『鏡の国の針栖川』全3巻のネタバレ感想。少年ジャンプ(集英社)で連載されてたセクシー漫画。作者は叶恭弘。

あらすじ


主人公は、針栖川哲(はりすがわ・てつ)という男子高校生。
鏡の国の針栖川1巻針栖川哲
(1巻)
ある時、大好きなヒロイン・里見真桜を事故から救おうとすると、そこは鏡の中だった的な内容。

作者・叶恭弘の過去作『プリティフェイス』然り、あとはセクシーな展開が待ってる。鏡の中からいろいろ覗くと、やっぱり色んなモノが都合よく見えちゃう(;´Д`)ハァハァ

中途半端なストーリーもの

ただ、内容は中途半端なストーリーもの。

結局、主人公の針栖川やヒロイン・里見真桜は一体どうしたいか、何をすれば目的達成なのかが分からない。針栖川はずっと鏡の中に閉じ込められてたらまだしも、普通に里見とタッチすれば外に出れる。

全体的にメリハリがなく、ダラダラと話が展開してる。「これ以上もう描くことは何もない」と作者が語ってますが、アイデア不足。2巻半ばからストーリーの締めに入るんですが、もうちょっと頑張れたでしょ。

鏡の国の針栖川3巻里見真桜

ラストはヒロイン・里見が今どきアメリカへ引っ越しせざるを得なくなって終わり。2011年2012年に使うようなオチ?展開力もなく、一話一話が薄味。

つまるところ「出オチ」という表現がぴったり当てはまる。面白い設定は思いついたものの、その設定をあまり上手く活かすことができなかった。一話完結のオムニバスだった方が、サラッと読めたはず。中途半端に感動などを狙おうとすると失敗する典型。

セクシー描写は及第点

冒頭のあらすじに続きですが、セクシー描写は合格点。『鏡の国の針栖川』は2011年から2012年にかけて少年ジャンプで連載された漫画だそうですが、その割に結構頑張ってる。

鏡の国の針栖川1巻セクシーハプニング2
(1巻)
都合よく鏡がヒロイン里見の股間下に…とかであったり、

鏡の国の針栖川1巻セクシーハプニング
(1巻)
特に、お風呂の鏡からコンニチワ描写がヤバイ。2巻だと温泉描写があって、こういうセクシーハプニングのオンパレード。

ただストーリーが後半のまとめ・締めに入るに従って、セクシー描写も減少。最後の最後までパソチラにこだわれよ!と言いたくなる。

総合評価

作者・叶恭弘が少年ジャンプ電子版ジャンプ+で『KISS×DEATH』の連載開始したらしいので、前作『鏡の国の針栖川』を記事化。この『KISS×DEATH』が強烈。是非、グーグルプレイなどでアプリをダウンロードしてみてください(;´Д`)ハァハァ

改めてになりますが、『鏡の国の針栖川』の内容は退屈。面白いアイデアを閃いたは良いが、結局それを広げることはほぼできずに萎んじゃった印象。ギャグやボケのノリは悪くないと思うので、ToLOVEるのように割り切った方が良さそう。


◯展開★2.5◯テンポ★3
◯キャラ★3◯画力★4
◯大人買い★3.5
◯74点!!!!