『ヒナまつり』10巻のネタバレ感想。作者は大武政夫。ハルタ(角川書店)で連載中のギャグ漫画。


あらすじ

あらすじを簡単に説明しておくと、ヒナという超能力少女が異世界から突然やってきて、現在日本国内で絶賛大暴れ中のヤクザ・新田の家に転がり込んでテンヤワンヤする内容。ヒナはとにかく自堕落で、何をするにも無気力なんですが、何故か不思議と笑えます。とりあえず深く考えずに読んで下さい。


新田、弁当で泣く

新田はヤクザではあるんですが、これほど女子力が高い男もいない。高校に進学したばかりのヒナにお弁当を作ってあげる。でもヒナは即行不登校になってしまう。

ヒナまつり10巻 弁当とブログ1
(ヒナまつり 10巻)
理由がまさかの「弁当がまずい」と紙がひらひら。口で言えや。新田は思わず英語で聞き返してしまう。もちろん新田は英語を使えません。

ヒナまつり10巻 弁当とブログ2
(ヒナまつり 10巻)
当然怒る新田ですが、ヒナは冷めてるのが不味い原因と分析。ただ新田は「え?弁当にそこ求めるんだ?」と思わず聞き返してしまう。確かに何ともしがたい部分でもありますが、分からなくもない部分。例えば大阪の学校給食は冷えきっててクソ不味くて不評らしい。

というかヒナが学校に行かずにネトゲーにハマってるのが、地味にイラつきます。「ちょっとオチていい?何か父親がうるさい」というセリフも絶妙に腹立たしい。

ちなみに後にネットゲームを快適にプレイするために、新しく高スペックパソコンを欲しがるヒナ。でも新田はアルバイトをしろとお金を出してくれない。そこでヒナはアルバイトを始め出す。

ヒナまつり10巻 新手のJKビジネス
(ヒナまつり 10巻)
でも何やかんやがあって、まさかの新手のJKビジネスに結果的に染めることになるヒナw

「食べてる間はヒナちゃんが席に居るよ!」
はい、これ完全にアウトー!!

ヒナまつり10巻 弁当とブログ3
(ヒナまつり 10巻)
このバイトネタは割愛しますが、そこでヒナが最終的に取った手段が「学校で白米を炊く」。担任も思わず「お前マジか」とビビる。

この食に対する情熱を少しでも勉強に傾けろよと言いたくなるんですが、やっぱり面倒くさいのでこの方法もすぐ諦めてしまうヒナ。というか学食で温かい料理を出してる。新田の弁当は手が込んであるので、クラスの生徒たちは学食の料理と交換で新田の弁当を食べ始める。

クラスの生徒たちは感謝の気持ちを伝えたいから、ヒナに言付けを頼む。でも新田からしたら、ヒナが心から感謝の気持ちを伝えてくれてると勘違いして大喜び。新田はブログを開設してて、その嬉しい気持ちを事細かく記事にしてアップロード。

ヒナまつり10巻 弁当とブログ4
(ヒナまつり 10巻)
ただ新田のブログがオトメすぎ。「ちょっとしたことだけど些細な事がやる気を出すんだよねヾ(*´∀`*)ノ」。オッサンの可愛い顔文字は反則。あとちょいちょいコメントしてくるBBAが気になって仕方ない。旦那の愚痴とか興味ねー(笑)

オチとしては自分が作ってたお弁当はヒナの口には一つも入らず、全部クラスメイトに上げてた事実を知ってしまう新田。そこで「最近更新されてませんけど、何かあったんですか?」というコメントが来る。45個目のコメントってことで、意外に人気な新田のブログ。

ヒナまつり10巻 弁当とブログ5 最近更新されてませんけど
(ヒナまつり 10巻)
そして新田が更新した記事が悲壮感に満ち溢れてる。「つらいょ…もうわけわかんないょ…何もしんじられなぃょ…」と失恋したばかりの女子高生かッ。小さい「ょ」はゼッタイにオッサンが使っちゃダメ(笑)


瞳パパ、失業で泣く

何でもこなせる瞳ちゃん。女子中学生時代はバーテンダーとして働いたり、OLとして働いたり、はてには米軍基地で訓練してみたり、自身の有能さが遺憾なく発揮させてました。この瞳ちゃんは高校に進学して、さらに頭角を現します。会社の規模こそ大きくありませんが、なんと「社長」にまで上り詰めます(笑)

そんな折、瞳パパの会社が倒産。失業してしまう。瞳パパはさすが一流大学を卒業して、大手商社に勤めていたものの、どうしてもプライドが高くて軒並み面接は失敗。そこで中小企業にランクを落として就職活動を始める。

ヒナまつり10巻 瞳とパパ1
(ヒナまつり 10巻)
ただ、まさかの瞳ちゃんの会社に面接しにやって来たー!

