『鬼滅の刃』1巻から4巻のネタバレ感想をレビュー。作者は吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)。掲載誌は少年ジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは少年コミックのバトル漫画。絶賛AmazonのKindleなどでもダウンロード購入・無料で試し読みが可能です。

『鬼滅の刃』1話目を読んだ時は正直どうかな?と思ったんですが、いつの間にか気付けば意外と人気漫画に入ってるような雰囲気。実際本屋でも品薄状態なのか「鬼滅の刃が売ってない」という声もあるとか。ほとんど電子コミックなどで済ませるので情報の真偽は不明。

そこで『鬼滅の刃』が面白いのかつまらないのか、おすすめ漫画なのか考察してみました。是非このネタバレ感想記事を購入する時の参考にしてみてください。ちなみに人気おすすめバトル漫画ランキングはいずれ執筆します。


鬼滅の刃のあらすじ内容・登場人物


時代は大正の日本。まだ妖怪のたぐいが跋扈していた時代。主人公は竈門炭治郎(かまど・たんじろう)。山奥に住む大家族の長男。育った環境もあってか、鼻が良かった。

鬼滅の刃1巻 あらすじ 竈門炭治郎
(鬼滅の刃 1巻)
炭治郎の齢はまさに少年という表現が相応しかったが、父親は死に妹や弟たちが小さかったため一家の大黒柱として働いていた。炭治郎は名前の通り、主に山で切った木を炭にして売っていた。日々の生活は大変だったが、それでも大好きな家族と過ごす生活は幸せそのものだった。

ある日、炭治郎はいつものように炭を売るため街へ下山した。その日は荷物運びなど雑用の仕事も多かったため、すっかり日が暮れてしまう。夜道のなか帰宅しようとする炭治郎に、ふもとに住む知り合いのオジサンが「鬼が出るぞ。日が暮れると人食い鬼がうろつく」と警告。

もちろん炭治郎はそんな与太話は信用しなかったが、このオジサンはつい最近家族を亡くしたばかり。きっと寂しさのあまり自分を泊めようとしているんだろう。そうおもんばかった炭治郎は、仕事の疲労もあってそのまま一泊。翌朝帰ってあげることにした。

しかし現実は残酷。実際オジサンのいう人食い鬼がいた。炭治郎が帰宅すると、辺りはまさに血の惨劇。炭治郎の家族は一人残らず被害にあっていた。悲しいかな、炭治郎の妹・ね豆子(ねずこ)は鬼化。そして炭治郎を食おうと襲いかかってくる。

更には鬼殺隊(きさつたい)という、古から鬼を退治している謎の組織の隊士・冨岡義勇が登場。本来は炭治郎の家族が襲われる前に来るはずだったが、結果的に間に合わず。つまりは最悪のタイミング。鬼化した妹・ねず子の命が狙われるハメに。

ねずこがいくら鬼化したとはいえ、いくら自分を襲ってきたとはいえ、炭治郎にとっては唯一の肉親。もう何も奪われたくない。だから冨岡義勇から身を挺して守る。もちろん炭治郎はフルボッコ状態。

鬼滅の刃1巻 あらすじ 竈門ねず子
(鬼滅の刃 1巻)
ただ鬼化したはずのねず子が、地面に倒れる兄・炭治郎を必死にかばってみせた。怪我をした鬼は親を食べてでもキズを回復させようとするが、ねず子はそんな重度の飢餓状態であるにも関わらず、まずは兄の命を守る道を最優先に選んだ。まさに兄妹愛。

冨岡義勇は初めての体験だった。「こいつらは何か違う」と判断して、炭治郎とねず子は生かす。そして、妹・ねず子を人間に戻すための旅が始まる。次々と襲ってくる鬼たち。果たして炭治郎は家族の敵討ちはできるのか。

ちなみに漫画タイトル『鬼滅の刃』には、「鬼滅奇譚」や「悪鬼滅々」「鬼狩りカグヅチ」など結構たくさんのタイトル候補があったらしい。『鬼滅の刃』1巻参照。


鬼殺隊の階級・ランクとは?


