『顔に出せない吉沢くん』1巻から3巻のネタバレ感想をレビュー。作者は310。掲載サイトはガンガンオンラインで配信中。出版社はスクウェア・エニックス。ジャンルは少年コミックの4コマ学園漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。
2015年春ぐらいから連載が開始したコミックらしいですが、何故か出版社の垣根を超えて『暗殺教室』の松井優征が面白いと褒めているらしい。そこで今回も現時点まで発売されてる最新コミックスまでで、『顔に出せない吉沢くん』が面白いかつまらないか考察レビューを書いてみた。
ちなみに自動車総合ブログ「くるまン。」では「新型ルーミー VS ソリオ」や「新型フリード VS シエンタ」といった車種比較記事も書いてるのでご興味がある方は是非どうぞ。他にも「おすすめ軽自動車人気ランキング」という記事も書いてたりします。自動車ブログの被リンク数を増やしてやろう、という欲が顔に出まくってることはご愛嬌。
そのためクラス写真を撮影するときでも、無表情の吉沢がいるせいで何度も撮り直しさせられることもザラ。それだけならまだ実害は少ないが、不良の上級生に絡まれることもしばしば。クラスの女生徒たちからは「人間の血が通ってないんだよ」と陰口をたたかれる始末。それでも泣きたい感情すら顔に現れないのが切なすぎる。
ただ表情に感情が現れないとはいえ、さすがにマネキン人形ではありません。人間である以上、完全に表情を変化させないのも不可能。つまり逆に言えば表情を読み取る力さえあれば、もしかしたら吉沢よしおの感情を読み取ることが可能。そこで登場するのが相馬淳(そうま・じゅん)という男子生徒。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
まさか眉間にできた0.03mmのシワを認識できるなど、吉沢よしおの表情を豊に読み取ることができた。さすがに泣いてない涙まで認識できちゃうと、いよいよ霊感的な臭いもしなくはありませんが(笑)
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
そこで吉沢よしおが「自分がクラスに溶け込めるように力を貸して欲しい」と必死に相馬に懇願する。果たして吉沢よしおはクラスに友達ができるのか?!完全に死んでしまった表情に再び笑顔という息吹を取り戻すことはできるのか!?
…といった内容の漫画になります。だから基本的にコメディーベースの内容です。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
例えば井出という断れない美少女が棚の上の荷物を取ろうとした瞬間、脚立から落ちそうになる。それをまさかのヘッドスライディングでズサーッと受け止める。この反射神経と俊敏性もなかなか気持ち悪いですが、顔面を擦りまくった吉沢は思わず絶叫。当然無表情のまま居たがるので、軽いホラー。この得体の知れない恐怖感はすさまじい。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
このあと吉沢と井出は少し仲良くなって面倒事を押し付けてくる教師に立ち向かうものの、やはり無表情のままなので切実感がハンパない。このままセリフを「わたしに悪霊を押し付けないで下さい」に置き換えても十分成立しそうです。
吉沢くんはあくまで表情筋が死んでるだけで、感情は意外と豊か。相沢が意図せず面白いことをしたらお腹から笑うことも多々ある。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
でも当然吉沢くんは無表情のままなので、ほとんどロボット。ソフトバンクから発売されてる新型のペッパーくんか。もしくは昔ながらの日本の工芸品にこんなん売ってそうです。
(顔に出せない吉沢くん 2巻)
だからたまに吉沢くんは笑顔になれることがあるものの、今度は逆に無表情に戻せないパターンも発生。金属バットなどと同じ。一度凹んだら凹んだまま。新手のニコちゃんマークか。口角が鋭利にとがりすぎてて恐怖感しか覚えない。
(顔に出せない吉沢くん 2巻)
でもこの表情のまま先程のように爆笑したら大変。ただの半狂乱状態の悪魔。ほぼほぼ警察に通報されるレベル。子供に与える精神的破壊力という点では、東北地方のナマハゲの数倍に匹敵するはず。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
そしてバイトの面接時には「笑顔に自信があります」と平気でウソをつく腹黒さも持ち合わせてる。自民党がTPPで「聖域を守る」と断言するぐらい説得力がありません。
こんなように吉沢くんはムダに言動が激しい。特に怖かったのが、他にも他人とコミュニケーションが上手くいかなくて自暴自棄になった吉沢くんが取った行動。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
ひたすら壁に自分の頭を何度もガンガン打ち付けまくる。「なんでだよぉぉなんでぇぇなんでぇぇ」というセリフも加味すると恐怖が倍増。動機の切なさも相まって『八つ墓村』臭しかしてこない。スケキヨーーー!!!
