)

ボロスはわざわざ地球まで遠くからはるばるやって来て、こんなハゲに太刀打ちすらできなかったわけですから哀れの一言。ただ少なくとも、これまでの流れや展開を考えると、現状ではボロスが一番強い敵と言えそう。


S級ヒーローはさすがに強い!

これまでの『ワンパンマン』はサイタマの独壇場。ラスボスであるボロスに勝てたのはサイタマだけだったことを考えると、この6巻7巻でも独壇場と言えそうですが、今回登場した他のヒーローはS級ヒーローたちばかり。


(7巻)
例えば、S級3位のシルバー・ファング。マンガの中ではやたらと強いジジイがいますが、まさにそんな感じ。カンフーでも嗜んでそうな出で立ちで、シンプルに身体能力や格闘能力に優れてる。


(7巻)
そのシルバー・ファングより強いのが、S級2位のタツマキ。見た目は少女ですが、驚異的な超能力を操れる。サイタマの弟子・ジェノスもいちころ。大量の巨大な瓦礫を操作して、ボロスが乗っていた宇宙船を破壊しまくり。

これまでは主人公・サイタマの噛ませ犬的な役割しかなかったヒーローたちですが、この6巻7巻では意外に活躍します。


ツボったバトル描写をピックアップ

そこでサイタマ以外のバトル描写でツボったのを少しだけピックアップ。


(6巻)
例えば前述のシルバー・ファングがボロスの部下(画像)と戦った場面。見た目からしてボロスに負けないぐらい強そうですが、しかもボロスと同様に何度でも身体を再生しちゃう。頭が複数ありますが、そこに再生させる核が隠されてる。その核を探し出して潰さない限り、延々と戦いが続くわけですが、核は小さくて高速で移動してるから発見するのは難しい。


(6巻)
でも、その核をシルバー・ファングが発見して捕まえる場面。コマを少しだけ瓦礫がハミ出してるのが、程よい勢い感が出てて、いかにも簡単にヒョイッと捕まえる余裕っぷりがカッコいい。構図の立体感や奥行き感も良い。

他にも、そのボロスの部下の頭が独立してパタパタと逃げ出す瞬間、金属バットというヒーローが思いっきりジャンプして背後からスッと襲いかかる場面もツボった(6巻)。一瞬で背後を奪って、これから仕留めるという空気感の出し方が好き。体の部位でブレる部分とブレない部分の描き方も上手い。

ワンパンマン6巻7巻ネタバレ感想総括

『ワンパンマン』6巻7巻のネタバレ感想をまとめると、とにかくボロス編のクダリは熱かった。色んな意味で規格外のバトル。サイタマの余裕っぷりを見ていると、実力の底知れなさががヤバイ。

逆にクライマックスを描きすぎて、この後の展開がやや小休止というか小粒に見てしまうのは玉に瑕。詳しいことは8巻9巻のレビューで言及しますが、露骨にハードルを下げにかかってる感じはします。

ちなみに好奇心旺盛な方は「ワンパンマンが面白い漫画?」という考察記事は参考に読んでみてください。様々な観点でワンパンマンの面白い部分が考察されており、ワンパンマンというヒーロー漫画を深く知る上では非常に参考になる考察記事になります。