『まじっく快斗』1巻から4巻のネタバレ感想。少年サンデー(講談社)で不定期連載中。作者は青山剛昌。昨年末にまじっく快斗のアニメが放送された時期に旧ブログで更新した記事。

ただ今回は少し趣向を変えて、作者・青山剛昌の画力の変遷を見ていきたいと思います。名探偵コナンを読む限り、青山剛昌の画力はかなり上位クラスに位置しますが、果たしてそれは昔からだったんでしょうか?

まじっく快斗は名探偵コナンより先

まずは『まじっく快斗』について簡単に説明。

主人公は、名探偵コナンに登場する怪盗キッドこと黒羽快斗。一瞬名探偵コナンのスピンオフ漫画かと思いきや全く違う。

実はこの『まじっく快斗』こそ作者・青山剛昌のデビュー作。つまり名探偵コナンよりも先に連載されてた。つまりコナン君よりも怪盗キッドの方がキャラクターとしては先輩。まじっく快斗の連載が始まったので1980年代後半だから作品としても結構古いマンガ。まさにバブル絶頂期に生まれたことに。

だからこの『まじっく快斗』を読むと、青山剛昌の「初期の画力」がどれだけのものだったか一目瞭然というワケ。

ダサダサすぎる初期の怪盗キッド

じゃあ青山剛昌の画力…もっと言うと怪盗キッド(黒羽快斗)は昔からカッコ良かったのか?結論から書くとクソダサい(笑)

まじっく快斗1巻怪盗キッド・青山剛昌の画力
(1巻)
例えば、怪盗キッド(黒羽快斗)の登場シーンからして顔面崩壊。口ちっちゃ。黒羽快斗がヒロイン・中森青子に対して「夫婦だと勘違いされるだろ!」と怒ってる場面。じゃあもっと口を大きく描こうぜっていう。お前はいっこく堂か!

まじっく快斗2巻怪盗キッド・青山剛昌の画力
(2巻)
怪盗キッド(黒羽快斗)が棒を振り回してる場面では指の形がキモい。新手のグワシッ?

まじっく快斗1巻怪盗キッドパパ・青山剛昌の画力
(1巻)
怪盗キッド(黒羽快斗)のパパに至っては髪の毛のボリューム少なッ!絶対に頭頂部ハゲてる。レッツ・リアップX5!

まじっく快斗2巻怪盗キッド3青山剛昌の画力
(2巻)
そしてトドメがまさかのタンクトップ。カッコイイセリフとのミスマッチ感がハンパない。旧ブログで指摘を受けましたが、ここらへんは時代性も反映されてるので一概にどうこうは言えないチョイスですが。

青山剛昌の初期のキャラクターは、とにかく髪の毛がグチャグチャ。頑張って描いてるけど、全然まとまりがない残念っぷり。色々と試行錯誤しながら描いただろうなと、苦労の跡も垣間見れる。

最新の怪盗キッドはカッコ良すぎ

じゃあ『まじっく快斗』の連載が再開した、最新号の少年サンデーを見てみると、
少年サンデー2014年45号まじっく快斗・最新怪盗キッド
(45号)
めっちゃカッコイイ。どんだけ青山剛昌の画力、進化すんねん。

ちなみに3巻は2巻が発売された6年後の1994年頃に発売。ちょうど名探偵コナンの連載が開始した時期。その頃の青山剛昌の画力がどうなっているのかを見てみますと…
まじっく快斗3巻6年後の1994年の怪盗キッド
(3巻)
初期の怪盗キッド(黒羽快斗)よりも随分マシに仕上がってる。だから4巻とボリュームこそ少ないものの、順調に青山剛昌の画力がステップアップしているのが手に取るように分かって面白い。

漫画家はどんどん絵柄は変化すべき!

作者の青山剛昌が『まじっく快斗』でデビューして、ちょうど25年ぐらい。名探偵コナンを集めてる読者さんには周知の事実ですが、青山剛昌の絵柄の変遷が強烈。人間ここまで進化できるんだなと、普通に感銘すら受ける。

青山剛昌クラスの有名マンガ家だって、最初から有能・優秀だったわけじゃない。だから現在はレベルが低かったとしても、別に漫画家になる夢を諦める必要はない。

じゃあ何がマンガ家にとって一番重要な才能なのかと言えば、「伸び代」。その伸び代があるかないかを判別できる、最たる部分が「画力」というだけ。

フツー毎日漫画を描けば描くほど、放っておいても画力は向上していくはず。その過程で絵柄は変わっていく。弘兼憲史のような例外もいますが、ドラゴンボールの鳥山明やハンターハンターの冨樫義博も絵柄は常に変わってる。

だから絵柄はむしろどんどん変遷するぐらいでちょうど良い。

総合評価

ただし肝心の『まじっく快斗』の中身は微妙。名探偵コナンのようなミステリー漫画を期待すると失敗します。
まじっく快斗1巻アクション描写
(1巻)
どちらかと言えばアクション要素が多めかも。連載が再開した最新話では若干ミステリー要素も入ってる印象も受けましたが、名探偵コナンのスピンオフとして読まないと至って平凡な作品かも知れない。

とにかく作者・青山剛昌が好きで、また名探偵コナンも好きで、そのスピンオフ(厳密には違いますが)として楽しめる人なら買い。もしくはギャグやネタとして買うならアリ。

巻数を考えるとそこまで購入に思い悩む程でもないですが、1巻目2巻目はちょっと読むには耐えられないか…と書いたら旧ブログでは怒られました(;´Д`)まあそれぐらい画力に明白な差があるということで。



◯展開★3◯テンポ★3
◯キャラ★3.5◯画力★3.5
◯まとめ買い★3
◯おすすめ度…77点!!!!