『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』1巻のネタバレ感想。作者はオーサ・イェークストロム。自身のブログで公開していた4コマ漫画を角川書店が書籍化したもの。

スウェーデン女子から見た日本とは?

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻1
(1巻)
主人公はオーサ・イェークストロム。スウェーデン(ストックホルム)から日本へやってきた女の子…とは言っても、年齢はアラサー。3年ぐらい前に訪日したという設定。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻2
(1巻)
オーサが日本にやってきた理由が、13歳の頃に母国スウェーデンで観たアニメ「セーラームーン」に衝撃を受けたから。

だから内容はエッセイに近くて、このオーサが送ってる日本での生活がメイン。ありがちっちゃありがちですが、日本とスウェーデンとの生活・国民性の違い、またその戸惑いや驚きをコメディータッチに描いたもの。それをブログへアップロードしたら人気が出て書籍化に至ったらしい。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻 鯨肉を食う
(1巻)
オーサは果敢にもクジラの肉(鯨肉)を食ったりして、それをスウェーデンに帰国して母親に告げると、めちゃめちゃビビられまくります。

ネタはベタ

ウォシュレットに驚くクダリであったり、基本的にネタはベタ。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻 コンビニおにぎり
(1巻)
コンビニおにぎりも正式な開け方に気付くのに半年以上もかかったであるとか、

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻 マンガのセリフ
(1巻)
「漫画のキャラクターの話し方は止めましょう」と日本語学校の教師からは注意されたり、目新しさや独自の視点はあまりなくて、オーサというキャラクターがウケてるのかなと思います。ブログやマンガ内でも顔出しされてるようで、実際にキレイなお方。

オーサは意外に下ネタ好き

このオーサは意外に下ネタ好き。

最初は日本女性の「あけすけ」な感じにビビッてたオーサ。何故なら日本女性はお淑やかなイメージがあったから。まさに大和撫子。でも実際に日本女性と接してみると、特に女性ばかりが集まる女子会では「陰毛処理してるかしてないか」というネタで盛り上がったりしてた。一応オーサはしっかり処理なされてる模様。機会があれば是非チェックしてみてください(*´Д`)ハァハァ

こんな日本女性に悪い影響を受けすぎたのか、はたまた眠っていたゲス根性が目覚めてしまったのかは不明ですが、オーサがぶっこんでくる下ネタが豪速球。いや、もうちょっと手加減しようよってレベル。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻 ド下ネタ
(1巻)
男子留学生が女性講師からハンコをもらったとき、「先生のマ◯コはきれいですね」と言ってしまったと大爆笑。日本人だけに限った話とは思いませんが、ほとんど外国語が話せない外国人に対してエグい言葉を覚えさせることはありますが、それとは違って意味を知って発言してるんだろうからオーサもなかなかヤバイ。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻 万年床
(1巻)
オーサは意外に部屋も汚らしくて、万年床をめくってみるとカビだらけ。お前は春香クリスティーンか!なんとなく下ネタぶっこんでくるのも分からなくはないです。

でも考えてみると日本の住宅事情がヒドい。賃貸アパートやマンションでも狭すぎる。あれこれモノを置いていったらどんどん積み重なっていく。だからと言って、すぐ捨てる場所やタイミングもない。結果ゴミ屋敷になっちゃうのも仕方ないと思わなくもないです。…とか必死に擁護しちゃうと、まるで自分の部屋がゴミ屋敷と自白してるようですが(笑)

オーサが外国人美女だからウケてる?

