『働かない二人』1巻から3巻のネタバレ感想。作者は吉田覚。くらげバンチで配信中の日常漫画。
だから行動範囲も極めて狭い。家の中とはいえ、基本的には兄・守か妹・春子の部屋。例えば、軽くトイレに行くだけで「帰り道を気をつけろよ」と守が春子に注意したりするぐらい。もちろん常に服装はスウェット。
つまり条件や設定的には展開を描くには制約が多いんですが、それでも展開自体は作れてる。それこそ良くも悪くもダラダラと読めてしまうマンガ。部屋の中で宝探しとか、ネタ自体は良い意味でしょうもない(笑)
(1巻)
ある日、兄・守が「働いてみようと思うんだ」と妹・春子に告げる。自分だけ置いてけぼりを食らうと不安になった春子はオドオド。でもそれを見て守はニヤリ。
(1巻)
「冗談だよ!俺が働くわけないだろ(キリッ」とドヤ顔をかます。ダウンタウンの松本風に叫ぶながら「ウッソよねーん!」といった感じ。こんな冗談が通じるには「相当働く気がない」という前提が必要ですからね。というか、ウッソよねーん!と後から否定したら普通だったらドツかれる。
(1巻)
だから朝起きた瞬間からソッコーでゲーム三昧。「ダメ人間ここに極まれりだなぁ」とかシミジミしてんじゃねーよ(笑)ちなみに朝起きるだけマシで、基本的に昼夜逆転生活を送ってて、朝になったら寝ることもしばしば。
(1巻)
ある日ゲームをしてて、またこのときも体全体を動かさないとコントローラーで操作できない時点でポンコツっぷりがバレますが、途中で尿意を催す。わざわざ叫ぶ必要もないのに全力で叫んだのが悪かったのか、結構ガッツリ漏らす。まさにコップ一杯分ぐらい。だから下のシーツにも染みいる。
春子は鈍感だからチビっとだけだと思ってたがゆえに、その染みを兄・守に咎められた時のリアクションが…
(1巻)
まさかの天井を見る。思わず「新喜劇の辻本茂雄か!」とツッコんでしまった。仮に天井から雨漏りしてたとしても、まずお前の頭にポタポタ落ちてるやろっていう。
(3巻)
春子はポンコツすぎてスルメすら噛みきれない。何故いちいち体全体を動かさないと、一つの行動が取れないのか不思議。延々とクッチャクッチャ咀嚼運動した結果、春子にどんな顛末が待っていたかというと…
(3巻)
まさかの足をつる。せめてアゴやん?いくら運動不足とはいっても上半身での疲れが下半身に来るという、どんな身体の構造をしてるんだろうか。
例えば、グーグルでお菓子のハニートーストを検索しようとした二人。当然春子はポンコツだから、守が検索。この時点で仲が良いことは分かるんですが、兄・守はそこでイタズラをひらめく。
(2巻)
「さあ見ろ」と言って見せたのがキモすぎる奇虫。「ハニートースト」と軽やかに小踊りしてからの「ギャー」がテンポが良い。
(2巻)
ただお返しとばかりに春子がハエを手で叩き潰した時には、外まで守を追いかけていく。どっちもしつけーなー。ムダすぎる執念。
(3巻)
兄・守が首を寝違えて大人しくしてた時には「弱い!お兄ちゃんが弱い!」とデュクシデュクシを連続。お前は男子中学生か。他にも輪ゴムでお互いを狙い合ったり、つくづくしょうもない(笑)
でもゲーム合宿と称して、兄・守の部屋にお布団をワクワクしながら運んだり、本当に見てて二人の関係性がひたすら微笑ましい。しかも二人はそこそこ良い大人であるにも関わらず、悲壮感が一切漂ってないのが「平和だな―」と思わずお茶をすすりたくなる。
また兄と妹という近親設定だとムダにセクシーな展開に走りがちですが、そういうのが一切ないにも好感が持てる。妹・春子はムダに巨乳な設定なものの、終始スウェット姿なので一切ピクンとは反応しない。そもそも下ネタワードが好きすぎる時点で、一人の女性としては見れませんが(笑)
下手にページを埋めようと、二人の過去や背景を作らずストーリー性に走らないのも良い。ただ、あとがきに載ってる幼少期時代のオマケ漫画を読むとポンコツの妹・春子のためにニート生活を付き合ってあげてる感がある兄・守。ラストにはきっとそういった過去と絡めたオチになるかと思いますが、でも本編ではそういう面を見せないからこそテンポ良く読めているのかも。
◯展開…★3.5◯テンポ…★4.5
◯キャラ…★5◯画力…★3.5
◯全巻大人買い…★5
◯おすすめ度…85点!!!!
