『日刊ヤンデレ夫婦漫画』1巻のネタバレ感想をレビュー。作者はキュン妻。現在もPixivや作者自身のブログで配信されているコミックらしい。出版社は角川書店。ジャンルは4コマのラブコメマンガになります。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能。

基本的にウェブ上で無料に公開されているマンガではありますが、色々と物議をかもしているらしいので『日刊ヤンデレ夫婦漫画』が面白いかつまらないかを簡単に考察してみました。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

主人公はキュン妻。一見するとどこにでもいる可愛らしい若奥さん…かに思われた。ただ一点、普通の夫婦と異なる点があった。それが夫・ケナガイタチが束縛好きのヤンデレ男だったということ。例えば「俺以外の人間と話すな」「仕事はするな」など無理難題を要求してくる。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 あらすじ
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
でもキュン妻はほとほと困り果ててるのかと思いきや、まさかの「最高です」と全受け。CCBが発売した往年の名曲のように、むしろ胸キュンが止まらない。思わず髪の毛をピンクに染めて、ドラムどこどこして叩きまくりそうな勢い。

だから『日刊ヤンデレ夫妻漫画』の内容は、こんなヤンデレ夫妻の日常がメインの4コマになります。つまり割りと気持ち悪い内容になります(笑)


気持ち悪い痛すぎる夫婦の日常

では一体どういった気持ち悪い日常が送られているかを見ていきたいと思います。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 携帯を折る
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
キュン妻が夫・ケナガイタチの友達と話しているだけで、携帯をポッキリ折ることは朝飯前。もちろんキュン妻がドッキンコ股間を濡らしちゃうのも夜飯前。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 2LDKより1DK
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
新婚生活をスタートさせるため新居を決める時。キュン妻は個室が欲しいかもと気遣って「2LDK」にしようと提案してみるものの、夫・ケナガイタチは「部屋が一つならずっとお前を監視できるだろ」と一言。もちろんキュン妻は快諾だよーアハハー!ウフフー!

日刊ヤンデレ夫婦漫画 ボイス録音
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
店員の男と話しているキュン妻に対して、夫・ケナガイタチは「俺以外の男と喋ってんじゃねーよ!本気で閉じ込めるぞ」と脅す。でもキュン妻は「今のボイス録音したい」と、まさかの斜め上方向からのテンションアップ。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 気持ち悪いストーカー
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
もし二人が別れたらとどうする?みたいなif話をしていると、夫・ケナガイタチは「お前のストーカーになる」と軽い犯行予告。もちろんキュン妻は「嬉しい」とテレ顔。どっちも変わり者やんという、ベタすぎるツッコミをしたら負けです。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 胎内回帰
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
極めつけが「キュン妻の体内に入って内蔵を食べたい」宣言。もはや「病む」というより「闇」。まさにヤミデレ夫がキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ただ当然、夫・ケナガイタチのデレ部分もあります。もはやデレ部分を貰うために我慢してるところもあります。半年ぐらいずっとお茶を飲み続けたあとに飲むコーラや禁酒後のビールは美味いもんです。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 荷物を持つなら俺の手
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
例えば二人でたまにデートをしている時、夫・ケナガイタチはキュン妻の荷物を持ってあげて一言。「荷物を持つぐらいだったら、俺の手を握ってろよ」。あま~い!!一夜漬けで慶応大学を受験するぐらい甘いよー!

日刊ヤンデレ夫婦漫画 デレ気持ち悪い
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
そして唐突に「今日も太陽のように素敵な笑顔だね。愛しくてたまらないよ」と愛のささやきを笑顔でニコ。お客さん?どうです痛いでしょう?気持ち悪いでしょう?そのお気持ち分かります~。

でも、そんな批判的な言葉がホメ言葉になってしまう皮肉。何故なら『日刊ヤンデレ夫婦漫画』では、この痛さや気持ち悪さが笑いに繋がっているから。キュン妻の同人誌レベルの絵柄が更にそれを助長させてくれていて、むしろ個人的にはベタで笑いやすい。まさにイライラさせるのも才能の一つ。


アンチが気になる実話か嘘か論争

そこで気になるのが『日刊ヤンデレ夫婦漫画』は実話なのかどうか。さすがに大げさなネタや描写が多いので、こんな常軌を逸した気持ち悪い夫婦が世の中にいるのかどうか。s

日刊ヤンデレ夫婦漫画 嘘ではなく実話
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
作者・キュン妻曰く、「この話はノンフィクション(実話)」だとのこと。もちろん作者のブログを読む限りは「美化200%」とあるので、かなり嘘や脚色や虚飾もされているんでしょうが、基本的には実話をベースにしていると考えて良さそう。

ただ一部のネット上では「自演がどうのこうの」や「矛盾が多い」といった指摘もされて騒動になっているそう。初対面ではお互いがウブだったはずなので、その割に夫・ケナガイタチが究極のドS。確かに『日刊ヤンデレ夫婦漫画』に対して色々とツッコミどころや気になる点がなくはありません。

でも伝記漫画などであれば真実性は大事ですが、正直わざわざ検証したくなるほどの漫画でもないのも事実でしょう。所詮たかだか4コマ漫画ですから、『日刊ヤンデレ夫婦漫画』のいちいちの疑惑などについては割愛(というか知らない)します。

だからこの感想記事は「おそらく事実であろう」という前提でレビューしてはいますが、あくまで嘘だとか嘘じゃないとか本気で信じてるわけではなく「激しくどうでもいい」というスタンスになります。良くも悪くも真剣に読んだら負けだと思ってるので、真剣に議論すること自体が実に不毛でありましょう。


後半はフツーの家族モノに?

