『ひまわりっ~健一レジェンド~』全13巻のネタバレ感想。作者は東村アキコ。モーニング(講談社)で連載されてた自伝風のギャグ漫画。
ちなみに、タイトルの健一というが東村アキコの実父。だから何気にこの人がメイン。東村アキコの健一パパが織りなす笑えるレジェンド話(逸話)が満載。

(1巻)
例えば、東村アキコが小学生の頃、健一パパがクリスマスの日にケーキを買ってきたはいいんですが、自転車のカゴに横向きでブチ込んでる。当然案の定、ケーキがグチャグチャで幼い東村アキコは大号泣。
ただカバンだけはしっかり荷台でガッチリ。しかも「箱に入ってたら問題ないんちゃうんか!」と健一パパは逆ギレ。もはや同情という感情しか芽生えない。

(1巻)
他にもカレーのよそいかたが独特すぎる。思わず「左の空白地帯はー!」と東村家総出でツッコミ。
このエピソードを東村アキコが大人になってから話をすると、健一パパは「俺こんな全部カレーかけるけ?」と何故か爆笑。当然その発言の意味が分からない一同。
そこで改めて、カレーを掛ける正しい位置をたずねると…

(1巻)
やっぱりこの人なんも分かってへーん!っていう。
他にも5巻では自分の漫画について悩む東村アキコに対して、「少女漫画とはこういうものぞ」とものすごく的確に批評する。東村アキコがいつのまにそんなに読み込んでたの?と驚くと、「いやいっぺんも読んだことないですけども」と切り替えす。実の娘じゃなくても驚く。
6巻だと東村アキコには同じ漫画家の弟がいるんですが、コイツが高校生の時に香港映画が流行ったらしくヌンチャクを作った。それを父親の健一も見てたはずなのに、ある日学校から帰宅するとそれを嬉々として燃やしてた。改めて現在その理由を聞いてみると、「作品の方向性が見えなかったんですわ」の一言。ますます意味分からん。思考回路が止まるとはまさにこのこと。
また自伝マンガとして評価しても、東村アキコの漫画家としてのサクセスストーリーがそこまで描かれてるわけでもない。東村アキコの人生を知りたいなら、まだ『かくかくしかじか』を読んだ方が良い。だから漫画家として成り上がっていく気持良さはない。
健一という恋人キャラとのクダリでキュンキュンすることもなく、やっぱり東村アキコはエッセイ漫画家かなと思わされる。

(11巻)
ちなみに最終的にジョン・ウーと対談しちゃう。これを見て少し笑った。この漫画と一切何も関係ないやんっていう。
ただこの漫画で接点を探すとしたら、ギリギリ…

(12巻)
こんな関先生という三国志が大好きな漫画家先生のキャラを描いてただけ。「関係性、うすッ」っていう。
しかし、三国志好きキャラはどうしてこんな偏屈なキャラが多いんだろうか。いい加減、誰か怒ってもよさそう。ただこのキャラクターは後の『海月姫』にも繋がってるんでしょうが、そこまでの面白さはなかった。根暗っぽい性格なので痛々しさだけが目立ったかも。
◯展開★3◯テンポ★3
◯キャラ★4◯画力★3.5
◯全巻大人買い★2.5
◯おすすめ度…73点!!!!
あらすじ
東村アキコの少しだけ自伝的なギャグ漫画。東村アキコが漫画家として上京する以前、地元の宮崎県に住んでいた時代をメインにコミカルに描きました的な内容。ちなみに、タイトルの健一というが東村アキコの実父。だから何気にこの人がメイン。東村アキコの健一パパが織りなす笑えるレジェンド話(逸話)が満載。
健一パパの天然武勇伝!
この健一が天然すぎて、それがほぼ実話だけにメチャクチャ引くっていう。
(1巻)
例えば、東村アキコが小学生の頃、健一パパがクリスマスの日にケーキを買ってきたはいいんですが、自転車のカゴに横向きでブチ込んでる。当然案の定、ケーキがグチャグチャで幼い東村アキコは大号泣。
ただカバンだけはしっかり荷台でガッチリ。しかも「箱に入ってたら問題ないんちゃうんか!」と健一パパは逆ギレ。もはや同情という感情しか芽生えない。

(1巻)
他にもカレーのよそいかたが独特すぎる。思わず「左の空白地帯はー!」と東村家総出でツッコミ。
このエピソードを東村アキコが大人になってから話をすると、健一パパは「俺こんな全部カレーかけるけ?」と何故か爆笑。当然その発言の意味が分からない一同。
そこで改めて、カレーを掛ける正しい位置をたずねると…

(1巻)
やっぱりこの人なんも分かってへーん!っていう。
他にも5巻では自分の漫画について悩む東村アキコに対して、「少女漫画とはこういうものぞ」とものすごく的確に批評する。東村アキコがいつのまにそんなに読み込んでたの?と驚くと、「いやいっぺんも読んだことないですけども」と切り替えす。実の娘じゃなくても驚く。
6巻だと東村アキコには同じ漫画家の弟がいるんですが、コイツが高校生の時に香港映画が流行ったらしくヌンチャクを作った。それを父親の健一も見てたはずなのに、ある日学校から帰宅するとそれを嬉々として燃やしてた。改めて現在その理由を聞いてみると、「作品の方向性が見えなかったんですわ」の一言。ますます意味分からん。思考回路が止まるとはまさにこのこと。
非エッセイ部分の展開は微妙
とにかくすごいエピソードが満載。本当にこれがガチなんですから震えるぐらい怖い、けど笑える。たださすがにネタ切れだったのか、実父の健一が出てくるのは主に序盤だけ。東村アキコが漫画家を本格的に目指すストーリーになってくるにつれ、実父と同名の健一という恋人キャラ(おそらく架空)とのラブコメ展開が始まってからは勢いが落ちる。また自伝マンガとして評価しても、東村アキコの漫画家としてのサクセスストーリーがそこまで描かれてるわけでもない。東村アキコの人生を知りたいなら、まだ『かくかくしかじか』を読んだ方が良い。だから漫画家として成り上がっていく気持良さはない。
健一という恋人キャラとのクダリでキュンキュンすることもなく、やっぱり東村アキコはエッセイ漫画家かなと思わされる。
総合評価
とりあえず自伝漫画というジャンルで読む分には、多分面白い部類に入るはず。でも、そういったエピソード要素は序盤だけ。せいぜいギリギリ半分の6巻程度ぐらいまでで、それ以降は健一パパの出番が顕著に減っていく。それ以外の内容は退屈なだけだった。
(11巻)
ちなみに最終的にジョン・ウーと対談しちゃう。これを見て少し笑った。この漫画と一切何も関係ないやんっていう。
ただこの漫画で接点を探すとしたら、ギリギリ…

(12巻)
こんな関先生という三国志が大好きな漫画家先生のキャラを描いてただけ。「関係性、うすッ」っていう。
しかし、三国志好きキャラはどうしてこんな偏屈なキャラが多いんだろうか。いい加減、誰か怒ってもよさそう。ただこのキャラクターは後の『海月姫』にも繋がってるんでしょうが、そこまでの面白さはなかった。根暗っぽい性格なので痛々しさだけが目立ったかも。
◯展開★3◯テンポ★3
◯キャラ★4◯画力★3.5
◯全巻大人買い★2.5
◯おすすめ度…73点!!!!