『鬼滅の刃』のストーリーと設定をもう少しネタバレしておくと、主人公・竈門炭治郎はその後に鬼殺隊に入る。「蛇の道は蛇」ではないですが、やはり鬼を倒すためには鬼殺隊に入るのが最善の道ということ。

この鬼殺隊には階級・ランクがあるので、ざっくり説明しておきます。だから、この見出しは『鬼滅の刃』を一度読んだ後に見ることをおすすめします。

  • 甲は「きのえ」。乙は「きのと」。
  • 丙は「ひのえ」。丁は「ひのと」。
  • 戊は「つちのえ」。己は「つちのと」。
  • 庚は「かのえ」。辛は「かのと」。
  • 壬は「みずのえ」。癸は「みずのと」

簡単に言えば、「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」の合計10階級。上(左)から順番に強い順。主人公・炭治郎は新人ってことで、まずは「癸」から始まります。

少し読み方が特殊で一見すると面倒くささそうですが、語尾が実は「え」と「と」の2パターンのみ。だから「A+」「A-」「B+」…といった感じで、もしかすると大まかに5ランク程度に大別されるのかも知れない。少なくともそうやって考えた方が理解しやすいでしょう。


ねず子が意外と可愛いのに…!!


主人公・炭治郎の妹・ねず子が意外と可愛い。

ちなみに漢字で書くと「ネ爾豆子」。一番左の漢字が変換されないので平仮名でいきます。「音」や「寝」で良かったやんけ、っていう。せめて変換候補に出てくる「禰」を普通に使えよ。こういうつまらないオリジナリティは不要。

それはさておき、鬼は太陽の光に当たったら消滅してしまう。だから鬼は夜にのみ動くわけですが、ほんの少しの陽の光が当たっただけでも体が傷つくらしい。

鬼滅の刃1巻 竈門ねず子
(鬼滅の刃 1巻)
序盤、ねず子が取った手段が洞穴の中に、更に穴を掘って入る。ちょこんと感が可愛らしい。また炭治郎が「妹がモグラみたいになってしまった」と冷静に解説してるのも笑った。

その後、炭治郎は竹カゴにねず子を入れて移動するんですが、最初は頭だけツッコんでるだけのねず子も可愛らしい。ねず子はしゃべらないからこそ、こういうなんでもない仕草や動作が愛おしい。

鬼滅の刃2巻 竈門ねず子
(鬼滅の刃 2巻)
もちろん竹カゴだと陽の光は薄っすら通してしまうので、最終的に木箱に入って移動するねず子。

そしてあらすじの画像でも分かるように、この太もものパツンパツン感である。昔『すもももももも』という漫画が発売されてましたが、いずれ「ふともももももも」というねず子主体のスピンオフ漫画が発売されることでしょう。

でも、そもそも何故ねず子が木箱から登場したのか?冷静に考えると不思議な光景。兄・炭治郎は妹を守ろうとしてる。ましてや鬼化してる以上、やたらめったら世間様に見せる必要はない。

鬼滅の刃3巻 竈門ねず子
(鬼滅の刃 3巻)
結論から書くと、実はねず子もバトルに参加する(もちろん夜限定)。そして兄・炭治郎のピンチを幾度も救う。画像は鬼が投げてきた鞠を蹴り返してる場面。やはり太ももパツンパツン娘だけあってか、やたらとキック力が強い。1巻では兄・炭治郎をマウンティングした鬼の頭を蹴り飛ばしやがりますからね(笑)

だから妹・ねず子はヒロインでありつつ、ちょっとした炭治郎の武器。単なるマリオでいうピーチ姫的な守られてるだけの可愛らしいヒロイン(鬼化してるのに可愛いってのも変ですが)で終わるのではなく、積極的に展開で活躍するってのが良い。

「ヒロイン兼武器」という設定は、意外と珍しくて新しい。そして面白い。


個性的な鬼たちとのバトル描写が熱い!!


