『日常』2巻のネタバレ感想。作者はあらゐけいいち。少年エース(角川書店)で連載中のギャグ漫画。ただ連載はそろそろ完結するらしく、最新(最終?)10巻は今年12月10日に発売するらしい。ちょうどトヨタ新型プリウスがフルモデルチェンジするタイミング。

あらすじ

舞台は時定高校。そこに通う女子高生・相生祐子(ゆっこ)や長野原みお、水上麻衣の目線を通した話が展開されます。ただ内容的にはナンセンス。更に言い換えると、カオス。この3人がメインキャラクターではありますが、訳の分からんサブキャラも満載だったりして、特に何も考えずに読むのがベター。

ゆっこのボケが止まらない件

相生祐子(ゆっこ)は、お笑い好きの女の子。もしゆっこがリアルにいたら、多分「ダンソンフィーザーキー♪」と自分が踊ってる映像をYouTubeにアップロードしてるに違いない。

日常2巻 相生祐子のボケ1
(2巻)
ある日、長野原みおや水上麻衣と通学中に、しょうもないボケをかますゆっこ。ただ、このボケそのもので笑かせようというより、むしろツッコミ待ちのボケ。「オヤジギャグかよ!」「つまんないよ!」など、比較的ツッコミやすい。

日常2巻 相生祐子のボケ2
(2巻)
ただ二人はまさかのスーン!目すら合わせてくれない。ゆっこも思わずヘコーとひっくり返るんですが、リアクションが古すぎる。THE 昭和。でもこの二人のリアクション自体が、ある意味ツッコミ。

日常2巻 相生祐子のボケ3
(2巻)
ゆっこは「このレベルで丸くおさまるなっていう、私への挑戦?」と壮大な勘違いをして、めげずにどんどんボケていく。でも完全なる能面を突き通す二人。『ヒナまつり』というギャグ漫画もそうですが、無表情のパンチ力が意外にハンパない。

日常2巻 相生祐子のボケ4
(2巻)
結果、ゆっこは学校へ行かずに、一人で旅に出ちゃう。さすがに、ここまでスベるとますだおかだ・岡田ぐらいの防御力がなければ、きっと下手すりゃ腰が抜けて立てない。

ちなみに、ゆっこ画像は以外でもボケまくり。「地理の予習はバッチリやー!」というボケでは、やたらとダイナミックなアクションを見せつけながらボケる。この運動神経、もっと他に活かせよっていうw

水上麻衣のボケがクオリティー高すぎる件

ボケは完全に不発に終わったゆっこですが、それもそのはず。水上麻衣のボケではどんなボケもかすんでしまう。

日常2巻 水上麻衣のボケ1
(2巻)
ある日のテスト中、ゆっこが隣りに座ってる水上麻衣を見たら、まさか机の上で直立不動。ただ二人は一番最後列なので、誰も気づかない状態。ゆっこはひたすら困惑。キョロキョロと辺りを見回し、考えあぐねていると、直立不動してた水上麻衣がいない。

日常2巻 水上麻衣のボケ2
(2巻)
どこに消えたのかと思って恐る恐る後ろを振り返ると、ロッカーの上で涅槃像のように寝てる。早わざにも程がある。そして、何故か水上麻衣は人差し指だけを突き出して、それを上に向ける。

ここで再び恐る恐る水上麻衣の指先をゆっこが見ると…
日常2巻 水上麻衣のボケ3
(2巻)
まさかのETーーー!!!「トモ…ダチ…」じゃねーよ!黒板にわざわざ描いてる、水上麻衣の用意周到さ。そりゃあ、ゆっこも電撃が走る。この衝撃的な体験を誰かと共有したい。ゆっこは親友・長野原みおに伝えようとした。

テスト中なので声には出さず、前の席に座ってる長野原みおの背中をポンポンと叩くと、
日常2巻 水上麻衣のボケ4
(2巻)
消しゴムを渡される。長野原的には「またかよコイツ…」といったところ。それを感じ取った、ゆっこの表情がせつねー!でも何故か、ちょっとイケメン風。当然ゆっこは消しゴムを忘れてないので、二個の消しゴムを見つめてるコマも切ない。

ラストのオチも衝撃。つか水上麻衣、もっとテストに集中しろよっていうw

長野原みおのツッコミが華麗すぎる件

ラストは長野原みお。ツッコミが華麗。親友二人がボケまくりなんで、どうしても事あるごとにツッコまざるを得ない。『日常』のアニメ版も発売されてますが、長野原みお役の声優さんの声がダミ声チックでそれが意外と癖になります。

英語のテストで出された「絵を表す単語を書け」という問題で、やたらと絵が下手だった。そこで桜井先生と共に、相生祐子と長野原みおが絵画勝負する。結論から書くと、相生祐子の絵が超絶的に下手。ここだけでも笑えますが、それ故に長野原みおがツッコミまくり。

日常2巻 長野原みおのツッコミ1
(2巻)
相生祐子がバイクに乗ってる不良の絵を描いたんですが、バイクがやたらと股間にめり込んでる。結果、浮いてるようにしか見えない。しかもバイクの後ろに「三」を書いてるから、少なくともバイクは走ってる状態。

つまりこの絵の状況を説明すると、不良がバイクを持ち上げながら、小刻みに自分の足で移動してる状態。これを長野原みおはシンプルなツッコミで言い表してる。ツッコミは「ボケを解説」する役割も込められてるので、まさにツッコミの天才。

日常2巻 長野原みおのツッコミ2手品
(2巻)
高熱で意識が朦朧としてる状態で、何故か手品を披露しようとした相生祐子に対するツッコミの数々も良かった。

総合評価

他にも色んなネタがあるんですが、この記事では相生祐子、長野原みお、水上麻衣メインでまとめてみました。

東雲なのというロボットが、時定高校に転入する直前の話も収録されてます。東雲なのは背中にでっかいネジが付いてるので、ロボットであることが即バレる。でも言い訳が下手すぎて、却って疑惑を深めるだけw

また東雲なのを作った博士(幼女)がやたら無茶な注文を要求してくる。東雲なのと度々ケンカするんですが、博士は困ったらすぐ泣く。東雲なのは博士が好きだから、すぐ甘やかして「いちごジュースをあげるから機嫌を直して」的なことを言って自分から引いてしまう。

その時に必ず博士が「じゃあ芥川賞も?」と提案してくる。落ち目と言われて久しい芥川賞でも、さすがに少年ジャンプを買ってくる的なノリでは無理!受賞は確か年に一回か二回ですから、相当入念な準備をしないとw

『日常』1巻のネタバレ感想は他ブログで既にレビュー済み。

◯全巻大人買い★5
◯おすすめ度★5