『ノゾ×キミ』全8巻のネタバレ感想をレビュー。作者は本名ワコウ。掲載誌は週刊少年サンデー。出版社は小学館。ジャンルは少年コミックのラブコメ漫画。Kindleでもダウンロード可能です。面白いか、つまらないか、おすすめマンガか軽く考察してみた。


あらすじ物語 ストーリー内容

主人公は高校一年生の須賀キミオ。ある日、クラスメイトが女子更衣室を覗こうとしていたので注意しようと思ったら、何やかんやでロッカーに自分だけ隠れてしまう。当然大ピンチのキミオ。

ノゾキミ1巻 ノゾミとキミオ
(ノゾ×キミ 1巻)
そのロッカーの持ち主は、同じマンションの向かいに住む小嶺ノゾミ。マンションはコの字になっているから、お互いの部屋が丸見えの関係だった。扉を開けた瞬間、まさに絶体絶命…と思われたが、何故か小嶺ノゾミはそのまま扉を閉じて、他の女生徒たちが出て行くのを待ってからキミオを救ってあげる。しかし、それがキミオの運の尽き。

帰宅後、須賀キミオに対して「黙っているかわりに、あたしのお願いも聞いて」と小嶺ノゾミからメールが送られてくる。小嶺ノゾミがメールした時は必ずカーテンを開けて、こちらの部屋を覗くこと。
ノゾキミ5巻 小嶺ノゾミ セクシーショット
(ノゾ×キミ 5巻)
まさかの「パッカーン」。素のままの無防備なノゾミがいた。男としては嬉しいやら恥ずかしいやら、そこからノゾミとキミオだけの「秘密の関係」が始まる。果たしてノゾミの目的は?キミオの運命は?…みたいなストーリー。


人の悩みをノゾキミ

『ノゾキミ』のストーリーは基本的にかわいい女生徒たちが登場して、彼女たちの悩みを解決していくみたいな展開。だから漫画タイトルも「人の心を覗き見る」+「ノゾミとキミオ」の二つの意味がある。

ノゾキミ1巻 牧野ユウキ
(ノゾ×キミ 1巻)
例えば牧野ユウキだと胸が大きすぎるが故に、周囲の視線に極端に覚えてる。だから私生活を覗き見あってる二人に助けを求めくる。

ノゾキミ2巻 御手洗カナ
(ノゾ×キミ 2巻)
御手洗カナだとかわいい女の子を盗撮するのが好き。小嶺ノゾミに惚れてしまって一悶着。そこでは小嶺ノゾミの別の一面が垣間見えたりします。他には園田ミチル、綿貫ミレイ、秋月ユカリ、八巻ナナコなどがいます。

ノゾキミ2巻 のぞき見犯にされるキミオ
(ノゾ×キミ 2巻)
その過程でちょっとアーンなことやコーンなハプニングが発生。世の中学生男子たちはフルギンギンなことも?


セクシー描写は少年コミック相応

ただあくまでセクシー描写は少年コミック相応。さすがに前作の『ノゾキアナ』のように直接的なズッコンバッコンするような描写はありません。

でもあらすじで書いたようにそれなりに青少年にとっては実用性が高そうなシーンは多め。

ノゾキミ1巻 クローゼットの中から小嶺ノゾミ
(ノゾ×キミ 1巻)
例えばクローゼットの中から呼ばれて飛び出てオマママーン。どういう格好してんねんという(笑)

ノゾキミ5巻 小嶺ノゾミ セクシーショット2
(ノゾ×キミ 5巻)
ケータイも一体どこに隠してくれてんねん(笑)

掲載誌は少年サンデーですがB地区ぽろりなんて場面も。だからお母さんに『ノゾキミ』が見つからない…もといのぞき見されないように注意しましょう(ドヤ顔。


2年生編以降はつまらない

冒頭で『ノゾキミ』の掲載誌は少年サンデーと書きましたが、最初は「少年サンデーS増刊」に連載されてた。これが4巻以降に少年サンデーに移籍したことをキッカケに、須加ミキオも小嶺ノゾミも進級して「2年生編」が新たに始まります。