『鬼滅の刃』はバトル描写が熱い。一見すると絵が下手そうですが、しっかり見やすく不快感は乏しい。そして、しっかり見せる部分は見せてくれる。

鬼滅の刃4巻 我妻善逸
(鬼滅の刃 4巻)
例えば、我妻善逸のバトルだと動きの軌跡が丁寧で迫力がある。漫画タイトルに「刃」が付いてるだけあって、主に剣戟がメイン。この剣の軌跡も含めて、誰が誰に攻撃してるかなどハッキリ分かりやすい。意外と軌跡を描写しない漫画も多い中、実は王道バトル漫画要素たっぷり。

敵の鬼も個性的。強い鬼は血鬼術(けっきじゅつ)という能力を使ってくる。

鬼滅の刃2巻 影を出入りする鬼
(鬼滅の刃 2巻)
画像は影を出入りして攻撃してくる鬼。

鬼滅の刃4巻 糸を操る鬼
(鬼滅の刃 4巻)
こちらは糸を使って人間を無数に操って攻撃してくる鬼。

鬼滅の刃3巻 太鼓の鬼
(鬼滅の刃 3巻)
この画像の鬼は自分に張り付いた太鼓を叩くことで、家の中をどんどん回転させる。攻撃と防御の一挙両得。こちらも炭治郎の動きの軌跡が丁寧なので、何が起きているのか一目瞭然。立地を回転させながら、攻撃されるorするのを描くのは難しそう。

鬼滅の刃3巻 嘴平伊之助
(鬼滅の刃 3巻)
鬼以外の個性的なキャラクターだと、イノシシのお面をかぶった嘴平伊之助(はしひら・いのすけ)という同じ鬼殺隊のメンバーもいる。どう考えても敵にしか見えませんが、キャラクターデザインや設定が意外と飽きさせない。

鬼滅の刃2巻 竈門炭治郎の優しさ
(鬼滅の刃 2巻)
ただ鬼を倒すだけではなく、炭治郎がふと見せる優しさも思わずグッと来ます。妹・ねず子が鬼化したこともあってか、最期に消え行く鬼の手を握りながら「神様どうか、この人が今度生まれてくる時は鬼になりませんように」と祈る。その鬼の目には涙。

主人公・炭治郎のキャラが良いってのは大前提として、意外とバトルの中にこそドラマもある。


ストーリーのテンポ感が良い!!


『鬼滅の刃』はバトル描写も面白いですが、ストーリーのテンポ感も良い。

例えば、序盤の炭治郎が修行するクダリ。元鬼殺隊の剣士の鱗滝左近次(うろこだき・さこんじ)に師事する。結果的に鱗滝に見初められるまで、およそ修行の期間は約1年ぐらいの時間を要してるものの話数的には数話ほどであっさり終わってる。

『鬼滅の刃』は他の漫画だったら引っ張りそうな展開でも、割りとあっさり処理してる印象。修行のクダリは面白い山場になるのでアレコレ描写したくなるものの、確かにダラダラとページを消費する意味はないっちゃない。特に序盤ではムダでしょう。

鬼滅の刃1巻 必殺技 初期から使える
(鬼滅の刃 1巻)
だから主人公・竈門炭治郎も割りと初っ端から必殺技が使える。

鬼滅の刃2巻 鬼舞辻無惨
(鬼滅の刃 2巻)
他にも2巻の早い段階でラスボス・鬼舞辻無惨もさっそく登場させて邂逅。この鬼舞辻無惨が全鬼の頂点であり、唯一人間を鬼化する能力(血鬼術)を持ってる。『鬼滅の刃』のストーリーのゴールとも言えるキャラクター。

『鬼滅の刃』は程よい出し惜しみと、テンポが良いストーリーの消化が心地良い。


我妻善逸がなんかワロタwww


ここまでのネタバレ考察を読むと『鬼滅の刃』はシリアスな漫画に見えるかも知れませんが、合間合間にちょいちょい笑いを入れてくる。意外とシリアスな笑いは難しい。失敗するとダダずべりどころか、シリアスな空気感すら壊してしまう。