極端なことを言っちゃうと、「オーサが美女だからウケてる」という一言に尽きるかなーと。最近福山雅治が結婚して所属事務所の株価がドーンと下がりましたが、そういうのと同じでオーサが結婚しちゃうと人気がガクンと落ちそう。『中国嫁日記』のように最初から伴侶がいれば別なんでしょうが。

日本マンセー系とまでは言いませんが、ジャンルは若干ホルホル系の臭いはします。実際日本が好きだから来日されたんだろうから、そこにツッコミを入れても仕方ないですが、どうしても媚びてる感じは否めません。だから本人(またそのウラのいる人)がどういう意図で書いてるかは別にして、こういう本の主体はオーサというスウェーデン人よりも「日本」。外国人(単なるハーフ)に日本を褒めちぎらせるというテレビ番組も最近は多い。

あくまで外国人にチヤホヤされてる「日本」を読者は読んでるんであって、所詮オーサは「名無しの可愛いスウェーデン女性」としか認識されていない気がします。もっと言ったら可愛いスウェーデン女性に好かれてる日本カッコイイ、いや日本人である俺が好かれてるグヘヘ…みたいな感じ?

最近カナダ人のアニソン歌手がネットで不満をぶちまけてましたが、「日本はダメだ」みたいなニュアンスを書いただけでめちゃめちゃ叩いてくるネットユーザー(というかネトウヨ)も多い。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻 人種差別嫌い
(1巻)
例えばオーサはマンガ内で人種差別反対と主張。スウェーデンでは外国人排斥を掲げる政党が日本の社民党並に議席を持ってるそう。でもそんなこと言ったら、日本のネット上の差別は世界ワーストじゃね?だからちょっとした表現や言葉一つで「反日扱い」される可能性はなくはないと思うので、危ういっちゃ危ういのかなと勝手に思ってます。

総合評価

キャラクターも可愛らしく、ネタもベタではありますがベタであるがゆえに安定感はあります。全体的にはブログ読者やファンの方が買ってるのかなーという内容。

ただネタ臭い話も多い。例えば下ネタの場面を振り返ってみても、「ハンコがきれい」ってどういう意味?何を思って男子留学生がハンコに対してキレイと言おうと思ったのかが不明。まだ「先生のマ◯コをください」とかだったら言い間違いとして成立してる気はしますが。

他にも、コンビニおにぎりのクダリ。オーサはおにぎりにハマって、その中でもツナマヨが一番好きなんだそう。納豆が嫌い。
北欧女子オーサが見つけた日本の不思議1巻 コンビニおにぎり2
(1巻)
ただ来日当初、オーサが日本語が堪能ではなく、おにぎりの具の名前が分からなかったそう。だからコンビニおにぎりを選ぶのにも、ロシアンルーレット的にハラハラしてたとう話があるんです。

でも「ツナマヨ」は簡単なカタカナの名前。むしろ一番簡単な名前と言ってもよく、そんなに選択に迷うほど難しかった?日本に来るぐらいだからカタカナぐらいは覚えてそう。この日本語力の低さがたった3年前。そんなオーサも今では漢字をブログやマンガの中で使いこなす。え?(笑)そもそも最近はパッケージに写真がプリントされてたり、コンビニおにぎりに納豆って売ってたっけ?という疑問も。

オーサが実母にくじら料理を食べたと報告したクダリも、なかなかウソ臭い。例えば現在では国際的な批判もあって、鯨肉は楽天やAmazonでは取り扱ってない。また鯨肉料理店を探すのも一苦労で、しかも価格は高い。ネットやテレビでワーワー騒がれてるほど、日本で鯨肉料理は浸透してないのが現状だから「鯨の肉を食べた」とサラッと言われても、なかなか信じがたい点はあります。

穿った見方をすればいくらでもできるわけですが、オーサが1人でマンガを描いているというより、背後に誰かがいて協力しながら(or創作しながら)作ってるかなーという気はしました。

北欧女子オーサが見つけた日本の不思議<北欧女子オーサが見つけた日本の不思議> (コミックエッセイ)
オーサ・イェークストロム
KADOKAWA / メディアファクトリー
2015-03-06


◯展開★3◯テンポ★3.5
◯キャラ★4◯画力★4
◯全巻大人買い★3.5
◯おすすめ度…77点!!!!