『かぐや様は告らせたい-天才たちの恋愛頭脳戦-』1巻2巻のネタバレ感想をレビュー。作者は赤坂アカ。掲載誌はヤングジャンプ。出版社は集英社。ジャンルは青年コミックのラブコメ漫画。絶賛AmazonのKindleでもダウンロード購入が可能です。

どこかで見たことがある絵柄だなーと思ってたら、作者・赤坂アカはかつて『インスタントバレット』という漫画を連載してた人らしい。ダイハツ・ムーヴキャンバス VS タントの比較記事やマツダ・CX-5のフルモデルチェンジ最新情報も書き終えたので、記事タイトル通り、『かぐや様は告らせたい』が面白いかつまらないか軽く考察してみました。


あらすじ登場人物 ストーリー内容

舞台は秀知院学園。かつては貴族や士族も通っていた名門あるエリート高校。生徒たちもお金持ちの子供ばかり。その中でもとりわけお嬢様だったのが、生徒会副会長を務める四宮かぐや。そして、この漫画の主人公である。

四宮かぐやの父親は四宮グループの総裁。四宮グループは自動車メーカーや銀行、鉄道会社などを傘下に収め、グループ全体の総資産は200兆円を超える規模を誇っていた。また四宮かぐや自身も文武両道を極める天才。

かぐや様は告らせたい2巻 あらすじ 四宮かぐや
(かぐや様は告らせたい 2巻)
例えば高校生にしてフランス語を流暢に話す語学力。まさに非の打ち所がない美少女だった。

そしてもう一人の主人公が生徒会会長を務める白銀御行(しろがねみゆき)。学校の期末テストでは常に学園トップを誇る秀才。全国模試でも常に上位に名前が載るなど、もはや東京大学進学は既に約束されたも同然。性格も質実剛健そのものであり、見た目もイケメンすぎてもはや女子はうかつに近づけないレベル。

当然、こんな生徒会の二人は他の生徒たちからは憧れられており、「お似合いカップル」としてウワサは学校中に広がっていた。四宮かぐやと白銀にもこのウワサが耳に入っていたが、実際に二人は未だ付き合っていなかった。いつも笑って聞き流すだけ。

何故なら四宮かぐやは名門四宮家の令嬢であるという「絶対的プライド」があり、白銀には当然男としての「本能的なプライド」があった。恋愛たるもの自分から惚れてしまったら敗者、相手に告らせてこそ勝者なのである。恋愛とは有史以来そういうものである。

かぐや様は告らせたい1巻 あらすじ
(かぐや様は告らせたい 1巻)
つまりは半年間も二人の間で何も進展せず!!!お互いが告ってもらおうと思っているので、もはや平穏な学園生活がひたすら流れるだけ。……でしょうねッッッ!!

「ははワロスワロス」と心の中で強がってはみたものの、お互いは冷や汗。エリートであるがゆえにこのまま何もアクションを起こさなければ、きっと高校卒業までこんな調子が続くとすぐさま把握。そして四宮かぐやと白銀による「相手に告らせる」ための手練手管の策謀を張り巡らせる!

…という内容のラブコメになります。


四宮かぐやと白銀のエリート的恋愛駆け引き?

『かぐや様は告らせたい』の内容を簡単に言えば、エリート高校生の四宮かぐやと白銀の二人による恋愛駆け引きを中心にストーリーが繰り広げられます。

かぐや様は告らせたい1巻 二十の質問1
(かぐや様は告らせたい 1巻)
例えば「二十の質問(二十の扉)」というゲームを四宮かぐやが始める。このゲームは相手に質問を20回させて「自分が想像したモノ」を言い当てられるか試すゲーム。意外とキモ顔のDAIGOあたりは質問2回ぐらいで言い当ててしまいそうです。

それを仕掛けられてしまった側の白銀は「四宮かぐやをどれほど理解しているか」など試されていると当然あれこれ考える。そこで敢えてカマをかけるつもりで「四宮が好きなモノか?」と質問する。

かぐや様は告らせたい1巻 二十の質問2
(かぐや様は告らせたい 1巻)
そうすると四宮かぐやはまさかのテレ顔のリアクション。何故照れる必要がある!?好きな対象が単に食べ物や本や漫画であれば照れる要素が皆無であるはず。これは恋する乙女の表情ではありませんか!?