あらすじ
主人公は「石井守(まもる)」という兄と「石井春子」という妹。ただ働きもせず学校にも行っていない、いわゆるニート兄妹。まさにニートオブニート。こんな二人が家の中で一日中グータラしてるだけの漫画。だから行動範囲も極めて狭い。家の中とはいえ、基本的には兄・守か妹・春子の部屋。例えば、軽くトイレに行くだけで「帰り道を気をつけろよ」と守が春子に注意したりするぐらい。もちろん常に服装はスウェット。
つまり条件や設定的には展開を描くには制約が多いんですが、それでも展開自体は作れてる。それこそ良くも悪くもダラダラと読めてしまうマンガ。部屋の中で宝探しとか、ネタ自体は良い意味でしょうもない(笑)
就労する選択肢が清々しいほどに皆無
とにかく二人とも就労意欲が清々しいぐらい皆無。(1巻)
ある日、兄・守が「働いてみようと思うんだ」と妹・春子に告げる。自分だけ置いてけぼりを食らうと不安になった春子はオドオド。でもそれを見て守はニヤリ。
(1巻)
「冗談だよ!俺が働くわけないだろ(キリッ」とドヤ顔をかます。ダウンタウンの松本風に叫ぶながら「ウッソよねーん!」といった感じ。こんな冗談が通じるには「相当働く気がない」という前提が必要ですからね。というか、ウッソよねーん!と後から否定したら普通だったらドツかれる。
(1巻)
だから朝起きた瞬間からソッコーでゲーム三昧。「ダメ人間ここに極まれりだなぁ」とかシミジミしてんじゃねーよ(笑)ちなみに朝起きるだけマシで、基本的に昼夜逆転生活を送ってて、朝になったら寝ることもしばしば。
妹春子がポンコツすぎて可愛い?
ただ兄・守は比較的優秀な部類で何故ニート生活を送ってるかは不明なんですが、とにかく妹・春子がポンコツすぎる。兄にしか心を開かないぐらいコミュ障であることは言うまでもなく、精神的にも幼稚ですぐ「う◯こ」みたいなワードを使いたがる。(1巻)
ある日ゲームをしてて、またこのときも体全体を動かさないとコントローラーで操作できない時点でポンコツっぷりがバレますが、途中で尿意を催す。わざわざ叫ぶ必要もないのに全力で叫んだのが悪かったのか、結構ガッツリ漏らす。まさにコップ一杯分ぐらい。だから下のシーツにも染みいる。
春子は鈍感だからチビっとだけだと思ってたがゆえに、その染みを兄・守に咎められた時のリアクションが…
(1巻)
まさかの天井を見る。思わず「新喜劇の辻本茂雄か!」とツッコんでしまった。仮に天井から雨漏りしてたとしても、まずお前の頭にポタポタ落ちてるやろっていう。
(3巻)
春子はポンコツすぎてスルメすら噛みきれない。何故いちいち体全体を動かさないと、一つの行動が取れないのか不思議。延々とクッチャクッチャ咀嚼運動した結果、春子にどんな顛末が待っていたかというと…
(3巻)
まさかの足をつる。せめてアゴやん?いくら運動不足とはいっても上半身での疲れが下半身に来るという、どんな身体の構造をしてるんだろうか。
とにかく微笑ましいほど仲が良い
この妹・春子と兄・守の絡みが実に仲が良くて微笑ましい。例えば、グーグルでお菓子のハニートーストを検索しようとした二人。当然春子はポンコツだから、守が検索。この時点で仲が良いことは分かるんですが、兄・守はそこでイタズラをひらめく。
(2巻)
「さあ見ろ」と言って見せたのがキモすぎる奇虫。「ハニートースト」と軽やかに小踊りしてからの「ギャー」がテンポが良い。
(2巻)
ただお返しとばかりに春子がハエを手で叩き潰した時には、外まで守を追いかけていく。どっちもしつけーなー。ムダすぎる執念。
(3巻)
兄・守が首を寝違えて大人しくしてた時には「弱い!お兄ちゃんが弱い!」とデュクシデュクシを連続。お前は男子中学生か。他にも輪ゴムでお互いを狙い合ったり、つくづくしょうもない(笑)
でもゲーム合宿と称して、兄・守の部屋にお布団をワクワクしながら運んだり、本当に見てて二人の関係性がひたすら微笑ましい。しかも二人はそこそこ良い大人であるにも関わらず、悲壮感が一切漂ってないのが「平和だな―」と思わずお茶をすすりたくなる。
また兄と妹という近親設定だとムダにセクシーな展開に走りがちですが、そういうのが一切ないにも好感が持てる。妹・春子はムダに巨乳な設定なものの、終始スウェット姿なので一切ピクンとは反応しない。そもそも下ネタワードが好きすぎる時点で、一人の女性としては見れませんが(笑)
総合評価
二人のキャラクターにギャップがあって面白い。そして、ひたすらどうでも良いことで盛り上がるのが微笑ましい。ひたすら部屋の中でスウェット姿で兄妹がダベってるだけなんですが、それでも展開が作れてて3巻というボリュームでも飽きない。「働かないニート」という設定で父母キャラクターも登場するものの、悲壮感が微塵も感じられないのも良い。下手にページを埋めようと、二人の過去や背景を作らずストーリー性に走らないのも良い。ただ、あとがきに載ってる幼少期時代のオマケ漫画を読むとポンコツの妹・春子のためにニート生活を付き合ってあげてる感がある兄・守。ラストにはきっとそういった過去と絡めたオチになるかと思いますが、でも本編ではそういう面を見せないからこそテンポ良く読めているのかも。
◯展開…★3.5◯テンポ…★4.5
◯キャラ…★5◯画力…★3.5
◯全巻大人買い…★5
◯おすすめ度…85点!!!!
コメント