でも『鬼滅の刃』では前述のねず子のクダリ含めてその試みが成功してて、その笑いがストーリーのテンポ感に更に繋がってる好循環。作者・吾峠呼世晴の独特の絵柄と、鬼がはびこるおどろおどろしい世界観が絶妙にマッチしてる。それゆえに一般的な読者を受け付けない雰囲気を漂わせるものの、それを笑いが中和してくれてる。

特に面白いというか、ひどいキャラクターが我妻善逸(あがつま・ぜんいつ)。普段はオドオドした性格で鬼にガクブル状態。とても鬼殺隊に合格できるキャラとは思えませんが、眠るか意識を失って気絶すると途端に実力を発揮。同じ少年ジャンプの『ワンピース』にもそんなキャラクターがいましたが、前述の『鬼滅の刃』のバトル描写も参照。

鬼滅の刃3巻 我妻善逸2
(鬼滅の刃 3巻)
でも本人は気付くと鬼が倒れてるので、いつも誰かが倒してくれてるもんだと勘違い。

画像は我妻善逸が「ありがとう助かったよ~こんな強いなら最初に言っといてよ~」と、武器すら持た穴井か弱い少年に感謝で泣きついてる場面。「まさか…(プルプル)」じゃねーよ。少年の心の声も「善逸ほど頭の悪い人間に会ったことがなかった」と色々とヒドい。

しかも我妻善逸は大のオンナ好き(笑)

例えば反射神経などを鍛える修行のクダリの中で、まず先に主人公・炭治郎などは女子キャラと鬼ごっこなどを訓練してた。一方、我妻善逸だけは大きな傷を負っていたので、後からの合流。

鬼滅の刃6巻49話 善逸
(鬼滅の刃 6巻49話)
ただ我妻善逸は地獄のような特訓だと聞いていたため「話が違うじゃないか」とブチ切れる。いろいろと理不尽すぎ。いろいろと欲望をむき出しにしすぎ。この善逸の浮き沈みが激しすぎるテンションは、もはやちょっとしたホラー的な恐怖すら感じます(笑)

主人公・炭治郎と我妻善逸が初めて会った場面もヒドい。正確には鬼殺隊の試験で一度会ってるんですが、道端でたまたま知り合った女性に結婚を必死で申し込んでる。その異様な光景に思わず止めに入る炭治郎。

鬼滅の刃3巻 我妻善逸
(鬼滅の刃 3巻)
何で邪魔するんだ!お前のせいで結婚できなかったんだから責任取れよ!!」と逆ギレ。さすがに無言にならざるを得ない炭治郎。これぞ同情・哀れみの目。その後、炭治郎は真顔で「なんでそんなに恥をさらすんだ」と説得した場面は笑いました(笑)


鬼滅の刃の総合評価 評判 口コミ



『鬼滅の刃』のネタバレ感想をまとめると、無難に面白い。変に奇をてらってそうですが、意外とベーシックで王道。バトル描写もGood、笑いもキャラクターもGood。まさに鬼滅の刃は「古き良き少年バトル漫画」という表現が似合う。

余計な回り道や描写が少なく、展開にテンポ感がある。程よい出し惜しみと小気味良いストーリー消化から得られる読後感はしっかり充実。あっさりとして読みやすいが故に勢いもあって、マンガから長く離れてる人ほど『鬼滅の刃』を読んで欲しいと思わせる。そしたらマンガ熱みたいなんが再燃するかもしれない。

『鬼滅の刃』というか作者・吾峠呼世晴は絵が下手なんではなく、絵柄が独特なだけ。それさえ気にならなければしっかり万人受けする内容であり、「もっとこうしたらいいのに…」という欠点は個人的に少ない。

まだおすすめ面白いマンガBEST100にこそピックアップしてませんが、それでも『鬼滅の刃』が注目のおすすめ成長株であることは言うまでもないか。10巻20巻と続く前に早めに鬼滅の刃を買っといた方が「長期連載だからどうしよう…」などと将来悩まないはず。