ただ少年サンデー以降の展開が面白くない。鳥羽リョウジ・椎名まひるという新キャラクター(同級生)が追加されるんですが、いまいち絡み切れてない。また数話で完結させるオムニバス形式なんですが、全体的に間延び感がある。4巻以降はストーリー性を変に出そうとしてテンポ感も悪くなってた印象。


ラストの最終回はこんな結末で完結

『ノゾキミ』の最終話がどんなオチだったかというと、

新キャラ・椎名まひるが須賀キミオにどんどんアプローチをかけていく。その姿を見て傷つく小嶺ノゾミ。小嶺ノゾミは「このドキドキの正体は恋だったんだ…一番見なくちゃいけない自分の心が見えた」とようやく自分のキミオに対する気持ちに気付く。

ノゾキミ8巻 ノゾミとキミオ
(ノゾ×キミ 8巻)
でもキミオもノゾミのことが好き。最初は椎名の猛プッシュに気持ちがフラフラしていたものの、ノゾミへの愛を貫いて、マンション自室から大声で「大好きだ!小嶺!!」と絶叫。キミオの大胆な告白に思わず胸キュンとするノゾミ。

最終話は一年後の卒業式。「どんどん大人になってカッコよくなっていくキミオくんを、あたしがノゾキミしてあげる」と、二人が初めて出会ったロッカーの中に入ってお互いにキス。結果的にフラれた椎名まひるは、卒業式で鳥羽リョウジから告白されて付き合うことに。
ノゾキミ8巻 最終回 最終話 完結
(ノゾ×キミ 8巻)
そして最後は4人でハッピーエンドという終わり方で完結します。

だからツッコミどころは多い最終回。おそらくサンデー編集部的には鳥羽リョウジ・椎名まひるといった新しい登場人物を使って、無理矢理に三角関係を作って波乱含みの展開を作りたかったんでしょうが、やはりキャラクターとしてパンチに欠けてた。

「マンションでの秘密」も共有しあってるからこそ「のぞき見」。じゃあ鳥羽リョウジ・椎名まひるに「のぞき見」要素があるかと考えたら無い。必要性がないといえば必要性がないキャラクターだった。最後まで彼らを活かせずに、結論的には尻すぼみの安っぽいドラマになってた気がする。


結局 ノゾミとキミオの物語

完結時にようやく小嶺ノゾミは「自分の気持ちに気付いた」みたいな展開ですが、序盤から普通にキミオのことが大好きだと気付いてるはず。

ノゾキミ1巻 小嶺ノゾミの本心
(ノゾ×キミ 1巻)
例えば、「たった一人のありのままを見つめて、その人が少しでもこっちを見つめ返してくれるなら、あたしはそれでいい」とノゾミは語ってる。しかもキミオはキミオで、「たったひとりでも自分をわかってくれる人がいれば大丈夫、俺達は」とめっちゃかっこいいセリフを吐く。しまいには背中越しに抱き合う二人。

ノゾキミ2巻 小嶺ノゾミ
(ノゾ×キミ 2巻)
他にも「行くなって言ってくれるなら…あたしどこにも行かない」とか、割りと序盤の方から小嶺ノゾミは「好き好きアピール」をしてる。もっと言うなら、序盤の段階で既に話としてはオチてるというか、クライマックスは来てる。そこでアレコレと引き伸ばしたところで正直しんどい。

結局『ノゾキミ』はノゾミとキミオの二人の物語。それ以上でもそれ以下でもないマンガ。そこへ新キャラクターを絡めようとする発想がそもそも間違い。少年サンデーは5年後10年後に普通に廃刊になってそうで怖いです。


総合評価 評判 口コミ


『ノゾ×キミ』全8巻のネタバレ感想をまとめると、少年サンデーに移籍した2年生編が始まるまではそれなりに面白い。一話あたりのボリューム感もちょうど良くて、オムニバスとしてテンポ良くポンポン読めた。分かりやすい導入部分や設定も含めて評価。

ただそれ以降は微妙。展開にメリハリが欠ける。打ち切りエンドと言われても仕方ない終わり方。『ノゾキアナ』のようなオチや最終回、読後感を期待すると失敗します。

でも、よくあるベタな少しエッチぃラブコメ少年漫画として読めばそれなりに及第点か。キュンキュン要素もあるので女性読者でもそこそこ楽しめそう。全8巻程度のボリュームですので、大人買いしたところでそこまで買い物として失敗しないでしょう。