『血界戦線 Back 2 Back』1巻のネタバレ感想。作者は内藤泰弘。ジャンプスクエア(集英社)で連載中。いわゆる『血界戦線』の続編にあたります。『血界戦線』はまだ続いてるもんだと思ってたので、『Back 2 Back』は勝手にスピンオフ漫画か何かと思ってたのは内緒。いずれ『血界戦線』全10巻が面白いかどうかの考察記事もまた。


あらすじ

前述のとおり続編にあたる作品なので、基本的な世界観に変化はありません。

相変わらず、元紐育のヘルサレムズ・ロットというならず者たちの都市が舞台。異世界と繋がってしまった結果、人外が蠢く街になってしまった。そこで活躍するのが「ライブラ」という秘密結社。この設定もやはり踏襲されていて、登場キャラクターにも変化はありません。

クラウス・ラインヘルツ、レオナルド・ウォッチ、ザップ・レンフロ、チェイン・皇など、続編だからといって特別に新たな新キャラクターが加わることもありません。もはや第二章として仕切り直す必要があったのか疑うぐらい、『血界戦線 Back 2 Back』は良くも悪くもそのまま現状維持。


コメディーがメインの内容

『血界戦線 Back 2 Back』の今後がどうなるかは知りませんが、少なくとも、この1巻ではシリアス展開は皆無でコメディータッチな空気が大半を占めます。『血界戦線』では基本的にシリアスな展開がメインだった気がするので路線変更?

一話目はフランツ・アッカーマンというアメリカ大統領がヘルサレムズ・ロットと調印式を交わそうとするんですが、首無し公・デューラーに襲われる。名前の通り、アメリカ政府要人の生首を集めるのが趣味。
血界戦線 Back 2 Back 1巻 フランツ・アッカーマン
(血界戦線 Back 2 Back 1巻)
でも何故か、フランツ・アッカーマンは生首状態でも生きてる。これをレオナルドが調印式までに無事届けられるのか?みたいなストーリー。チラッとレオナルドを見やるフランツ・アッカーマンに少しイラッと来るのは内緒。

血界戦線 Back 2 Back 1巻 フランツ・アッカーマン4
(血界戦線 Back 2 Back 1巻)
隠密でバレないように移動するレオナルドに対して、様々な邪魔が入るというドタバタコメディに仕上がってます。

血界戦線 Back 2 Back 1巻 フランツ・アッカーマン2
(血界戦線 Back 2 Back 1巻)
ちなみにフランツ・アッカーマンの首から下はこんな感じ。スティーブンも思わず「こういうのをシュールだと思う気持ちは失っちゃいけないと思うんだよ」とポツリ。

血界戦線 Back 2 Back 1巻 チェインとザップ・レンフロ1
(血界戦線 Back 2 Back 1巻)
チェイン・皇とザップ・レンフロのクダリではゴルディオンEX+という、最強の手錠をかけられて誘拐される話。

チェインは物質をすり抜ける能力者ですが、体調の良し悪しに関係するのでせいぜい透明化と体重を軽くする程度。ザップ・レンフロも血液サラサラ化されて、せいぜい乾きかけのボンド並みの硬度しか血液を保てない。絶体絶命の中、果たして二人の運命は?的な展開。

血界戦線 Back 2 Back 1巻 チェインとザップ・レンフロ2
(血界戦線 Back 2 Back 1巻)
テンヤワンヤがありつつも二人は無事逃げ通すことができるものの、オチはザップ・レンフロの「俺ちょっとションベン」。性別が逆だったとしても、間近で他人のお小水が飛散してくるのは全力で拒否したいところ。

最初の画像も一見すると恋愛にでも発展しそうですが、ザップ・レンフロが「とっと質量希釈しろ。クソ重いんだよ。ムッとしてるヒマがあったらさっさとやれタコ」というセリフを吐くなど、『血界戦線B2B』でも犬猿の仲は解消される気配はない模様。

血界戦線 Back 2 Back 1巻 フェムトからのプレゼント
(血界戦線 Back 2 Back 1巻)
レオナルドが堕落王フェムトから、謎の魔獣を頭に被らされるみたいな話もあります。謎の魔獣は食いしん坊で何でも食っては、それを栄養素として消化して倍々ゲームで巨大化していく。だから絶対頭のカプセルみたいなんを壊しちゃいけないんですが、画像は軽くヒビが入った場面。

果たしてレオナルドの運命は?みたいな展開。即座に逃げようとするザップ・レンフロに対して、レオナルドの「知ってる!アンタそういう人だよ!でもスンマセン!逃げないで!何とかしろ…下さい」というツッコミは笑った。


総合評価



FC2で『血界戦線』を9巻までレビューした時はやや酷評した記憶がありますが、『血界戦線 Back 2 Back』はまぁまぁ面白かったです。もちろん登場キャラクターや世界観をある程度知ってるのが前提ですが。1話目の「ライツ、カメラ、アクション!」こそボリューム感がありましたが、一話完結ということもあって読みやすかった。

シリアスな展開やアクション描写も多くはないので、そういうのを重視する読者には好みが分かれそうだと思いますが、作者・内藤泰弘はゆるい感じの笑いを描く方が向いてる気がしました。