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
何という穏やかな笑顔。まさにギャップ感とギャップ感の連続と応酬。『顔に出せない吉沢くん』と似たような漫画に『古見さんはコミュ障です。』がありますが、コチラでも主人公の古見さんが見せるテレ顔にはツンデレ心がそそられます。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
吉沢くんは井出たちと触れ合うことで徐々に心というか、凍りついた表情が溶かされていく展開も読み心地は悪くない。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
あらすじでも説明した相馬や井出以外にもイケメンの黒山といったキャラクターが登場する。黒山は街を歩くだけで女子が寄ってくるものの、吉沢が隣りにいるせいで誰も寄ってこない。お前はムシューダか!
ただ2巻以降は相馬のヤンキー友達の宮崎や、若本規夫超えの青葉冴など更に新しいキャラクターが登場する。つまり新キャラを登場させてようやくページを埋められている感じ。個人的に一番面白くないタイプの漫画にありがちな最たる傾向。
新キャラが登場すればするほど、主人公・吉沢くんなどメインキャラの存在もかすむ。せめて展開の流れ上必要であればまだしも、やはり登場に唐突感が否めない。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」的なノリで、一人一人のキャラに強い必要性を感じない。まだ連載が5巻10巻と続いてるならまだしも、どうしてもアイデアの息切れ感がハンパない。
吉沢くんの「無表情ゆえの暴走」をもっと読みたいんですが、もっとその引き出しを探せば見つかりそうなもんですが残念です。井出とのクダリなどももっと増やせそうなもんですが、作者・310の画力もそこそこあるので「成長性」に期待したものの、コチラの要求を満たすレベルには達してない気がする。
なんとなく先程紹介した『古見さんはコミュ障です』と足して2で割るぐらいでちょうど良さそう。
『顔に出せない吉沢くん』のネタバレ感想をまとめると、1巻目はまあまあ面白かった。もちろん露骨に面白くなくるわけではないものの、うーんコレジャナイ感もあって以降は意外とすぐ飽きそう。せめて3巻4巻ともう少し粘ってくれるかなーと思ったんですが残念です。
『顔に出せない吉沢くん』は最新刊まで一気に買わず、とりあえず1巻2巻でどんなもんか確認してから、その後購入するかしないかを判断すると良いと思います。
2015年春ぐらいから連載が開始したコミックらしいですが、何故か出版社の垣根を超えて『暗殺教室』の松井優征が面白いと褒めているらしい。そこで今回も現時点まで発売されてる最新コミックスまでで、『顔に出せない吉沢くん』が面白いかつまらないか考察レビューを書いてみた。
ちなみに自動車総合ブログ「くるまン。」では「新型ルーミー VS ソリオ」や「新型フリード VS シエンタ」といった車種比較記事も書いてるのでご興味がある方は是非どうぞ。他にも「おすすめ軽自動車人気ランキング」という記事も書いてたりします。自動車ブログの被リンク数を増やしてやろう、という欲が顔に出まくってることはご愛嬌。
あらすじ登場人物 ストーリー内容
主人公は吉沢よしお。どこにでもいる高校二年生だったが、唯一の欠点があった。それが「自分の感情が全く表情として現れない」こと。そのためクラス写真を撮影するときでも、無表情の吉沢がいるせいで何度も撮り直しさせられることもザラ。それだけならまだ実害は少ないが、不良の上級生に絡まれることもしばしば。クラスの女生徒たちからは「人間の血が通ってないんだよ」と陰口をたたかれる始末。それでも泣きたい感情すら顔に現れないのが切なすぎる。
ただ表情に感情が現れないとはいえ、さすがにマネキン人形ではありません。人間である以上、完全に表情を変化させないのも不可能。つまり逆に言えば表情を読み取る力さえあれば、もしかしたら吉沢よしおの感情を読み取ることが可能。そこで登場するのが相馬淳(そうま・じゅん)という男子生徒。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
まさか眉間にできた0.03mmのシワを認識できるなど、吉沢よしおの表情を豊に読み取ることができた。さすがに泣いてない涙まで認識できちゃうと、いよいよ霊感的な臭いもしなくはありませんが(笑)
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
そこで吉沢よしおが「自分がクラスに溶け込めるように力を貸して欲しい」と必死に相馬に懇願する。果たして吉沢よしおはクラスに友達ができるのか?!完全に死んでしまった表情に再び笑顔という息吹を取り戻すことはできるのか!?