かぐや様は告らせたい1巻 二十の質問3
(かぐや様は告らせたい 1巻)
もちろん白銀は思考を張り巡らせるまでもなく「これは俺じゃね?」と直感。まさかの自分もテレ顔。思春期の男子は女子と話しているだけでボッキングしちゃう生き物。こういうゲームを始めてる時点で、ゼッタイコイツ気があるやんという話。

かぐや様は告らせたい1巻 二十の質問4
(かぐや様は告らせたい 1巻)
しかし結論は否!四宮かぐやの答えは、同じ生徒会の藤原書記が飼っている犬の名前。そう!あくまで「相手に告白させるのが目的」なのだ。自分から告白してしまうワケがありません。このタワケがッッッ!!(笑)

かぐや様は告らせたい2巻 ラブレター1
(かぐや様は告らせたい 2巻)
まだまだ四宮かぐやの攻勢は止まらない。ある日、「デートをして下さい」と書かれたラブレターをもらったことを生徒会で告白。白銀は当然拒否するだろうと考えていたものの、四宮かぐやは「こんな情熱的な恋文をくれる方。きっと好きになってしまいそう」とデートの誘いを快諾しようとする。もちろんこれは白銀に対する揺さぶり!

まさかの答えにドギマギする白銀。もちろん狼狽えた表情を見せてはダメ。しかしながら四宮をどこの馬の骨とも知らない男とデートさせるわけにはいかない。逆に冷静に引き止めたところで「私が他人の取られちゃうのがイヤなのですか?」と返されたら終わり。そこで白銀が取った手段とは…CMのあとで!

かぐや様は告らせたい2巻 ラブレター2
(かぐや様は告らせたい 2巻)
…みたいなつまらないテレビ番組みたいなことはしませんが、「教師に話を通しておいてやろう」とチクリで揺さぶる。何という姑息。小学生か!!とツッコミを入れたくなりますが、やはり「大人」というチートツールは今も昔も健在です。

しかし四宮かぐやは屈しない。教師にチクられても「構いません」と退学覚悟でデートに行こうとする。白銀は四宮かぐやに退学されてしまったら元も子もない。まさかのカウンターで逆に追い詰められてしまう白銀はぐぬぬ状態。

ただ白銀は捨て身覚悟で「俺がお前に告白したらその男のことを忘れるか?」と半ば告白のような質問が再び形勢逆転のチャンスを生む。四宮かぐやはシメたとばかりにブリっ子しながら「可能性はあります」と答えてしまった。しかしこれが罠。

かぐや様は告らせたい2巻 ラブレター3
(かぐや様は告らせたい 2巻)
何故なら「その程度で揺らぐ恋心が真実の恋と呼べない」からである。思わず白銀はニヤリと勝利の笑み。四宮かぐやは功を急いでしまった。何という愚か。果たして勝負の結末は!?

かぐや様は告らせたい2巻 LINE交換1
(かぐや様は告らせたい 2巻)
当然現代っ子の二人。LINEというコミュニケーションツールは欠かせない。しかし白銀はこの半年でIDを交換してないことに気付く。何故ならそもそもスマホを所有してなかったから。そこでスマホに買い替えた翌日、わざとらしく「俺スマホにしたんだー」と秘書・藤原に話しかける。

かぐや様は告らせたい2巻 LINE交換2
(かぐや様は告らせたい 2巻)
しかし四宮かぐやは一向に訊いてこない。思わず白銀は「この俺の個人情報だぞ!一体どれほどの価値があると思っているんだ!」とワナワナプルプル震え出す。しれっと不遜。誰かに例えてディスろうと思いましたが止めておきます。

でも自分から四宮のIDを訊くわけにはいかない。何故ならID訊く→好き→クラス中に知れ渡る→社会的な死に直結するからである。四宮かぐやも当然自分から訊くわけがない。

何故なら、そもそも白銀にスマホを持たせるように仕向けたのが四宮かぐやだから。金と人を使って誘導させた事実に、もちろん白銀は気付いてはいない。全ては四宮かぐやの手の平の上で行われている児戯なのだ。

そこで白銀が取った手段が「プロフィール画像に自分の幼いころの写真を貼る」という手。そして「3分後に画像を変更しよう」とまさかの時間制限を設けてくる。これは俄然自分から訊かざるを得なくなった四宮かぐや。好きな異性の卒アルってめっちゃ気になります。

かぐや様は告らせたい2巻 LINE交換3
(かぐや様は告らせたい 2巻)
それを機に今まで押し殺していた「コミュニケーションを取りたい」という思春期女子特有の感情が一気にあふれ出す。やだやだ、これが恋心ってやつーーー!?その後も互いの深謀遠慮がぶつかり合う中、秘書の藤原が重大な事実に気付く。

かぐや様は告らせたい2巻 LINE交換4よりによってFOMAではなくMOVA
(かぐや様は告らせたい 2巻)
四宮かぐやはまさかの「ガラケー持ち」だったという事実に。当然LINEはできません。白銀にスマホを持たせるように画策していたくせに何やってんだと。誰か途中で指摘してやれよと。

しかもガラケーはガラケーでも「アンテナ」があるタイプ!!今でも使われているFOMAではなく、まさかのmova(ムーバ)のパターン!!このネタが今の十代に伝わるか激しく不安ですが、編集者ももっと良い資料画像があったやろ。

