『いぬやしき』3巻のネタバレ感想。作者は奥浩哉。イブニング(講談社)で連載中のSFアクション漫画。


悪を憎む心

主人公は、犬屋敷壱郎(いぬやしき・いちろう)。見た目は少し老けた58歳。つまりタイトルの『いぬやしき』は主人公の苗字。ただある日、ひょんなことから宇宙船らしきものに襲撃されて、自分の肉体が完全かつ高性能な機械仕掛けに変えられてしまう。

いぬやしき3巻 犬屋敷
ただ犬屋敷はしょぼくれた見た目は異なり、正義感だけは人並み以上に強かった。そこから街中で繰り広げられる理不尽や暴力に立ち向かうというストーリー。


鮫島という極悪

今回の敵は鮫島という893さん。
いぬやしき3巻 鮫島
見るからにヤバイ風体ですが、しかもこれで身長が2mぐらいある巨体。

ただ中身が更にヤバイ。街中で自分が好みの女性を見つけると手当たり次第にお持ち帰りする。言っちゃえばラチ。そして強制連行してきた女性をどうするかと言えば…ゲフンゲフン…あまり大きな声では言えません。少なくとも少年誌では多分描けない表現。

そして、その鮫島の餌食になるのが画像で肩を掴まれてる青年の彼女。そろそろ結婚しようかと約束をした、まさに幸せの絶頂の最中。ちなみにこの後、鮫島に首を掴まれて思いっきりギューンと持ち上げられる。鮫島は見た目さながらの怪力の持ち主。

でも、ここで助けに入るのが犬屋敷。まさに「ここぞ!」という時に登場する。
いぬやしき3巻 犬屋敷が立ち向かう
鮫島に勇猛果敢に向かっていく場面はまさに胸熱。身長差を利用した構図が素敵。鮫島からの目線からは明らかに犬屋敷は下にいる。そこからグイグイ迫ってくる感じが素敵すぎる。


裏社会の本丸へ乗り込め!

ただ結果的に鮫島には逃げられる。鮫島は893の集会に行かなきゃいけない予定があった。でも犬屋敷はGPS機能を使って鮫島を追跡。裏社会のお歴々が集まった集会へ、堂々と真正面から乗り込む。

いぬやしき3巻 ヤクザの集会
この圧倒的な場違い感!

いぬやしき3巻 殴られる鮫島2
そして鮫島を外へ釣れだしてボコボコ!鮫島の「んー!んー!」という口が真一文字的な苦悶の表情が痛快。

いぬやしき3巻 殴られる鮫島3
ラストは鮫島の顔面に鉄拳制裁!(画像は半分だけ)犬屋敷のパンチの威力が頬を通して伝わってる感じやアゴのブレ具合が素敵。また鮫島の目線が犬屋敷を捉えたままというのも鮫島の散った執念と、犬屋敷の一瞬の打撃のインパクト感が伝わってきて良い。

ただ鮫島一人を倒してもそれ以外の893は残ってる。当然鮫島の兄貴がボコボコにされたことでいきり立ちまくり。
いぬやしき3巻 マシンガンをぶっ放すヤクザ
そこで持ち出してきたのが無数のマシソガン!マジか!?果たして犬屋敷は勝てるのか?というところで次巻。1巻2巻で登場した同じロボ化された少年は登場しないものの、結構スルスルとテンポ良く読めた。

総括

『いぬやしき』1巻2巻も面白かったですが3巻は更にグイグイ読まされた。陳腐ではありますが、まさにハラハラドキドキという表現がよく合う。悪をシンプルに倒す展開は、シンプルに良い。

最後のヤーさん達の会合は高級料亭で行われてる。おそらく作者の奥浩哉が実際に取材か何かしたんでしょうが、ガチでありそうな高級料亭。政治家の密談にも利用されているという噂もあるぐらい、そこは大きな密室空間。治外法権の空間。だからそれが緊迫感を高めてくれる。

既に3巻発売時点で60万部ぐらい突破してるそうですが、まだまだ発行部数は伸びそう。さすがに主人公が奇をてらってるので読者は選びそうですが、それは間違いなく食わず嫌い。機会があれば是非一度は読んでもらいたい漫画。

いぬやしきが面白いかつまらないか考察したレビューも後で良かったらどうぞ。