…といった内容の漫画になります。だから基本的にコメディーベースの内容です。
吉沢くん無表情で大暴走
主人公・吉沢は相沢の助けもあって、ムダに積極的に行動し始める。ただ表情は微動だにしないままなので、その活動的な言動とのギャップ感にひたすら恐怖感すら覚えることも。(顔に出せない吉沢くん 1巻)
例えば井出という断れない美少女が棚の上の荷物を取ろうとした瞬間、脚立から落ちそうになる。それをまさかのヘッドスライディングでズサーッと受け止める。この反射神経と俊敏性もなかなか気持ち悪いですが、顔面を擦りまくった吉沢は思わず絶叫。当然無表情のまま居たがるので、軽いホラー。この得体の知れない恐怖感はすさまじい。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
このあと吉沢と井出は少し仲良くなって面倒事を押し付けてくる教師に立ち向かうものの、やはり無表情のままなので切実感がハンパない。このままセリフを「わたしに悪霊を押し付けないで下さい」に置き換えても十分成立しそうです。
吉沢くんはあくまで表情筋が死んでるだけで、感情は意外と豊か。相沢が意図せず面白いことをしたらお腹から笑うことも多々ある。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
でも当然吉沢くんは無表情のままなので、ほとんどロボット。ソフトバンクから発売されてる新型のペッパーくんか。もしくは昔ながらの日本の工芸品にこんなん売ってそうです。
(顔に出せない吉沢くん 2巻)
だからたまに吉沢くんは笑顔になれることがあるものの、今度は逆に無表情に戻せないパターンも発生。金属バットなどと同じ。一度凹んだら凹んだまま。新手のニコちゃんマークか。口角が鋭利にとがりすぎてて恐怖感しか覚えない。
(顔に出せない吉沢くん 2巻)
でもこの表情のまま先程のように爆笑したら大変。ただの半狂乱状態の悪魔。ほぼほぼ警察に通報されるレベル。子供に与える精神的破壊力という点では、東北地方のナマハゲの数倍に匹敵するはず。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
そしてバイトの面接時には「笑顔に自信があります」と平気でウソをつく腹黒さも持ち合わせてる。自民党がTPPで「聖域を守る」と断言するぐらい説得力がありません。
こんなように吉沢くんはムダに言動が激しい。特に怖かったのが、他にも他人とコミュニケーションが上手くいかなくて自暴自棄になった吉沢くんが取った行動。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
ひたすら壁に自分の頭を何度もガンガン打ち付けまくる。「なんでだよぉぉなんでぇぇなんでぇぇ」というセリフも加味すると恐怖が倍増。動機の切なさも相まって『八つ墓村』臭しかしてこない。スケキヨーーー!!!
ふと見せる吉沢くんのツンデレっぷりが良い
無表情が持つ破壊力が実はヤバいことが分かる漫画なわけですが、だからこそ吉沢くんが笑顔になった瞬間は思わずホッコリする。(顔に出せない吉沢くん 1巻)
何という穏やかな笑顔。まさにギャップ感とギャップ感の連続と応酬。『顔に出せない吉沢くん』と似たような漫画に『古見さんはコミュ障です。』がありますが、コチラでも主人公の古見さんが見せるテレ顔にはツンデレ心がそそられます。
(顔に出せない吉沢くん 1巻)
吉沢くんは井出たちと触れ合うことで徐々に心というか、凍りついた表情が溶かされていく展開も読み心地は悪くない。
顔に出せない吉沢くんの2巻目以降は失速気味?
ただ『顔に出せない吉沢くん』の2巻以降(もっと言えば1巻の段階)は失速気味。コチラが期待したような展開に進まない。(顔に出せない吉沢くん 1巻)
あらすじでも説明した相馬や井出以外にもイケメンの黒山といったキャラクターが登場する。黒山は街を歩くだけで女子が寄ってくるものの、吉沢が隣りにいるせいで誰も寄ってこない。お前はムシューダか!
ただ2巻以降は相馬のヤンキー友達の宮崎や、若本規夫超えの青葉冴など更に新しいキャラクターが登場する。つまり新キャラを登場させてようやくページを埋められている感じ。個人的に一番面白くないタイプの漫画にありがちな最たる傾向。
新キャラが登場すればするほど、主人公・吉沢くんなどメインキャラの存在もかすむ。せめて展開の流れ上必要であればまだしも、やはり登場に唐突感が否めない。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」的なノリで、一人一人のキャラに強い必要性を感じない。まだ連載が5巻10巻と続いてるならまだしも、どうしてもアイデアの息切れ感がハンパない。
吉沢くんの「無表情ゆえの暴走」をもっと読みたいんですが、もっとその引き出しを探せば見つかりそうなもんですが残念です。井出とのクダリなどももっと増やせそうなもんですが、作者・310の画力もそこそこあるので「成長性」に期待したものの、コチラの要求を満たすレベルには達してない気がする。
なんとなく先程紹介した『古見さんはコミュ障です』と足して2で割るぐらいでちょうど良さそう。
「顔に出せない吉沢くん」の総合評価 評判 口コミ
『顔に出せない吉沢くん』のネタバレ感想をまとめると、1巻目はまあまあ面白かった。もちろん露骨に面白くなくるわけではないものの、うーんコレジャナイ感もあって以降は意外とすぐ飽きそう。せめて3巻4巻ともう少し粘ってくれるかなーと思ったんですが残念です。
『顔に出せない吉沢くん』は最新刊まで一気に買わず、とりあえず1巻2巻でどんなもんか確認してから、その後購入するかしないかを判断すると良いと思います。
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