ワンパンマン』1巻から5巻のネタバレ感想。原作はONE、作画は村田雄介。となりのヤングジャンプで配信中のヒーロー漫画。10月10日にワンパンマンのアニメが放送されるらしいので改めてすこしまとめて感想を書いてみました。


サイタマという最強ヒーロー

主人公はサイタマ。これでも一応は人名。一見すると、どこにでもいるハゲ。ただ一つだけ違う点があった。


(1巻)
それが趣味をヒーローでやっていること。見るからに頼りなさそうなルックス。『ワンパンマン』の世界観を簡単に説明しておくと、日本が色んな怪人に攻められてくるものの、それをヒーロー協会に所属するヒーローたちが駆逐してくれてる。怪人たちの凶悪さは災害レベル(虎や狼など)で格付けされ、ヒーローたちも同じくランク付けされている。S級がトップで、A級、B級…といった具合に続いていく。

その中に勝手に野良ヒーロー的なことをしてるのが、今作の主人公・サイタマということ。改めて説明しておきますが、あくまで「サイタマ」は人名です。


凶悪すぎる怪人たち

怪人たちがバリエーションに富んでる。原作のONEのアイデアがすごいのか、それを体現してしまう村田雄介がすごいのかは分かりませんが、見た目からして凶悪醜悪そのもの。


(2巻)
例えば、2巻であれば阿修羅カブト。名前からして強そうですが、見た目は更に強力。名前から想像できるインスピレーションと見た目の感じが合ってるのも良い。


(5巻)
5巻までなら深海王がとにかく強い。S級ヒーローでもほとんど歯が立たない。「一匹もぉおお、逃がさなぁぁぁい」とおネエ口調でキレられると無性に怖い。思わずお尻がキュッと締まっちゃう。

作画・村田雄介自体も描いていて楽しいようですが、何の労力も費やさない読者の方が多分楽しい。ワンパンマンの見所や醍醐味の一つと確実に言えます。

ちなみにヒーローたちも色んなヤツが登場しますが、どれも基本的に弱そう。サイタマを引き立たせるためでもあるんでしょうが、むしろ怪人たちより扱いが悪い。というか非力、脆弱そのもの。

(5巻)
例えば、無免ライダー。普通ヒーローといえばスーパーマンのように飛んでくるもんですが、まさかのチャリンコを立ち漕ぎ。でも無免ライダーは作者のお気に入りなのか、ちょいちょい無様ながらもカッコいい勇姿を見せてくれます。


一発で敵を倒しちゃうよ

でも何故色んな怪人が登場してくるかというと、サイタマが倒しちゃうから。しかも一発で!それがマンガタイトルになってる。つまりワンパンとは、まさにワンパン(ワンパンチ)のこと。


(3巻)
例えば、ちょうどサイタマが尿意を我慢できずにトイレに駆け込もうとしてる最中でもワンパン。「ついで」にも程がある。もしこのあとトイレが満員だったら、おそらくガンガンとノックされるであろうトビラに思わず同情してしまいます。

要するにサイタマはこんな風貌ですが、とにかくめっちゃ強い。一応努力をして強くなった。ただ毎日腕立て伏せ、スクワット、上体起こしを100回、そしてランニング10kmしただけ。そこそこ健康になるだけ。つまりサイタマには孫悟空やルフィ以上の天賦の才が秘められていた。でもなんだろう…全然嫉妬できない。

最初は野良ヒーローだったサイタマも、3巻ではヒーロー試験を受けて、正式なヒーローとして活動する。そのヒーロー試験では驚異的な身体能力の高さを見せる。

(3巻)
垂直跳びでは天井に頭が突き刺さる。そこら辺もうちょい調整できんかった?みたいなね。これっていきなり強大なパワーを得て、「お…おれ…せ…制御できない」と暴発しちゃうヤツ。

ある時、そいつは地中深くを移動するモグラみたいな怪人と対峙。当然サイタマがめっちゃ強すぎるので逃げる。じゃあサイタマはその時にどういう行動を取ったのか?

(1巻)
まさか地中深くを追いかける。モグラの専売特許をこんなに簡単に奪っちゃダメ。「見っけ」と言ってる時の表情が地味に怖い。軽くホラー。

最新刊でも敵としてすっかり定着してるソニック(怪人ではない)は、とにかくめっちゃ高速で移動してくる。異名も「音速のソニック」。ソニック自体が「音速」や「音波」という意味があるので重複してますが。でもサイタマの敵じゃない。

(2巻)
四方八方に動き回って撹乱作戦を取ってくるソニックに対して、サイタマは首の動きだけで対応。まさに最小限の動き。これぞエコ。ただやっぱり軽くホラー。


(1巻)
でもサイタマにも欠点があって、それが蚊だけは潰せない。実は最強だった蚊。もしかするとサイタマは視力が悪い?


圧巻のバトル描写

以上を見てもらったら既に気付いてる方も多いと思いますが、作画を村田雄介が担当してるだけあってバトル描写は圧巻。1巻から5巻までで一番強かった深海王との戦いを例に見てみます。


(5巻)
前述の音速のソニック相手に対して、同レベルかそれ以上のスピードで迫ってくる場面。深海王をボヤけさせることで、よりスピードが出てる感を演出できてます。他にもこういうのがあって、例えばサイタマが最初に戦った相手がワクチンマン。見た目はピッコロそのもの。頭からはぴょこんと突起物が生えてる。でもよく見ると、その突起物がボヤけてる。つまり距離感をそこで表現してる。芸が細かい。

また深海王がS級ヒーロー・プリプリプリズナーと戦ったとき。ちなみにプリプリプリズナーもおネエ系。一般人を襲うわけにはいかない。そこで囚人相手だったら問題なくね?という浅はかな理由で刑務所に入ってるオッサン。それゆえに名前も「プリズナー(囚人)」。とはいえ一応S級だから実力は折り紙つき。


(5巻)
でも深海王がプリプリプリズナーをボッコボコ。何故か、ちょっとガッツポーズしてしまったのは内緒。深海王の拳が全身にめり込みまくり。それだけ深海王の高速パンチっぷりが伺えます。強いて言えば、一つ一つの衝撃の跡が「拳型」だと良かったかも。

二枚だけしか画像は貼りませんが、毎回毎回、村田雄介の画力が出し惜しみなく発揮してくれてますので、本当にここだけでも十分読む価値に値すると思います。

ワンパンマン1巻から5巻のネタバレ感想総括

『ワンパンマン』1巻から5巻のネタバレ感想をまとめると、主人公・サイタマのキャラクターが良い。

普通の細マッチョの兄ちゃんにしか見えないんですが、とにかくめっちゃ強い。だからといって、自らの強さをひけらかしたり、虚栄心に溺れることもない。ノホホンとした性格や程よい自制心っぷりが、逆にサイタマの精神的な強さを感じさせる。


(3巻)
ただスーパーの特売日にだけは執念を見せるというギャップ感。ここに多くの読者が惹きつけられているのかも知れません。村田雄介が描く視覚的なカッコ良さに、ONEが紡ぐ間の抜けた笑いが見事にコラボレーションされてるヒーロー漫画。

「となりのヤングジャンプ」では無料で配信されてるので気になる方は、そこで一度試しに読んでみるのも良いと思います。

ちなみにワンパンマンが何がどう面白いのか言語化するのが難しい方もいそう。そういうワンパンマンマニアの方は【考察】ワンパンマンが面白いと思う理由3選をご参照ください。きっと参考になると思います。