ヒナまつり10巻 瞳とパパ2
(ヒナまつり 10巻)
思わず二人は気不味い表情。パパはテンパりすぎて面接は失敗。当然、それどころじゃないですよね。高校に通わせてると思ってた娘に、今まさに自分が評価されようとしてるわけですから(笑)

瞳ちゃんはバレないように急いで面接を切り上げる。もしパパが帰宅したときに瞳ちゃんがいなかったら、あの面接官は間違いなく瞳ちゃんということになるから。とりあえず瞳ちゃんは無事パパより早く帰宅。
ヒナまつり10巻 瞳とパパ3
(ヒナまつり 10巻)
でもパパはめっちゃ瞳ちゃんを食い入る様に観察。前段階を知らなかったら、パパはただの変質者にしか見えません(笑)

一応瞳ちゃんのママは、瞳ちゃんがバリバリのキャリアウーマンとして働いてることを知ってる。むしろ推奨してるぐらい。しかもパパが失業したもんだから、瞳ちゃんには尚更働いて欲しいと思ってる。だから疑うパパに対して「よく似た人ってだけでしょう?瞳は高校入ったばかりなのよ」と瞳ちゃんに加勢。

ヒナまつり10巻 瞳とパパ4
(ヒナまつり 10巻)
でも「いやもうあれ ドッペルゲンガーってレベルじゃねーぞ!」と即行ツッコミ。的確すぎて笑ってしまった。

結果的に瞳ちゃんの働きでコネ入社するパパ。ただ良かれと思ってしたものの、部下に怒られるパパの姿を見せつけられて、結果的に瞳ちゃんの精神がボロボロ。瞳ちゃんが有能すぎて、ただただ頑張ってるだけなのに、神様、この仕打はなんなのー!?的なオチ。


イカルガ、子育てで泣く

マオという中国拳法で客寄せパンダとして利用されてたマオがいましたが、日本で「超人フィットネス」を開いて大ブーム。ヒナと同じく超能力者。ちなみに、ここでもビジネスでシレッと食い込む瞳ちゃんが怖すぎる。いずれ日本経済を牛耳っちゃう勢いです。

ある日、マオはテレビ番組のプロデューサーから「◯◯が会いたい人」みたいな番組に参加しないかとオファーされる。そこでイカルガに会いたいと提案する。イカルガはヒナやマオたち超能力者のボス的な存在っぽい。

ヒナまつり10巻 マオとイカルガ1
(ヒナまつり 10巻)
ただ、まさかの所帯持ちになってたイカルガー!!

ヒナまつり10巻 マオとイカルガ2
(ヒナまつり 10巻)
しかもめちゃめちゃ子沢山ーー!!既に4人目をご懐妊中ーーー!!マオも思わず「どんだけ仕込んでんだ」と心の中でツッコむ。計算してみるとマオが無人島で遭難してる最中にも、どんどこ出産してたので「よろしくやりすぎて釈然としない」と素直に喜べないマオの気持ちもよく分かります。

パート先で知り合った店長とすっかり仲良くなってたらしいんですが、でもイカルガって女だったのかよ!!と今更ながらに驚いてしまいました。イカルガが女性だと分かる描写ってありましたっけ?最初は思わず「同性婚とかぶっ飛びすぎだろ!」とツッコんでしまいました。


総合評価

ヒナまつり 10<ヒナまつり> (ビームコミックス(ハルタ))
大武 政夫
KADOKAWA / エンターブレイン
2016-03-03

『ヒナまつり』は前の9巻からヒナたちが高校生に成長してどうかなーと思ってましたが、意外に失速感はありませんでした。

ちなみにアホすぎるヒナが何故高校に入学できたのかずっと不思議でしたが、その答えがあとがきで書かれてます。ヒナのテストに挑む姿勢が、見事に清々しい。そしてヒナを合格させてしまう高校。さすが「帝辺高校」。でもUSJでの買い物が数学の履修扱いされていたり、意外にフィクションでもないのかも?(笑)

あとアンズの画像は貼ってませんが、コイツのクダリはボケが一切なく、何故か感動巨編に仕上がってます。一周回って迷走しすぎだよー(笑)