『日刊ヤンデレ夫婦漫画』のジャンルは夫婦モノということですが、後半はやや家族モノのテイストが増えます。どうやら長男次男がいるらしく、そういった子供たちが登場する。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 長男の夢
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
「ぼく大きくなったらパパみたいになりたい」と夢を語る長男に対して、思わずキュン妻はいかがわしい妄想してしまう。もちろん長男はそんなことを考えておらず、純粋に「クルマを運転したり仕事をしたい」だけ。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 長男に嫉妬
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
こんな可愛らしい長男。キュン妻は夫・ケナガイタチと一緒にいる時も、つい長男の名前を口に出してしまう。ただいたいけな長男に対しても、ついつい嫉妬心をメラメラと抱いてしまう夫・ケナガイタチ。

日刊ヤンデレ夫婦漫画 父親らしい
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
でも夫・ケナガイタチはさすがに長男次男に対して、救いようがない痛さを発揮することはない。良くも悪くも常識的な範囲内のリアクションに留まっている。そのため長男次男が登場する場面では、むしろヤンデレ夫が「蚊帳の外(かやのそと)」に置かれることが多くなり、どちらかと言えば後半はヤンデレものというより育児漫画要素が強くなっている印象を受けます。

ちなみに自分は「くるまン。」という自動車ブログも運営してるんですが、ファミリーカーといえばミニバン車。「新型セレナ VS ノア・ヴォクシー」や「新型フリード VS シエンタ」といった車種の比較記事も書いてるので、自動車に興味がある方は是非どうぞ。

あと何故頻繁に自動車などマンガと関係ない記事を貼っているかというと「SEO対策」というやつ。色んな場所からリンクされるとブログの価値が上がって検索上位に表示される可能性が高まる。もし「バズマン。」を応援してくださる方がいたら、ここのトップページや記事のリンクを是非貴方のブログで貼ってご紹介ください。だからアクセスの流入などは元より期待してなくても、実はカンパ(現金)よりも助かります。


キュン妻の生い立ち

…とそれはさて置き、そして更にはキュン妻の生い立ちも描かれます。いかにもドMキャラクターを気取ってますが、むしろ若い頃は出川哲朗のように尖ったナイフで性格がトゲトゲしていたそう。その片鱗は今でもTwitterなどを通して見れるようですが、某番組「はじめてのおつかい」を見てもつまらないと感じていたぐらい子供嫌いだった。

この理由はシンプル。キュン妻は父親に殴られたり虐待されて育ったからとのこと。虐待というと大げさですが、父親から愛情を受けて育った記憶がない。だから自分も父親と同じように子供を傷つけてしまうのではないか。そういう不安から子供を作るのを5年ぐらい拒否していたらしい。

それを夫・ケナガイタチが時間をかけてゆっくりと説得。「5年間君の中に降り積もった、君の中にある俺の愛情を信じてくれないか?」との一言でキュン妻は子供を作ることを決心。日々自分の胎内で新しい生命が大きくなっていくことに不安や恐怖を覚えるものの…

日刊ヤンデレ夫婦漫画 子育て
(日刊ヤンデレ夫婦漫画 1巻)
初めて長男と対面した時は思わず感動。夫ですら埋められない「深い穴」が愛情で埋まっていくのを感じたらしい。

だから先程は痛い・気持ち悪い場面ばかりを紹介しましたが、最終的にはお涙ちょうだいのエッセイモノに仕上がっています。それが良いか悪いかは置いておいて、少なくとも序盤のテイストとは全く違った読み味を後半では得られるはずです。


総合評価 評判 口コミ

日刊ヤンデレ夫婦漫画 (ジーンピクシブシリーズ)
キュン妻
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-03-26

『日刊ヤンデレ夫婦漫画』のネタバレ感想をまとめると、ベタなヤンデレ漫画として読めばそれなりに面白いのではないか。現実感には乏しい内容や設定なので、余程のアンチでもなければ一部で騒がれている醜聞もそんなに気にならない気がする。

もちろん確かに細かいツッコミどころは多いものの、そういう部分を意図的に作って笑いにしている以上、いちいち作者も「リアルでー」とか反論する必要性もない気がする。そんなことしても下手に話がややこしくなるだけでしょう。

また長男・次男も割りと登場するので、結果的に二人の気持ち悪さも中和してくれる気がします。お寒いお涙モノと切って捨ててしまえばそれまでですが、良くも悪くも終始痛いばかりではありません。

ま、『日刊ヤンデレ夫婦漫画』の内容が実話かネタか知りませんが、あくまで漫画としてテキトーにサラッと楽しめばいいのではないか。来月11月には2巻目も発売されるらしいのでレビューしてみた。あまりに炎上しすぎると逆に購入意欲が湧いてしまうパティーン?