ハピネス(1)
『ハピネス』1巻のネタバレ感想。作者は押見修造。別冊少年マガジン(講談社)で連載中。今日は8月8日で末広がりな日ということで何となくレビュー。

あらすじ

主人公はさえない高校生・岡崎。
ハピネス1巻 岡崎
(1巻)
イケてるグループの生徒たちからは昼休みのパンを毎回買いに行かされるようなヤツ。

ハピネス1巻 岡崎吸血鬼に噛まれる1
(1巻)
ただある日夜道を一人歩いていると、吸血鬼に襲われる。無事一命は取り留めたものの、自分も同じような吸血鬼になってしまう。

ハピネス1巻 布田にタメ口
(1巻)
そして岡崎の性格はこれまで大人しかったものの、徐々に変貌を遂げつつあるというストーリー。学校では常に血を欲しがる欲望が抑えられず、精神的な余裕がなくなるというのも一因ですが。

青春あり恋愛あり

岡崎は吸血鬼になったことで生活は一変。これまで自分をイジメていた主犯格・勇樹という男子生徒をぶん殴る。そうすると周りを見る目がガラッと変わって、逆に勇樹がハブられる存在となる。

ハピネス1巻 いじめっ子の勇樹を助ける
(1巻)
ただ勇樹がカツアゲされそうになってる場面を助ける。吸血鬼になったからこその驚異的な跳躍力。今後はもしかするとアクション描写も展開されるかも。

そうすると岡崎は勇樹と友情みたいなんが芽生える。最新号の別冊少年マガジンなんかを読むと一緒にボーリングをやったり、これまで体験できなかった「普通の青春」を手に入れる。

ハピネス1巻 五所雪子1
(1巻)
そして岡崎雪子という女子生徒とも仲良くなる。友達が少ないせいか、喋り方が独特。また、やたらと口元に手をあてて喋る。決して可愛いルックスではないものの良いキャラしてる。「類は友を呼ぶ」ではないですが、少し根暗な男女同士で地味に意気投合。

ハピネス1巻 五所雪子2
(1巻)
初めて異性の友達ができたことで、めちゃめちゃテンションが上がる岡崎、そして恍惚の表情に思わず笑ってしまう。友達とは言いつつも、やはり異性。そこに恋心がないと言えばウソになる。

岡崎は吸血鬼と化して苦悩を抱えるものの、吸血鬼と化したことで生活は青春真っ盛りで充実していく。1巻の段階では、その過程が不思議と楽しく読める。でも、ここで終わるとは思えない。
ハピネス1巻 布田にタメ口
(1巻)
個人的に気になってるのが、布田。あらすじでも貼りましたが、岡崎がイジメられていた時に友達だった布田という男子生徒。いかにも冴えない。でも岡崎がリア充化していく中、嫉妬全開で岡崎を貶める役に成長しそうな予感。「ブスは心までブス」というのはチャールズ皇太子のお言葉。

岡崎が好みの匂いとは?

吸血鬼はやはり血が大好き。主人公・岡崎が吸血鬼になって最初に違和感を感じたのが、何の匂いか?

ハピネス1巻 生理に反応
(1巻)
それが女子が毎月排出している、あの匂い…いや臭いと表現するべきか。「ムワーッ」というオノマトペからして、この臭いのバロメーターの針は振りきれてそう。

ハピネス1巻 生理に反応2
(1巻)
自転車でニケツしている時にも、まさか進行方向とは真逆に臭いがやって来る。どんだけ強烈な臭いなんだよ!

旧ブログで『ハピネス』の一話目のレビューをした時は「正直どうなん?」という感想を書いた気がしますが、まさか2話目以降で作者・押見修造がこんな角度から切り込んでくるとは思わなかった。確かに血が大好きという設定を突き詰めていくと、女子特有のセイリに行き着くことはできたかもしれませんが、さすがに押見修造引くわーw

これから一体どういう展開でこの設定を使っていくのか?と甚だ疑問。

総合評価

亜人ちゃんは語りたい』の主人公のバンパイアのように「血は飲まなくてもオッケー」という軽い設定もありますが、この『ハピネス』では「割りとガチで血を吸わないとやってられん」という設定のもよう。

ただ押見修造を「割と本気で気持ち悪い」と改めて思わせてくれる漫画。まさに「その発想はなかった」というやつ。あらゆる女性漫画家に読ませて感想文を書かせたい気分。

吸血鬼や高校生をモチーフにしてることを考えると、『ハピネス』という漫画タイトルも意味不明。タイトル通りハッピーエンドを迎えるのか、バッドエンドを迎えるからこそ敢えてのタイトルなのか。

ハピネス1巻 岡崎吸血鬼に噛まれる2
(1巻)
岡崎を噛んだ吸血鬼少女の存在も含めて、どういう展開に持っていくのかは良くも悪くも先が読めない。『惡の華』のように展開はスローペースな感じもするので、経血のように生温かい目で見守っていきたいと思います。

◯展開★3.5◯テンポ★4.5
◯キャラ★4◯画力★3.5
◯全巻大人買い★―
◯おすすめ度…86点!!!!