だから『かぐや様は告らせたい』をトータルすれば、お前ら一周回ってホンマは付き合う気ないやろ!?という内容。サブタイトルにこそ「天才たちの恋愛頭脳戦」とありますが、あくまで恋愛に関しては天才でも非凡でもない単なるドシロートたち。

かぐや様は告らせたい2巻 モンスター童貞
(かぐや様は告らせたい 2巻)
更に言えば、クソドーテーとクソバージンによる世紀の凡戦が中心に繰り広げられます。そう。「吾輩はモンスターDTである。まだ経験はない(キリッ」。この無垢な貞操と無垢な貞操がガチンコで殴り合うのが『かぐや様は告らせたい』なのだ。


ミラクルジャンプから移籍した以降は面白い

冒頭で『かぐや様は告らせたい』の掲載誌はヤングジャンプと書きましたが、最初の1巻分だけはミラクルジャンプで掲載誌してたらしい。

だからか分かりませんが内容のクオリティーに結構差があります。これまで貼った画像の大半が2巻からという事実からも分かると思いますが、ヤングジャンプに移籍した以降はとっつきやすいネタも多くクオリティーは高め。

またヤングジャンプで掲載された2巻目以降のほうが作品として目立って読みやすい。ミラクルジャンプ掲載時はセリフや文字、展開がゴチャついててテンポが悪い。おそらく担当編集者が内容についてガッツリと絡んでるんだと思いますが、改めて編集者の存在の重要さにも気付かされます。

かぐや様は告らせたい2巻 ゴキブリ1
(かぐや様は告らせたい 2巻)
例えばヤングジャンプに移籍したからこそ書けたネタかも知れませんが、『テラフォーマーズ』をオマージュしたであろうゴキブリネタも。むしろ本家『テラフォーマーズ』よりもゴキブリの模写がムダにリアリスティック。どうせなら触覚にもモザイクを入れろよと。

かぐや様は告らせたい2巻 ゴキブリ2
(かぐや様は告らせたい 2巻)
このゴキブリネタでは四宮かぐやはブリっ子全開。「会長ゴキさん早く退治して~」とハグ。意外に大胆やなコイツ。ただ白銀は大の虫嫌い。普通の虫を見ても卒倒してしまうレベル。それでも四宮かぐやにカッコ悪い場面は見せられないと必死に耐える。

しかしよくある展開ですが、実は敵は外ではなく内にいた。

かぐや様は告らせたい2巻 ゴキブリ3
(かぐや様は告らせたい 2巻)
四宮かぐやは「殺しちゃ可哀想ですよ」とめちゃめちゃハードルを上げてくる。潰さずにどうやって部屋から追い出すというのか。四宮かぐやは慈愛に溢れた発言で女子力が高いと思い込んでるんですが、慈愛を振り向ける対象を間違えてる。きっとマザー・テレサやマハトマ・ガンディーもビツクリでありましょう。オチのネタバレは避けますが、割りと衝撃的。

そういえば夏前に自分の部屋でも何年かぶりにゴキブリが発生しました。寝てるとやたらと「カサカサ」と音がする。でも音の発生源がPC周りだったので最初はショートでもしてるのかと勘違い。さすがに火事になっても怖いのでパッと電気を点けたら、パソコン本体上部に鎮座してた。

最終的にファブリーズをブッカケて動きを弱めて、外付けHDD上部でピクピクしてるところでトドメをさしました。さすがに壊れることを覚悟しましたが、動かしてなかったこともあり無事エロg…大事な情報は無事で良かったです。ただ未だにHDDにはゴキブリの体液が…( ゚∀゚)・∵. グハッ!!

意外とファブリーズって使えるのでおすすめです…って何の話や。


総合評価 評判 口コミ


『かぐや様は告らせたい』のネタバレ感想をまとめると、設定はありそうでなかったスキマ産業。でもしっかり奇をてらったラブコメ漫画として成立してる。閉じた世界観の中でちゃんと展開を作れてて、爆笑こそ少ないですが一つ一つのネタにはクスッとできます。

作者・赤坂アカは前作『インスタントバレット』で口惜しいあとがきを残していましたが、今作『かぐや様は告らせたい』はそこそこ連載が続きそう。さすがにジャンルを考えると10巻20巻はしんどいでしょうが、作者・赤坂アカは心置きなく完結させられるでしょう。

ただ強いて言えば、ネタは「作ってる感」がしてしまうので、こういう非モテ系漫画の一種は作者の「リアルモテないエピソード」みたいなんをぶち込めると面白い。例えば『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』が代表的なマンガだと思いますが、作者の心の奥底からの叫びはきっと読者の共感も生むはず。